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2021.03.05

《スタッフ座談会》POCHIのあしあと#1/4

《スタッフ座談会》POCHIのあしあと#1/4

気がつけば、2021年。

1998年生まれのPOCHIは一番若いスタッフと、ほぼ同年齢。

創業メンバーから見ると時の過ぎ行く早さにひぇ〜!と感じるとともに、なんだか感慨深いものもこみ上げてきます。

いまも犬が好きというスタッフがたくさん集まって、ショップ運営を行なっていますが、POCHIが生まれた背景については意外と知られていません。

そこで、今回は若手メンバーと古株メンバーが集まって、POCHIの歴史を振り返る
「POCHIのあしあと」という会を催してみました。

犬との共生について、商品に対するこだわり、普段はあまり表に出てこないPOCHIスタッフの人間性なども垣間見える内容となっていますのでご興味のある方は、ぜひご覧ください。

POCHIの名前の由来って?

icon_o_san2020.jpgOさん 新しいスタッフも増えてきて、POCHIのことをよく知ってもらういい機会かなと思って、今日は「POCHIのあしあと」という会を催してみました。

突然ですが、この中で皆さんPOCHIの名前の由来って知っている人はいますか?


Mさん 私は知っているけど、新しい人は知らないよね。


Sさん 
う〜ん、知らないですね・・・


Oさん 
今でこそPOCHIという名前って違和感がないと思うのですが、昔は結構挑戦的なネーミングだったんです。
たとえば、ショードッグをやっている人からすればショーに出られない犬は「ポチ」と呼ばれていましたし、そもそも血統書のない犬はペット業界では「ポチ」と呼ばれていました。


一同 へぇ〜、そうなんですね。



Oさん 犬の中で漠然とした格差みたいなものがあって、「それってなんか違うよね」と。
ポチと呼ばれる犬たちも、もっと普通に幸せになる権利があるだろうと、そんな思いから誕生したのがPOCHIなんです。


Nさん POCHIと名付けた裏に、そんないい話があるとは知りませんでした。でも、Oさんが挑戦的とおっしゃったように、POCHIというネーミングを悪いほうに捉える人もいたのでは?


Oさん 「実際どうかな?」と思って、ショップがオープンする前に、ペットフード業界の方に「POCHIという名前のプレミアムドッグフードショップを始めようと思っている」と伝えてみたんです。


Nさん そうすると、どんな反応だったのですか?


Oさん 驚かれました(笑)。「POCHIとプレミアムドッグフードが結びつかない」「横文字でおしゃれにした方がいいんじゃない?」みたいな意見もいただいたりして。ただ、ネーミングにはそういう反応でしたが、「犬に格差があっていいの?」というコンセプト自体はすごく共感してもらえたんです。

icon_oy_san2020.jpg

OYさん ネーミングはともかく、コンセプトをわかってもらえるとホッとしますね。


Oさん それに、血統書がついていない犬やミックス犬でも、我が子のように可愛がっていたり、プレミアムフードを与えている飼い主さんも、当時は少ないながら存在していたんです。POCHIはそういう考えを持った飼い主さんを増やしていければ、「ポチの幸せ」につながっていくよね、と。商売的な話になってしまいますが、当時の小さな小さな市場を少しでも広げていければ、ポチにもPOCHIにもハッピーなことだと思っていました。


OYさん 今もPOCHIが存続しているということは、ポチの地位向上に貢献したんですね(笑)

POCHIスタッフが オタク気質なワケ。

Mさん ところで皆さんは、実際にPOCHIで働いてみて、どんなところにこだわりを感じますか?


Sさん 原材料を端から端まで見るのはわかるのですが、ブランドの成り立ちまでチェックしているのには驚きました。


Hさん うん。一つでも気になることがあれば扱わないみたいな、徹底していますよね。


OYさん そうそう。私も成分について調べるときに、いつも「裏を取れ」と言われるのが印象的です。


Oさん そうですね。POCHIは昔から成分にこだわりを持っていて、「裏を取れ」というのも、ちゃんとした理由があるんです。創業当時の輸入フードって、情報がかなり適当だったんです。たとえばパッケージの裏ラベル。


icon_n_san2020.jpg

Nさん まさか栄養成分などが間違ってたとか?




Oさん そのまさか(笑)。輸入フードは代理店が日本語に訳したものを一緒に収めてくれていたんですが、意外とその情報がいい加減。原本に書かれている栄養は普通の辞書では調べられない単語もたくさんあるので、知り合いの獣医さんのところで医学辞典を借りてひたすら調べてましたが、結構間違いが多かった。


Hさん すごい!そこまでされていたとは。


Oさん 英語は話せないけど、裏ラベルに書いてあることならなんでもわかるようになりました(笑)


一同  (笑)


Oさん それに、当時は犬の雑誌もいろいろあって、今考えると結構間違った情報を掲載していましたからね。


Mさん そうそう(笑)


Oさん ドッグフードには、当時注目されはじめていたオメガ3脂肪酸を含む植物油が配合されるようになったのですが、その際植物油の説明には「動物性油脂は腐敗(酸化)しやすく、植物油は腐敗(酸化)しにくい」と記載されていました。私も色々な情報を集めていたので「へぇ」と思ったのですが、自分なりにさらに調べていくと、オメガ3脂肪酸は抗炎症効果は高いけれど、酸化もしやすいと書いてあって。「あれっ?なんか違うぞ」となったわけです。


Hさん 何を信じればいいかわからなくなりますね(笑)


Oさん そう。だから専門書などで詳しく調べるしかなくて。読み込んでいくと、オメガ3脂肪酸を含む植物油を食事に取り入れることは重要、でも、酸化しやすいため酸化防止に十分配慮しないといけないみたいなことがわかりました。信じられるのは、専門書だけ。そんなプロセスを毎日のように繰り返していましたから、詳しくもなりますよ(笑)


Mさん というのもあって、自分たちで納得できるまで徹底的に調べるんです。Oさんはフードオタクとまで言われてるんですが、「自分で納得できるまで疑う」というのはそのままPOCHIの文化として他のスタッフにまで根付いていったんですよね。


OYさん なるほど。Oさんにいつも「裏を取ったか?」と聞かれるのは、そういう背景があるからなんですね。腹落ちしました(笑)




(つづきます)

DOG's TALK

Oさん

Oさん

POCHIというネーミングの名付け親で、POCHIの生き字引のような存在。

Mさん

Mさん

古株としてOさんと苦楽をともにする。犬と暮らす飼い主目線でPOCHIサイトを構築。

Hさん

Hさん

大学院で犬の殺処分を研究。犬の幸せをフードから考えるPOCHIに共感。

Sさん

Sさん

大学で小動物の栄養研究を行い、POCHIのフードやオヤツ開発に携わる。ペット栄養管理士。

Nさん

Nさん

現POCHIサイトの店長でペット栄養管理士。POCHIのパッケージデザインも手掛ける。

HNさん

HNさん

メディカル面から犬の健康をサポートする。獣医時代からPOCHIの存在には注目していた。

OYさん

OYさん

POCHIが発信する飼い主目線の情報の親切さに感銘を受け、そのまま入社。主に記事を担当するペット栄養管理士。