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2026.10.26
そもそも「好き」って何だろう? ③《RETRIEVER + POCHI archive084》

イラスト=テメル華代
監修=和田美帆
「RETRIEVER」は、ゴールデン、ラブラドール、フラットコーテッドを中心とした、レトリーバー種の専門誌。
陽気で明るい性格は家族に笑いをもたらし、豊かな表情は言葉が通じなくてもコミュニケーションを可能にしています。
何と言っても、人間に対する愛情がとても深い。そんな犬種との暮らしを紹介する「RETRIEVER」さんの素敵な記事をピックアップしてPOCHIバージョンでご紹介。
犬種が違っても読めばきっと皆さんのドッグライフがより充実したものになるはずです。(POCHI編集チーム)
犬の「好き」を 増やすための三カ条
■犬の「好き」を見極める。
犬に興味を持ってしっかり観察し、ボディランゲージや行動の意味を理解した上でコミュニケーションを取ることがポイントです。
■ポジティブな経験を増やす。
新しいアイテムや初めてのシチュエーションは、 必ず「好き」とセットで体験させましょう。苦手なものも、「好き」と組み合わせることで克服しやすくなります。
■笑顔でほめる。
犬は、生まれつき人の笑顔を読み取ることができます。犬にとって飼い主の笑顔はごほうびです。指示通りにできた時には、必ず笑顔でほめることを意識しましょう。
《飼い主にとっていいこと for FAMILY》
■【Tips_1 予防】 ストレスや苦手意識から起こるトラブルを予防できる
そもそも、「好き」が多ければ苦手をポジティブに変換しやすくなります。さらに、苦手なものやストレスを感じる状況に直面した時も、「好き」に意識を集中させることで、吠える・噛みつくなどの問題行動を回避できます。また、ひとり遊びができるオモチャや安心できる場所など、「好き」が多いと退屈しづらく、留守番中でもイタズラや破壊行動などをするリスクが低くなります。好きなことをする時間は、犬にとって心身のリフレッシュタイムです。「好き」が多ければ普段のストレスレベルも低くなり、ささいな刺激でパニックになったり、問題行動を起こしたりしにくくなります。
■【Tips_2 コミュニケーション】 「好き」を通じて犬とのコミュニケーションが活発に

犬と一緒に楽しめることやアイテムが増えると、犬とのコミュニケーションが活発になります。犬は「好き」をたくさんくれる飼い主に信頼と愛情を深め、飼い主も喜ぶ姿を見て犬をより愛おしく感じるようになります。また、「好き」が多いとごほうびの選択肢が増えます。状況や状態に合わせた最適なごほうびを与えられるため、指示に集中しやすくなり、新しいルールやコマンドを教える際のモチベーションも維持しやすくなります。言語によるコミュニケーション手段を持っておくこともポイントです。
■【Tips_3 苦手解消】 苦手解消で犬連れでの行動範囲が広がる
犬の「好き」が増えることは、犬の苦手が減るということでもあります。犬が苦手とするものや環境(騒音、他の犬、知らない人など)が減れば、苦手意識やストレスからくる問題行動を起こすリスクも減ります。それまで他の犬を嫌がって避けていた場所を散歩できるようになったり、車で旅行したりと、犬と一緒に出かける機会や行き先・手段の選択肢が増えます。
■【Tips_3 心配を軽減】 外出時や非常時の心配を軽減できる

外出時や非常時の心配を軽減できる外出時は予期せぬ刺激によって犬が不安を感じることもありますが、飼い主がすぐに「好き」を与えることで、不安や緊張をポジティブな感情で上書きすることができます。地震や火事をはじめとする災害や不意の事故などの非常時には、強いストレスを感じたりパニックに陥ったりすることが考えられます。そんな時も、例えば大好きな毛布やオモチャ、オヤツなど、「好き」が精神安定剤となって落ち着きを取り戻しやすくなります。
出典:『RETRIEVER』 vol.122/そもそも「好き」って何だろう?
*1 監修=和田美帆わだ みほ。獣医師。日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)卒業。2003年に「ファミリー動物病院」(現・千葉どうぶつ総合病院)を開業し、現在副院長、動物行動診療科医長。2011年に「犬と猫の学校 amie」設立、2015年に獣医行動診療科認定医取得。