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2021.11.15

犬の免疫系の健康維持に役立つ成分、食材について知ろう!

犬の免疫系の健康維持に役立つ成分、食材について知ろう!

季節の変わり目、寒暖差も大きくなってくると犬の体調を心配する方が多くなります。とくにシニア犬と暮らす飼い主は、常日頃から健やかに年齢を重ねてもらいたい…そんな願いが強いので、免疫系は意識しておきたいことのひとつになっているのかもしれません。免疫系が健康的であればさまざまなトラブルを未然に防ぐことに繋がります。免疫力をアップさせるというよりも、免疫系の健康的な働きを維持することはたしかに大切です。

働きを維持することが大切な理由と役立つ成分、そして気軽に取り入れるためのオススメの食材をご紹介します。

犬の免疫と健康維持


思い切って簡単に言うと、免疫系は主に体の中に入り込んだ病原菌や毒素その他の異物が侵入した時に、それに抵抗して体内に影響が及ばないように守る能力です。
免疫としての役割を持つ細胞にはさまざまな種類があり、異物そのものと戦う細胞や異物と反応する抗体を作って発病をおさえる細胞、これまでに戦ってきた異物やウイルスのデータを取る細胞などがあり、チームワークで体の中を健康的に維持してくれています。

犬や人は生まれつき備わっている免疫と、さまざまな物質やウイルス、雑菌などに触れることで一度体内に侵入した異物を記憶し、二度目以降に反応する後天的な免疫の2種類を持っています。
予防接種やワクチン接種は後天的な免疫系の働きを利用して、毒性が低いウイルスや異物を体内にあえて取り込むことで、免疫細胞に戦うためのデータをとらせ、体内に入り込んだウイルスや菌と戦いを有利に進め、症状を軽くするために行われるものです。

生まれつきの免疫系、後天的な免疫系どちらも健康維持にとっては非常に重要なものです。

■ 免疫系はバランスが大切!

免疫系は働きが低下しても、働きが過剰になってもさまざまなトラブルにつながります。ですから、適切な働きをバランスよく維持することが大切なのです。

免疫の働きを適切な状態で維持するのに役立つ、という観点で役立つ成分を含む身近に手に入る食材をご紹介していきます。

適切な免疫系の維持に役立つ身近な食材

■乳酸菌を含むヨーグルト

近年、免疫系の健康維持という観点で注目を集めているのが腸内環境を健康的に維持する働きを持つ乳酸菌です。
乳酸菌は腸内で活躍する有用菌が増えやすい環境を作るといわれています。
実は、犬の体内で最も多くの免疫細胞が集まっているのが腸内で、有用菌の中には免疫細胞の働きをサポートする成分を作り出すものがあります。つまり、腸内環境を良い状態で維持することは、免疫系を健康的に維持することにもつながるのです。
ヨーグルトは便秘や軟便などウンチの状態がなかなか安定しないという時にもよくすすめられますよね。

手に入りやすい食材で乳酸菌を含む代表的なものはやはりヨーグルト。犬のオヤツとして手軽に与えられますので、いつものオヤツの代わりや間食としてヨーグルトを与えるのも良いですね。

 

■水溶性、不溶性食物繊維の絶妙なバランスのバナナ

バナナも、腸内環境を健康的に維持し、それによって適切な免疫系の働きをサポートすることに繋がります。
バナナには食物繊維が豊富に含まれていることは多くの方がご存知だとおもいますが、バナナには水溶性・不溶性の食物繊維がバランスよく含まれているという特長があります。
水溶性食物繊維は腸内細菌のえさとなり、不溶性食物繊維はウンチをまとめて排出しやすくするサポートをしてくれます。

乳酸菌とバナナの食物繊維を一緒に取り入れると、有用菌がより繁殖しやすくなりますので、ヨーグルトとバナナを組み合わせて取り入れるのがイチオシです。

■βグルカンを含むキノコ類

免疫系の健康的な働きを維持するのに役立つ成分として注目されているものの一つが、キノコ類に含まれるβグルカンです。
βグルカンを腸内細菌が分解すると短鎖脂肪酸と呼ばれる成分が作られます。この短鎖脂肪酸は乳酸菌同様、有用菌が繁殖しやすい環境を作るだけではなく、免疫細胞のブレーキ役としての役割を持っています。
免疫細胞が過剰反応してアレルギー症状を起こしたり、自分自身の組織を誤って攻撃対象にしたりしないよう、コントロールする「Tレグ細胞」というものがあるのですが、Tレグ細胞を作り出すスイッチの役割を短鎖脂肪酸が担っています。

キノコ類はドッグフードのトッピングとして取り入れたり、手作り食に取り入れるなどしてβグルカンを意識的に取り入れることで免疫系の健康的な働きの維持へのアプローチになります。

おわりに

本日は犬の免疫系の健康維持に役立つ成分と食材についてご紹介しました。免疫系を適切な状態で維持することは健やかに年齢を重ねるうえでも大切です。
免疫系の疾患があると動物病院で診断されている犬は治療方針に従うことが前提ですが、家庭でのケアなら、今回ご紹介した食材などを食事に意識的に取り入れて活用してみてください。

 

 

ライター:ペット栄養管理士 スタッフO