- コラム
- 海外情報
2026.10.19
サンタクロース公式のハスキーパークも!フィンランドの犬事情とは?~南半球のDog's letter・番外編~



この記事を書いた人:グルービー美子
ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン
犬の飼育率は約24%

スパニエル系の犬と散歩する現地住民の方
ガイドブックの取材で北欧を旅しています。最初に訪れたのはフィンランド。サウナの聖地として知られ、オーロラ観賞や北欧デザイン巡り、ムーミン美術館の見学など魅力が尽きない国です。
ニュージーランドとは遠く離れていますが、自然が豊かで愛犬家が多いという共通点を発見しました。人口約566万人の国に約80万頭の犬が暮らしており、約24%の世帯が犬を飼育しているといわれています。

サンタクロース村で会った秋田犬
また、ペットショップでの生体販売は行われておらず、犬はブリーダーから迎えるのが一般的です。フィンランドの国犬として知られるフィニッシュ・スピッツのほか、古くからトナカイの誘導を担ってきたフィニッシュ・ラップフンドやラポニアン・ハーダーなどの原産犬種もいます。
こうした犬たちは、フィンランドの人々の暮らしや仕事を支える存在として長く親しまれてきました。

サンタ公認のハスキーたち

サンタクロース公式のハスキーパークのサイン
フィンランドではどんな子たちに会えるかな……ワクワクしながら向かったのはフィンランド北部ラップランド地方の主都ロヴァニエミ。
北極圏の入口にあたり、北緯66度33分の北極線をまたげる町です。
北極線を超えた先にはサンタクロース村のオフィスがあり、1年を通してサンタクロースに会うことができます。

ヘルシンキ空港で見かけたサンタクロースのディスプレイ。ここにもハスキーがいます。
サンタクロース村ではさまざまなアクティビティが行われていますが、中でも人気が高いのがハスキーの犬ぞり体験。
村内にはサンタクロース公式のハスキーパークがあるのです。冬はもちろん、雪のない季節でも体験可能で、ハスキーと触れ合うこともできるそうです。

犬ぞり前のハスキー
フィンランド原産の犬種と遭遇

フィニッシュ・ラップフンド
サンタクロース村はハスキーであふれていましたが、ロヴァニエミ中心部を歩く犬たちの顔ぶれは実にさまざまです。
寒冷地だけに、中型犬や大型犬ばかりが暮らしているのではと思っていましたが、マルチーズやトイプードル、チワワといった小型犬も多く見かけました。
街の近くには大きな川が流れ、その周辺には遊歩道やハイキングコースが整備されています。
犬たちにとっても散歩が楽しい環境だと感じました。

カフェで見かけたフィニッシュ・ラップフンド
そして、ぜひ会いたいと思っていたフィニッシュ・ラップフンドとも遭遇。
極寒のラップランドで生まれた犬種だけあって、ふさふさの被毛はなんともゴージャスです。
タフで活動的な牧畜犬種ですが、性格は穏やかで家庭犬としても人気があるそうです。
飼い主さんに許可をいただいて撫でると、しっぽをぶんぶん振って歓迎してくれました。

ロヴァニエミの街中で会った犬たち
犬と人が心地よく暮らせる国

電車内の犬たち
北欧で羨ましいと感じることのひとつが、犬をほぼどこにでも連れていけること。
フィンランド国内を鉄道で巡りましたが、犬連れOKな座席や寝台車両が用意され、スーパーマーケットやショッピングモールにもごく普通に犬たちの姿がありました。

犬を特別扱いするのではなく、人々の暮らしの中に自然に溶け込んでいるのが印象的です。
どの街でも犬連れの人を見かけることが多く、犬と人との距離の近さを感じました。
国土の約7割を森が占めるだけあって、呼吸しているだけでほっとするような清々しい空気を感じる国。
こんな国で犬と暮らせたら幸せだろうな。そんな妄想が広がる旅になりました。
