飼い主さん目線で作った POCHIのウェブショップ。

Nさん　POCHIがウェブサイトに力を入れ始めたのって、いつくらいですか？


Mさん　私が入社して少し経った頃、たしか2005年くらいかしら。POCHIはもともとカタログが主体の通販だったので、ウェブは違った方向性で展開されていたんです。


Nさん　そうだったんですか？


Oさん　そうですね。「ウェブショップを持っています」くらいで、集客には力を入れている感じの熱量。ただ、カタログのようにPOCHIの考え方や提案をぎっしり詰め込んだ内容ではなく、カタログで扱っている商品からグッズなどのお買い得品を選んで載せたり、プレゼント企画を行ったりしていましたね。


Mさん　情報もありきたりな内容だったので、もっと変えていかなくちゃいけないと思って、まずはメールマガジンから小さな改革をはじめていったんです（笑）


Oさん　そうそう。MさんがPOCHIのウェブマスターになってからは、商品を売りたいという類の内容ではなく、「犬好きが書いているぞ」という内容にメールマガジンに変わって、一気に内容が深くなったんだよね。


Mさん　犬目線、飼い主さん目線にしていかなきゃというのは、自分が犬と一緒に暮らしていたから、「自分が知りたいこと＝飼い主さんの知りたいこと」なのではないかな？と思っていて。その延長線上に必要な商品があると考えていたんです。でも当時はそんな切り口のウェブショップはほとんどなくて、私自身もPOCHIに入る前には、情報を自分でかき集めてフードやサプリメントを選ぶという、すごい労力をかけていましたからね。


Oさん　Mさんもオタク気質だからね。コツコツと調べているんだよね。

Mさん　うちの子（犬）は皮膚が弱くて、自分なりに一生懸命調べていたんですよ。当時はインターネットでの情報も少なかったのですが、ひとつだけすごく詳しく書かれている掲示板を見つけて「消化酵素」という、納得できる答えにたどり着くことができたんです。「じゃあ、消化酵素を補うサプリメントが必要かもしれないな…」みたいな感じで。


HNさん　情報が少ない中で、納得のできる答えを見つけるというのはすごいですね。


Mさん　ひたすら調べてうちにいろいろな情報が身につくので、話の信ぴょう性がわかるようになってくるんですよ。それで、ね、Oさん。


Oさん　はい（笑）。その話にはオチがあって、しばらくしてから、Mさんからたまたまその話を聞いたのですが、「消化酵素」について掲示板に詳しく書いていたのは、実は私だったんです。犬のために正しい情報を広げていこうと、犬好きの仲間たちと商売関係なく取り組んでいて、そこにたまたまMさんがアクセスしてきたんです（笑）


一同　　（笑）


Mさん　神とさえ崇めていた人が、いつも近くで馬鹿話をしている人だったとはショックで（笑）


一同　　　（笑）

Mさん　ただ、私のように苦労して調べるのではなく、悩みと解決策がセットになっていればきっと喜ばれるはずだと思って、飼い主さんに寄り添う見せ方を考えましたね。また、メーカーの新商品が出たら「お試しセット」を作ったり、特集ページを作ってより詳しく解説したり、自分が飼い主だったらやってほしいことを一つひとつ実現していきました。そうこう続けているうちに、時間はかかりましたが、ウェブのお客様も少しずつ増えていきました。


Sさん　いまのPOCHIの土台が出来上がった感じですね。


Mさん　いろいろな努力が実って、ウェブショップが完全に軌道に乗ったのが2007年くらいかな。ただ、他のショップも台頭してきていますし、売っているもの自体はそれほど大きな違いはない。お客様にPOCHIを選んでもらうために、何を届けるべきかということになってきたんです。


HNさん　息をつく暇がないという感じですね。


Oさん　コンサルティングはカタログ時代からやっていましたが、アレルギー検索や被災地への動物たちの救護サポートなど、飼い主さんが求めているものはどういうものなのか、その上で、POCHIの存在意義を改めて見直すきっかけになったんです。




（つづきます）