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クランベリー


 ●クランベリー
学名:Vaccinium macrocarpon Ait
科名:ツツジ科
別名:ツルコケモモ
使用部位:実
有効成分(フィトケミカル): 配糖体(アルプチン) ヒドロキノン タンニン フラボノイド(クエルセチン) 安息香酸 アントシアニン系色素 ビタミンC、カルシウム、ナトリウム、炭水化物、糖質、食物繊維、タンパク質など
こんな時に: オシッコトラブル
立冬を過ぎて寒さが本格化してくるこれからの季節、私達も風邪やインフルエンザなどの感染症に気をつけたい季節です。
冬は犬たちも病気に対する抵抗力が低下しがち。呼吸器系や泌尿器系の感染症にかかりやすいので、 特にシニア犬や疾患を持つ犬は寒さが厳しくなる前からしっかりとケアしておきたいですね。 今月は「クランベリー」をピックアップ。

少し長くなりますが、「なるほど!」や「使えるかも!」を、少しずつ説明していきますね。

この季節は気温が下がるにつれて外での運動量が低下するので、 あまり喉も渇かず、水を飲む量も夏に比べて少なくなります。
更に空気の乾燥も手伝って体内の水分が減少し、排尿の不調で膀胱炎などの感染症やおしっこが出にくくなる尿石症(尿結晶・尿砂・尿石)という病気にかかりやすくなります。
膀胱炎は、尿道から入った細菌(大腸炎・ブドウ球菌など)が膀胱に感染して炎症を起こすことが原因で発症します。
犬の膀胱炎は、なんらかの理由で免疫が低下している時に排尿を我慢することで、 膀胱に長時間尿が溜まっている状態が続き細菌が増殖、結果、尿pHをアルカリ化させてしまうことで起こります。 オスよりも尿道が太くて短いメスの方がかかりやすい傾向があるそうようです。
出来るだけ水分を与え排尿を促すことが大切です。
膀胱炎は慢性化するケースが非常に多く、腎う腎炎や前立腺炎、尿路結石などに進行することもあり、 早めのケアが大切になります。
そこで、今月ご紹介するハーブは「クランベリー」。
古くからハーバルメディスンとして、膀胱炎や尿道炎などの泌尿器系の感染症や尿路結石、 ビタミンC欠乏症、赤痢などの予防に用いられてきた歴史があります。

そういえば、クリスマスにかかせないターキーに添えられるソースもクランベリーですね。 クランベリーはヨーロッパや北米の寒冷地に生育するツツジ科の小灌木で赤い果実をつけ、 現在ではマサチューセッツ州やウイスコンシン州で多く栽培されています。 クランベリーという名前の由来は、薄いピンク色の花が鶴のくちばしに似ていることから"crane-berry"と名づけられたそうです。



加工されていないクランベリーにはプロアントシアニジンが含まれ、 これが尿路感染症を引き起こす主要な細菌である大腸菌が尿路壁に付着するのを防ぎます。
また、キナ酸と言う有機酸が腸管で吸収され、 肝臓で代謝を受けて安息香酸に、 これにグリシンが加わり馬尿酸(ばにょうさん)と呼ばれる物質になります。 この際に尿のpHが酸性化するので、大腸菌などが棲みにくい環境になるのです。
「細菌の付着を抑える」、「尿のpH値を酸性化させ細菌の増殖を抑える」という2つの働きで、 クランベリーが膀胱炎の予防に役立ちます。

その他にも、尿路内に細菌が付着を防ぐのと同様に、口内の細菌を減少させ、歯石の形成を防ぎ、歯肉炎、歯周病の予防や胃の粘膜をヘリコバクターピロリ菌などの細菌から守るという働きも臨床報告もされています。
更に抗酸化作用のあるアントシアニン色素を含むことから、眼精疲労の予防、回復に有効とされ、美白成分であるアルブチンを含み、その他のビタミンとの相乗効果により、シミや色素沈着の予防と回復に役立つことから女性の間でも人気があるハーブです。

クランベリーには、ビルベリーやブルーベリーと同様、優れた抗酸化力もあるので、 そのまま食べても、加工されていないフレッシュジュースとして飲んでも尿トラブルの予防に役立ちます。
また、ビタミンC、カルシウム、カリウム、ナトリウム、炭水化物、糖質、食物繊維、たんぱく質、脂肪なども豊富なので ぜひ、食事にプラスして予防に役立てたいですね。
最近ではサプリメントとしてパウダー剤やカプセル剤、エキスといった形態で手軽に摂取することができます。



もうひとつ、膀胱炎の原因に免疫力低下があげられます。
免疫力は環境や加齢、体内毒素、栄養バランス、寒暖の差など気候を含むストレスなどにより影響を受けやすくなります。
クランベリーにプラスすると相乗効果が得られるハーブは、 以前寒さ対策のコラムでご紹介した、免疫系ハーブ「エキナセア」です。
また、泌尿器系のトラブルにぜひともブレンドしたいハーブは、 粘膜の炎症を緩和・保護して、尿管の炎症や血尿を予防・緩和する働きのある「マシュマロウ」、 もしくは「スリッパリーエルム」の組み合わせがオススメです。

その他にも少し難しくなりますが、泌尿器系疾患に用いられる代表的なハーブは「ホーステール」をはじめ多数あり、 症状や体質に合わせてそれぞれのハーブの性質をふまえて組み合わせて使用されます。
例えば、「ペストリーオブザオール」というハーブは、古くから膀胱炎や腎う炎に他のハーブと組み合わせて用いられてきました。 腎臓に原因がある水分の滞留には、腎臓機能を活性化し優れた利尿作用により、腎臓結石や尿砂の治療にも役立ちます。
「ハイドランジア」は膀胱炎に関する尿石、尿砂にも使われますが、 伝承療法では「ホーステール」と組み合わせて前立腺の炎症、肥大に古くから使用されてきたハーブです。
「カウチグラス」の根は、炎症を緩和し排尿痛を和らげ、穏やかな利尿作用、殺菌力があることから、 「エキナセア」や「ゴールデンシール」又は「エキナセア」と「ゴールデンロッド」と組み合わせて膀胱炎の治療に使用されたり、 トウモロコシの毛である「コーンシルク」は、尿管や腎臓の炎症に「マシュマロウ」と組み合わせて用いられてきた歴史があります。
「グレーベルルーツ」は、科学的な研究や臨床は少ないものの、 伝承療法では、膀胱炎、結石の除去、前立腺肥大などの泌尿器系の疾患全般に用いられてきたハーブです。
専門家によるハーブブレンドについてはこちらへ



直ぐにできる配慮として、犬の身体を冷えさせないよう室内環境を整えましょう。
犬の食事にクランベリーだけじゃなく、根野菜などの身体を温めてくれる冬の旬の食材をプラスすることもオススメです。

膀胱炎になってしまい、抗生物質を摂取している場合、 抗生物質は感染症の原因となる悪い病原菌をやっつけてくれますが、一緒に腸内の有益菌までもたおしてしまいます。 抗生物質を連用した場合は、有益菌の補充のためにヨーグルトや酵素、プロバイオティクス配合のサプリメントなどの摂取を心がけましょう。

そして身体の中には、体外から侵入したウイルスやバクテリアなどの外敵から、体を守る免疫システムがあり、 それは外敵を駆除するための相手の認識・攻撃方法の選択・攻撃命令などを出すいわば司令官のような役割をします。 胸の中心あたりにある臓器で「胸腺」という器官です。
体質や生活習慣による違いはありますが、この胸腺は年齢とともに少しずつ萎縮していきます。 そのため、年齢を重ねるほど免疫システムが弱くなっていきます。
その胸腺の萎縮を防ぎ免疫をサポートしてくれるミネラルが亜鉛です。亜鉛をたっぷり含む食材の代表が、 今の季節特に出回る「牡蠣」。 食卓に上った牡蠣をたまには犬にもおすそ分けしてあげるのも良いでしょう。

ちなみに、 で出てきたハーブ、「ゴールデンロッド」は和名でアキノキリンソウと呼ばれ、日本にも自生する秋を代表する多年草です。
若苗の葉を揚げ物にしたり、塩ゆでして水でさらしアク抜きをしたものをおひたしや胡麻和えなどにして食べることができます。 漢方の分野では、喉の腫れ、痛み、咳、喘息やインフルエンザ、風邪の頭痛などに用いられているんですよ。

リラクゼーションタイムに飼い主さんと一緒に楽しめるハーブティーを使ったケアも効果的。
コンプレス(温湿布)を首、腰、下腹部などにしてあげることで、心地良さとリラックス効果で免疫にも良い影響を与え、冷え予防にも役立ちます。
リラクゼーションとしてのコンプレスに使用するハーブは、身体を温めてくれるジャーマンカモミールがいいですね。 (ハーブティーを使ったケアの詳細はこちら

飼い主さんも犬と一緒にハーブを取り入れ、食生活を少し見直し、これからの冬を元気一杯でお過ごしください。




[クランベリー]
★オシッコトラブルを抱えた犬
★口臭が気になる犬
★胃腸の働きが弱い犬

▼ご注意ください!
・クランベリーを大量に摂ると、消化器障害や下痢を起こすことがあります。
・セルシン(安定剤)などの薬剤を服用している場合は、クランベリーのフラボノイドが
 酵素(チトクロームP4502C9)を抑制するので作用が減弱します。
・ワーファリン(抗凝固剤)を服用している場合は、代謝が阻害されるので出血を引き起こす
 可能性があります。
 また、腎結石の場合はクランベリーの抽出物やクランベリージュースの過剰摂取は避けましょう。


【この特集の資料提供】Urara Herb Design Lab. フィトセラピスト 堂山うらら氏
現在、ホリステックケアアドバイザーとして人と犬へのフィトセラピーを中心としたカウンセリング 『Dog Life Design(東京・駒沢)』のインストラクターとして、人と犬のクオリティ・オブ・ライフに役立ち、犬と一緒に楽しめるフィトセラピー講座、ハーブ講座を行っている。

さぁ、ハーブのやさしいチカラをかりて、今よりもっとHappyな毎日をスタートしましょう。

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