犬の場合、花粉症という名前はないようです。
どうやら、ヒトの花粉症に似ているので犬の花粉症っていわれることが多いみたいですよ。

そもそも花粉症は、花粉の飛ぶ季節にだけ症状が現れる季節性のアレルギーで、 植物の花粉に反応して鼻水・くしゃみ・目のかゆみなどを引き起こします。
アレルギー反応を起こす原因となる物質(抗原)を「アレルゲン」といいますが、 花粉症の代表的なアレルゲンはスギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギ、カモガヤなど約50種類の植物の花粉が、 花粉症の原因として報告されています。

私たちの食生活の変化と共に花粉症の人が激増したという事実があり、同様の事が犬にも起きていると考えられます。 犬がアレルギーを起こす要因は様々ですが、ひとつは免疫のバランスが乱れることで、 外来抗原(アレルゲン)に対し過剰に反応するとアレルギー反応が起きます。
つまり免疫のバランスを整えることは、 健康を維持、そして、花粉症の予防、症状緩和にもつながってくる大切なポイントになってきます。

「鼻の頭は乾いてるのに鼻水が多いなぁ。」
「くしゃみをよくするようになったけど…。」
「目がなんだか赤いみたい。」
「いつもより涙が多いっぽい。」
「身体をカイカイする動作が増えてるけど…。」

いつもと違う様子が気になったら・・・
日々の暮らしにやさしいハーブで花粉の予防になるような知って得するアドバイスを聞いてみませんか?
植物の力を引き出す専門家・フィトセラピスト「堂山うらら」氏の話がまとめてあります。


花粉症は、花粉が飛ぶとでてくる、つまり花粉をたくさん浴びると状態もひどくなるという、ある意味とてもシンプルです。 ですから、ヒトの花粉症対策を犬に当てはめてみるとこんな感じではないでしょうか。

1.花粉情報をチェックする。(日本気象協会/花粉情報
2.花粉飛散の多い日は散歩の時、服を着せる。
3.花粉飛散の多い時は窓・戸を閉め花粉の侵入を防いであげる。
4.お散歩後には表面についた花粉をしっかり落とすためブラッシング。
    身体や足をよく拭き、花粉を玄関で最小限にする。
    これは、飼い主さんが花粉症だったら、とても効果があります。
5.掃除をまめに行なう。


春は、お散歩に心地よい楽しい季節ですが、暖かさによって新陳代謝が活発になるとともに、 身体が冬の間に溜まった毒素や老廃物を排泄しようとします。 冬の間、寒さや運動不足により血流が停滞するため、血液も汚れがちになります。 その汚れた血液が春の訪れとともに全身を巡ります。 その状態がアレルギーを引き起こしやすいといわれています。
ですから、春が訪れる前に肝機能をサポートし、デトックス(解毒)できるハーブを 組み合わせて身体を浄化し、春に備えることが理想的です。

○犬が花粉症っぽくなった時、何よりも大切な栄養素はビタミンC

粘膜や皮膚を健やかに保つために必要な栄養素の代表はビタミンAとビタミンC。 更に、ビタミンCは白血球と結び付いてウイルスを破壊するのに一役買っています。 そのビタミンCをハーブで手軽に効率よく取り入れることが出来ます。
別名ドックローズと呼ばれる「ローズヒップ」は、 レモンの20~40倍のビタミンCやフラボノイド・ペクチン・果実酸・ビタミンE・タンニンなどを含みます。 人と違って犬の身体はビタミンCを自ら作ることが出来ますが、 花粉が入ったことによる体内の荒れで必要以上に失われたビタミンCを補給します。

また、粘液質・フラボノイド・タンニンを含み、皮膚や体内の粘膜の荒れを和らげ保護することから、 喉、鼻の粘膜、消化器系粘膜に伴うトラブル、 泌尿器系のトラブルに用いられてきたのが「マシュマロウ」。
マシュマロウは粘液を含むハーブの中で最も重要とされ、 ヨーロッパの伝統医学で2000年にもわたって用いられてきた歴史を持ちます。
水で溶かすとジェル状になる成分の粘液質は、 花や葉にも含まれますが、根にはより多く含まれ、 抗菌作用とともに、皮膚や体内の粘膜の荒れを和らげ、外部の刺激から守り保護する働きがあります。

それから、鼻水、涙目などに役立つのが、 フラボノイドハーブの代表である「エルダーフラワー」。
エルダーフラワーは、ヨーロッパの伝統医学と米国の先住民の伝統医学のいずれにも用いられ、 欧米では「インフルエンザの特効薬」と呼ばれています。
抗ヒスタミンの働きをするケルセチンを含むため、鼻水、涙目などをゆっくりと和らげます。

漢方で甘草と呼ばれ用いられている「リコリス」も、 科学的な研究によれば粘膜への刺激をやわらげ、特に近年では抗ウイルス、免疫力アップも確認されているのでおすすめ。 ただし、過剰摂取には注意が必要なハーブになるため、適切な量を守って使用することが大切です。

そして、目のかゆさや痛みなどのトラブルにかかせないのが、「アイブライト」です。
アイブライトは、その名前の通り、 古くから目のトラブルに使用されてきたハーブで、 眼圧の調整、緑内障の治療補助としても使用され、アレルギー性の充血に有効とされています。
実は、このアイブライトは、目だけではなく肝臓の働きも活性化させることで知られています。 ハーブ医学ではもちろんのこと、あらゆる自然療法、代替療法では、目と肝臓はとても密接な関係があると考えられています。
目や肝臓にアプローチするハーブがたくさんありますが、 往々にして、両方をケアする成分が植物中に含まれていることが多く、そこが植物の素晴らしさのひとつでもあります。


○身体を浄化して春を迎えるのにおすすめするハーブは、ずばりネトル」。

クロロフィルを豊富に含むネトルは、ナチュラルメディスンとして、浄血と体質改善、造血の目的で用いられてきた歴史をもちます。
浄血の目的ではアトピーや花粉症、リウマチなどのアレルギーに用いられ、 薬局でホメオパシーのレメディを売っているドイツでは、 春先のアレルギーやニキビ、蕁麻疹などの予防としての春季療法で利用されています。
日本で言えば春の野草、ヨモギのようにして用いられているハーブです。

興味深いことに、抗ヒスタミン作用があるネトル自体は、ヒスタミンを含有しています。
どういうことかといいますと、 アレルギー反応を起こすヒスタミンという物質が含まれているにもかかわらず、 むしろアレルギー症状を抑える働きがある、というのです。
ホメオパシー療法(同種療法)と呼ばれ、ある症状が起きたときにその原因物質を極めて 薄く希釈したものを摂取するといった療法ですが、ネトルの抗アレルギー効果は、 このホメオパシー的な効果であると考えられています。

ネトルは主に腎機能をサポートするハーブですので、 肝機能促進する、ダンディライオン、ミルクシスル、ターメリック、 ローズヒップや 前回にもご紹介させていただいた免疫バランスを整えるエキナセアなどのハーブと組み合わせて、 春を快適に過ごすために役立つハーブとして用いられます。


花粉症、アレルギー体質改善、様々な炎症の緩和などに役立つ必須脂肪酸をバランスよく含む 「ヘンプ(麻の実)」を食事にプラスすることをお勧めします。
ヘンプは良質のたんぱく質、必須脂肪酸、食物繊維、ビタミンやミネラルを豊富に含んだ「健康機能食品」です。 必須脂肪酸であるリノール酸(n-6系)とα-リノレン酸(n-3系)が3:1という理想的な割合で含まれています。
ちなみに実を絞って抽出されたヘンプオイルは、月見草油、ボリジ油などに含まれているγ-リノレン酸という貴重な成分も含んでいて、 γ・リノレン酸が、リノール酸、α・リノレン酸とともに含まれている天然の植物油は、今のところヘンプオイルだけなんですよ。

γリノレン酸は、人間のアレルギーの研究結果から注目された脂肪酸です。
アレルギーを持つ身体は、このγリノレン酸が足りないというデータがあります。
それを補うことでアレルギーの改善、予防がみられたそうです。
ヘンプには特に鉄、酵素の製造、健康な皮膚、被毛の維持、免疫アップなど重要な場面をつかさどっている 亜鉛、血液壁を強化する銅、血行を促進し、必須脂肪酸の体内吸収を助け、 健康な皮膚を保つためにかかせない抗酸化ビタミンのビタミンEも含みます。

ヒトの食事療法では、身体を温めるごはんを摂ることで、花粉症の症状を軽くすることが期待できるようです。
例えば、体を温める生姜を食事に取り入れたり、 最近では腸管免疫系の異常が花粉症を引き起こす重要な要因として指摘されるようになっているので、 腸内環境を整えるために、食物繊維の多い野菜や海草、ヨーグルトや乳酸菌飲料などを積極的に食べたり、 消化酵素のサプリメントを利用したり…。


花粉の時期に手軽にできることとして、 ぜひおすすめしたいのは、 いつものごはんに温野菜やヨーグルトをトッピング、 そして、気になるハーブサプリメントをプラス。
さぁ、ハーブのやさしいチカラをかりて、今よりもっとHappyな毎日をスタートしませんか?
 今回の特集にでてきたハーブをこのページの右側に少しずつご紹介しています。 )


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