犬のストレスの原因は？症状別！犬のストレス解消法
犬は、人間と同様に様々なストレスを感じながら生きています。日常生活の中で軽度のストレスを感じることは仕方がありませんが、慢性的なストレスや重度のストレスを感じていると、犬の心身に悪影響を及ぼすことがあります。飼い主さんは犬に異常がないかを観察し、ストレスを感じている場合には原因を取り除いてあげなくてはなりません。 ここでは、代表的な犬のストレスの原因と解消法についてまとめています。
ストレスの種類
ストレスは心理的ストレスと身体的ストレスの2種類に大別することができます。この2つを理解し、原因と解決法を知ることが犬のストレス軽減の第一歩と言えるでしょう。
○犬の心理的ストレスとは？
心理的ストレスは身体的ストレスと比べると原因が分かりにくい場合が多く、ストレスの原因を取り除くことが困難です。飼い主に心当たりがない場合でも、些細なことが犬にとってストレスになっている可能性もあります。家庭内の環境を今一度見直し、犬のストレスを軽減しましょう。
【心理的ストレス1】家族の不仲
飼い主たちが不仲になり、不満が犬に向けられたり、一貫性のない愛情表現を受けたりすると、犬は心理的なストレスを感じます。家族同士で喧嘩をしてしまった際には、犬を間に挟んで喧嘩をすることは避けましょう。
【心理的ストレス2】引っ越し
人間にとってもストレスになりやすい引っ越しは、犬にも同様の影響をもたらします。見慣れない環境に対応できるようになるまで、不安と緊張状態が続きます。さらに家族構成が変わる引っ越しの場合、犬のストレスは増すため、注意が必要です。
【心理的ストレス3】家族の増加
飼い主の愛情が他に向けられたとき、犬は不安を覚えます。飼い主に配偶者ができたり、子どもが誕生したり、新しい動物が増えたりすることは、大きなストレスになることがあります。スキンシップの時間が減ると、犬同士で喧嘩するようになったり、新しい家族に攻撃したりする場合があります。
○犬の身体的ストレスとは？
【身体的ストレス1】無理矢理な散歩
身体的ストレスは心理的ストレスと比較すると原因が分かりやすく対処も難しくはありませんが、軽視してはいけません。犬の一日の行動サイクルを振り返り、無理をさせていないか見直しましょう。
人間ではストレス解消になることが多い散歩ですが、犬によってはストレスになっていることがあります。散歩が嫌いで、飼い主以外の人間や犬に会うのを怖がる犬の場合、ストレスを感じることになります。また、無理にリードを引っ張ると、心臓に影響したり、関節を痛めたりと、体調を悪くする危険性があります。
【身体的ストレス2】過度の運動
犬は適度な運動が不可欠ですが、過剰になると身体に負担がかかることになります。犬の年齢や体力、足の状態をチェックしてから適度な運動をさせなくてはなりません。
犬たちのストレスを解消しよう！
ストレスの原因が分かったら、犬のストレスを解消しましょう。ここでは、代表的な犬のストレス解消方法をご紹介します。
【ストレス解消法1】スキンシップを増やす
飼い犬に「ストレス状態を表すカーミングシグナル」が見られたら要注意です。カーミングシグナルとは、犬が行うボディランゲージのことです。あくびをしたり、尾を振ったりする場合、飼い主とのスキンシップ不足にストレスを感じている可能性が高いです。「構ってほしい」というサインだと思ってください。おもちゃを使って遊んであげたり、側に行って撫でてあげたりするだけで、軽度のストレスであれば解消することができます。
【ストレス解消法2】適度に散歩をする
カーブを描くように歩いたり、噛みつき行為をしたり、突然飛びついたりする犬の場合、散歩の量が足りていない可能性が考えられます。運動不足のためにストレスが増え、有り余った力が他に向かうことがあります。尾を振る行為も散歩をしたいアピールである可能性が大です。
散歩好きの犬であれば、回数を増やす・距離を伸ばす・散歩のコースを定期的に変えるといった工夫をしてみましょう。良い刺激を受けて、ストレス解消になります。
【ストレス解消法3】犬が増えた場合は離す
犬同士にも相性があります。相性が悪い犬同士を同じ部屋で毎日を過ごさせると、双方にストレスが溜まる可能性があります。そのような場合にはできるだけ違う部屋になるよう工夫してみてください。部屋が狭い場合は、視覚に入らないようについたてを立ててみたりするのがいいですね。散歩の時も時間差で別々にするなど、アイデアを出して対処しましょう。
【ストレス解消法4】犬用のガムなどでストレス発散
噛み癖のある犬の場合、ストレスが原因である可能性があります。市販されている犬用のガムなどを与えると効果があるようです。普段より少し贅沢な食事を一時的に与えるといった変化も効果的とか。
業界35年のベテランからひとこと
犬は飼い主である私達を常に観察しています。飼い主がストレス状態にあると犬もストレスを感じてしまうこともよくあるようです。私達も日頃からストレスをためない様に心がけましょう。
おわりに
犬のストレスの原因とその解消法について代表的なものを並べました。犬がストレスを感じやすいことを意識し犬の些細な変化を見逃さないよう、いつも見守っている姿勢が大切なんですよ。
子育てと同様、毎日どんな表情でどんな行動をしているか、ただ「よく見る」というだけですが、「あれ、いつもと違う」という犬からのメッセージをキャッチしやすくなるので病気の予防にもつながりますね。
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