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とくに生食は、食材が持つ各々の生の消化酵素が生きたまま体に取り入れられ、 成長期の犬だけじゃなく、シニア犬にもオススメとのこと。
生食のパイオニアといわれ、現在もその一挙一動に世界中から注目を集める獣医師(生食の先駆者、イアン・ビリングハースト先生)のお話が、 輸入元のはからいで、実際にお会いしてお話を伺えると聞き、今回、定期的に実施されているD.I.N.G.Oが主催するセミナーへの 一般参加と、更にその後、個別でお話をうかがいにいってきました。 [3日間]
セミナーにて。
BARFとは一般的にはBONE AND RAW FOOD (骨と生肉の食事)の略語とされますが、先生はBIOLOGICALLY APPROPRATE RAW FOOD (進化に基づいた生物学的に適正な生食)であることを強調しています。
セミナーでは進化に基づいた食事を見極めるために様々な角度から犬本来の食事を探っていきます。
進化に基づいた栄養素とは?
そのバランスとは?
食事の組み立て、
生の骨の重要性などなど細かく説明があり、 犬本来の基本的な食事とはなにか、そしてそれを現代の犬の食事スタイルとしてどう似せるかを 研究、そして実践してきた結果が「BARF」だということでした。
犬本来の食事に似せるため、生野菜は完全にすりつぶし、ヨーグルト、必須脂肪酸、ビタミン・ミネラルなど多彩な食材を加えることが、 単純な骨と生肉の食事とは一線を画した、臨床栄養学的にも正しいとも言える食事となります。
一方で先生は、栄養学的にまだまだ未知である部分も多いため、 完全に必要な栄養をすべて含んだ食事を作ることは不可能であるともいっています。 1回の食事で完璧を目指さず、1週間1ヶ月単位でバランスをとるつもりで、とにかく多種多用な食材を使うべきだと強調していました。
セミナーでは、現役の臨床獣医師としての立場から、BARFを実践することによる、健康状態の変化などを実例を挙げて説明してくれます。
肥満、歯科疾患、アトピー、関節炎、慢性的な耳の感染症、失禁、糖尿病の場合には是非一度チャレンジしてみるといいと思います。
このところアメリカでも一般的な獣医師がBARF理論を受け入れ、患者にすすめはじめているとのことです。すでにアメリカではBARFは一部のマニアのみが実践している流行の食事という評価は卒業し、科学的にも評価された食事となりつつあるようです。
理想とするバランス。
肉と脂肪+骨で60~70%
肉と脂肪は幅広い種類の動物、魚や鳥類から得たもの。(猫は犬より若干多く必要)
骨は若い動物から得た、軟骨の柔らかいものがよい。
骨だけで15%以上。(猫は犬より若干少なく必要)
臓物 15%
なるべく多くの異なる種からの幅広い多様な臓物。(猫は15~25%必要)
肝臓、心臓、脾臓、すい臓、舌、胃などを含む。
(肉の種類で言えば、レバー、ハツ、タンはもとより、モツ(腸)やスジなども臓物に入ります)。
季節の野菜と果物 平均的な健康な犬なら15%以上
幅広い種類の緑黄色野菜。(猫は5%以下)
生で粉砕された(果物)傷んでいない熟したもの。
一般的に果物より野菜を多く。
残りの10%は、排泄物や土の成分に近い食材
生卵、乳製品、ケルプ、プロバイオティック、土(ミネラル分)、ハーブ、ビタミンなど。
今回セミナー18時間+個別に5時間と長時間集中してお話を伺えましたが、 ご覧の通り、BARFは専門家じゃないと実践できない、というわけではありませんが・・・
それなりに勉強しないと、間違った方向に進んでしまうような気がしました。
また、BARFがもらたす良さを実践してみたいけど、
素材をすりつぶすなど、下ごしらえの時間がない
いろんな種類の食材が揃わない
ビタミン、必須脂肪酸、プロバイオティック、ケルプ、その他様々なハーブなどのバランスが難しい などなど…。
長く続かないかも・・・と感じる方も多いかと思います。
大切な家族、犬たちがいつまでも健康に暮らせるように、
もっと手軽に継続させてゆく方法を考え、また、バーフ(BARF)を気軽にトライできるよう、冷凍した生食パテを使うという方法もあるんですよ。すでに骨が砕かれた状態なので、シニア犬にもパテだと安心です。
飼い主の方のライフスタイルにあわせて、あまり気負いせずに生食にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
半分製品、半分手作り、まずはこのあたりから始めていくのが、長続きの秘訣かもです。
イアン・ビリングハースト博士のプロフィール
Dr.B’sの生みの親、イアン・ビリングハースト博士は、オーストラリア在住の獣医師です。
その研究者としての経歴は、
1966年に農学を学び、69年には教育学を学ぶ
1976年にシドニー大学で獣医学を修める
1980年代後半に、鍼術やその他の補完的治療法を修得する
現在博士は、日々研究と、動物病院での動物の治療に当たるかたわら、 犬の栄養および自然健康関連の第一人者として、 出版物ヘの執筆、メディアへの出演や世界各国での講演を通じ、“Evolutionaryダイエット”および“BARF”の啓蒙と普及に努めています。
[著作本]
# [Give your dog a bone/犬に骨を与えましょう](93年)洋書
# Grow your pups wiyh bones/子犬を骨で育てましょう](98年)洋書
# The BARF DIET(01年)洋書
# オーストラリアの最高の生の食餌(和書)
取材後記 ~先生の素顔~
もっとゆっくり滞在してもらって、じっくり話したい気持ちもなきにしもあらずでしたが、
とにかく早くランダムにメモした内容と今までの自分が理解していた生食のあり方とを整理してみたい衝動に駆られ帰路へ…のつもりでしたが
毎日、懇親会。
おかげさまで最終日にはお互いをニックネームで呼びあう程になってしまいました。
「ようこそっ!」
実際の人物は、写真にもにじみ出ている通り、とても気さくな方で、日本を離れる日も「来てくれないのか…」と、
あまりにもさびしそうな顔だったらしく、輸入元も気を使って緊急に呼び出しを頂きました。
なんとうれしいことでしょう!
いつになるかは未定ですが、オーストラリアで動物を診察している先生(イアン!)の顔を見に行こうと思っています。
そうそう、7月また来日予定なんです。その時は今回の続きと最終テストが待っています。
[追記]
めでたく、認定試験に合格しました。
また、スタッフ全員1日集中セミナーに参加(2007年7月)し、生食の知識を深め、
イアンビリングハースト先生の朗らかな人柄に触れた、たのしい体験だったそうです。










