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2026.10.21
そもそも「好き」って何だろう? ②《RETRIEVER + POCHI archive083》

イラスト=テメル華代
監修=和田美帆
「RETRIEVER」は、ゴールデン、ラブラドール、フラットコーテッドを中心とした、レトリーバー種の専門誌。
陽気で明るい性格は家族に笑いをもたらし、豊かな表情は言葉が通じなくてもコミュニケーションを可能にしています。
何と言っても、人間に対する愛情がとても深い。そんな犬種との暮らしを紹介する「RETRIEVER」さんの素敵な記事をピックアップしてPOCHIバージョンでご紹介。
犬種が違っても読めばきっと皆さんのドッグライフがより充実したものになるはずです。(POCHI編集チーム)
「好き」を増やすためにも犬をもっと好きになろう
犬の「好き」という感情は幸せな毎日の土台であり、「好き」が多いほど犬の一生が豊かになります。その「好き」を増やすために必要なのは、まず飼い主が「犬を大好きになること」です。犬を深く愛することで関心が高まり、犬の視点に立って行動を観察できるようになります。すると、それまで気づかなかった「好き」を発見できたり、イタズラも「欲求の現れ」と理解して適切に対処できるようになります。問題行動を否定せず、理由を考えて望ましい形に変換してあげることが、新たな「好き」につながります。
《犬にとっていいこと for DOGS》
■【Tips_1 充実】 退屈知らずで毎日が充実する
「好き」が多い犬は、ストレス発散や欲求を満たす選択肢がたくさんあります。そのため楽しい時間が増え、ストレスを感じにくくなります。また、さまざまな「好き」から刺激を受けて喜びを得られるため、退屈することもありません。興味の幅が広い犬は、自分で楽しみを見つけるのも得意なのです。
■【Tips_2 絆】 “うれしい”気持ちから飼い主との絆が深まる

飼い主が「好き」を与えることで、犬は飼い主を「喜び」をくれる特別な存在だと認識します。「好き」が多いほどコミュニケーションの機会が増え、お互いの理解やポジティブな経験が深まっていきます。もともと群れで生活する犬にとって、いつも「好き」を与えてくれる飼い主は大切な家族となり、そこから「ずっと一緒にいたい」という感情が生まれ、信頼関係がよりいっそう強くなるのです。
■【Tips_3 適応能力】 適応能力アップで変化にも柔軟に対応!
特定の食べ物やオモチャにしか興味がない場合、それらが使えなくなるとストレスの原因になってしまいます。一方、「好き」が多い犬は代わりの楽しみを見つけやすいため、環境や状況の変化にも柔軟に適応できます。また、「好き」が多いと自分で気分転換や感情のコントロールがしやすくなります。そのため、ストレスや不安を感じた時にも精神的に安定しやすく、心にゆとりを持って行動できるようになります。
■【Tips_4 アンチエイジング】 認知症リスクも軽減! アンチエイジング
「好き」が多いと知的刺激や活動量が増え、アンチエイジングに役立ちます。刺激によって脳を活性化し、散歩などで運動量を維持することは、認知症の予防や進行の抑制に欠かせません。また、老化が出やすい足腰の筋力を保つ上でも大切です。「好き」が多ければ体調や興味に合わせて遊びを変えたり、ごほうびをローテーションしたりできるため、シニアになっても楽しく健康維持を続けやすくなります。
■【Tips_5 ポジティブ】 「好き」を通じて苦手をポジティブに変換

苦手を克服するには、まず「何」が「なぜ」苦手なのかを知ることが大切です。その上で、苦手なものと好きなものを組み合わせ(苦手な状況で好きなオヤツを与えるなど)、ネガティブな感情をポジティブに上書きしていきます。こうして「好き」を通して肯定的な気持ちを増やすことで、ストレスや恐怖心を軽減できます。苦手が減って「好き」が増えれば、精神的にも安定し、新しいことへの挑戦もしやすくなります。
出典:『RETRIEVER』 vol.122/そもそも「好き」って何だろう?
*1 監修=和田美帆わだ みほ。獣医師。日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)卒業。2003年に「ファミリー動物病院」(現・千葉どうぶつ総合病院)を開業し、現在副院長、動物行動診療科医長。2011年に「犬と猫の学校 amie」設立、2015年に獣医行動診療科認定医取得。