子犬のしつけ時期はいつから?"待て"や"甘噛み"など子犬の基本的なしつけ方

子犬のしつけ時期についてと子犬の基本的なしつけ方

犬と暮らすのであれば、飼い主としてさまざまな責任を負う必要があります。中でも、犬に最低限のしつけをすることは、社会生活の仲間になるためにも大切です。犬が問題行動を起こせば、他人に迷惑を掛けてしまうだけじゃなく、飼い主の意識が低くしつけを怠ったという見方をされます。本格的なドッグトレーナーに学ぶ訓練のようなしつけとまではいかなくとも、まわりに迷惑をかけない程度に育ってくれたらというのが親心。 でも、犬のしつけは、何歳頃から、どのように、なにから始めればよいのでしょうか。
ここでは、家庭で行う犬のしつけの開始時期や、そのしつけ内容についてのエッセンスをご紹介します。

 子犬のしつけはいつから始める?

犬のしつけは、できるだけ早い時期から開始しましょう。人間の子供について「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、犬も同様、子犬の頃にちゃんとしつけがされているかどうかで、成犬になってからの振る舞いに大きな違いが生まれます。そのため、できる限り早い段階からしつけを始めていく必要があります。
人間の感覚だと、赤ちゃんの頃の犬にしつけをしても仕方がないと考えがちです。しかし、犬は人間の十倍近いスピードで歳をとります。子犬については、少なくとも生後半年ほども経てば、人間に換算するとすでに幼稚園や小学校に入学するぐらいの年齢であるため、十分しつけを行うことが可能といわれています。もちろん、生後すぐの時期から名前で呼んで覚えさせるなどの簡単なしつけを始めても問題ありません。

 しつけの内容

次に、基本的なしつけの内容についてご説明します。

【しつけの内容1】しつけの第一歩、アイコンタクトで名前を覚えさせる

犬のしつけを開始する際は、犬に自分の名前を認識させることから始めましょう。
犬に名前を認識させるには、それが自分の名前だ、ということを犬が分かるよう呼びかけなければなりません。そのため、しつけの際にはしっかりとアイコンタクトを取ることが大切です。
目を合わせてしっかりと名前を呼び、認識させていきましょう。名前を呼んで犬がこっちを向いたら褒める、という方法が有効です。
名前が定着したようであれば、今度は名前を呼んだ際に飼い主のところへ来るようにしつけましょう。名前を呼び、飼い主のもとへよって来たときに褒めてあげてください。
このようなしつけの際に注意しなければならない点は、「叱るために呼んではいけない」ということです。呼ばれて行った結果悪いことが起こると、犬は「呼ばれたときに行ってはいけない」と考えてしまうようになります。叱る場合には、自分から犬のもとに行くようにしましょう。

【しつけの内容2】しつけの基本、「待て」や「甘噛み禁止」を教える

犬に自分の名前を覚えさせた後は、危険な行動を禁止するようなしつけや、行動を制限するしつけを行っていきます。中でも、「甘噛み」は必ず子犬の内にやめさせなければなりません。
子犬は、人間の赤ちゃんが何でも口に入れたがるのと同様、何かにつけて周囲の物や人を甘噛みします。子犬の頃は危険も少ないですが、歯が生えそろった成犬になっても甘噛みの癖が残っていると、結果として周囲の物・人を傷つけてしまう可能性が非常に高くなります。そのため、飼い主は犬が甘噛みをしたらしっかりと叱り、必ず子犬の内に矯正するよう心掛けましょう。
また、行動を制限するしつけとして、「待て」を教え込むことも大切です。食事を前にしても、ちゃんと飼い主が食べるよう指示するまで待つようにします。いきなり長時間待たせる必要はないので、少しずつ待てる時間を長くしていきましょう。叱るだけではなく、上手くいったときに褒めるようにして「待て」をするとメリットがある、と教えることがポイント。 また、叱るときは「いけない」「NO(ノー)」など、短めの言葉を一貫して使ってください。

ポチのペット栄養管理士のコンサルからひと言


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犬はもともと飼い主さんと一緒に何か成し遂げるのが好きな生き物です。
一方で、とても賢いため、自分にとっての損得や飼い主さんが発する微妙なシグナルも判断することができます。 中途半端なテンションやあいまいな言葉でしつけをすると、犬たちはすぐに見抜いてしまします。
ですので、しつけのポイントは「本気で」ということに尽きると思います。 誉めるときも本気、叱る時も本気。 そうすれば犬たちにもきちんと伝わるものです。
犬たちのやる気を引き出すために、ご褒美を上手に使うのも有効です。
最初のうちは、ドライフードの一粒をそのままご褒美にしたり、ほんの小さなおやつを用意するのもいいですね。
可愛い子にはついつい甘くなってしまいますが、子犬のうちにしっかりしつけをすれば、 大人になってからはほとんど「NO!」と言わずに済みますし、お出かけなどの楽しみもぐーんと増えますよ!

 おわりに

犬の基本的なしつけについてご紹介しました。
家庭でのしつけ=飼い主の言っていることがわかって、現在の態度を正すように促す、という感じでしょうか。例えば、本人(犬)はじゃれて遊んでるつもりでも、その行動が自分や他人を傷つけてしまう可能性があるなら、やはり「いけない」や「NO!」の合図でやめるようにならないと、怪我をしてしまうかもしれません。また、飼い主の言ってることがわからなければ、散歩の際など、危険が迫ったときに犬自身が怪我をしてしまうことも考えられます。大切なわが子(犬)を守るためにも、粘り強く、ゆったりとした気持ちで励み、できたときはとても大げさに「いい子ー」「グッド」などと褒めちぎってくださいね。





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