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2026.10.05
犬が咬んだ時、咬まれた時、さぁどうする!? 咬み犬110番! ③《RETRIEVER + POCHI archive081》

イラスト=meeg
監修=奥田順之
「RETRIEVER」は、ゴールデン、ラブラドール、フラットコーテッドを中心とした、レトリーバー種の専門誌。
陽気で明るい性格は家族に笑いをもたらし、豊かな表情は言葉が通じなくてもコミュニケーションを可能にしています。
何と言っても、人間に対する愛情がとても深い。そんな犬種との暮らしを紹介する「RETRIEVER」さんの素敵な記事をピックアップしてPOCHIバージョンでご紹介。
犬種が違っても読めばきっと皆さんのドッグライフがより充実したものになるはずです。(POCHI編集チーム)
過去の”咬み犬110番! ”記事はこちら
*1 犬が咬んだ時、咬まれた時、さぁどうする!? 咬み犬110番! ①《RETRIEVER + POCHI archive079》
*2 犬が咬んだ時、咬まれた時、さぁどうする!? 咬み犬110番! ②《RETRIEVER + POCHI archive080》
ペット問題を多く扱う弁護士に聞く初動は法律面よりも心理的アプローチで柔軟に対応する道を
犬の咬傷事故は係争事案に発展する可能性があります。相手の対応や態度に納得がいかず、感情的になる飼い主も多いからです。 そこで、今回は臨床心理士資格を持つ、ペット問題を扱う弁護士の渡邉正昭先生に話を聞きました。
【Q1】公園で犬が咬まれて病院へ行くほどでしたが、相手の犬も飼い主も、あいさつもそこそこに立ち去ってしまいました。犬の治療費を請求したくても連絡先がわかりません。どうすればよかったのでしょうか。
【A1】スマホなどにメモしておきましょう
犬が咬んだり咬まれたりして、気が動転している場合、なかなか気が回りませんが、まずはその場でお互いの氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどを聞いた上で、スマホなどにメモしておきましょう。ケガをした犬や人が病院へ行くのが先決なので、一緒に同行し、待ち時間などで情報交換をします。事故の後、加害者があいさつもなしにその場を立ち去るのは、相手の被害者意識を助長する行為ですので、おすすめできません。散歩の途中や近隣の公園でのことだったなら、相手は近所の人である可能性も高く、せめて病院に一緒に行くことで、責任を持つことの表明になるでしょう。連絡が取れるとわかれば、あとは安心して交渉などに臨めます。
【Q2】ドッグランで犬がよそのコとケンカになり、咬んでしまったようです。どちらが悪いかわかりにくい場合、初動で謝っておいたほうが穏便に収まるものなのでしょうか。
【A2】ケースバイケースといえます。
ケースバイケースといえます。明らかにこちらの過失なら、謝ってから始まることもありますが、お互いに言い分がある場合は、必ずしも謝るのが一番とは限りません。うちのコが咬むわけがないと考える飼い主にとっては、相手の犬に責任があると言いたくなる場合もあります。誰も現場を見ていない場合は、加害者・被害者を決めつけず、まずは状況を確認しましょう。「お互いさま」ですむこともありますが、犬のケンカが飼い主同士のケンカに発展することもあります。初動の対応や印象が、その後の関係に影響することも覚えておきましょう。
咬傷事故の初動手続きを弁護士が解説
多くのペット問題を扱ってきて言えるのは、咬傷事故の場合、下記のような流れを守るのが得策です。
■1. 犬も人もケガをしていたら、まず病院へ行くこと
治療を受けてから事件としての段取りが始まりますが、その時、被害者だけでなく、加害者も同行することが望ましいです。
■2.警察に通報する
ここで客観的な立場の人がかかわることで、加害者と被害者が一緒に行動することで、待ち時間などに連絡先をやりとりしたり、時間などに連絡先をやりとりしたり、記憶が新しいうちに事の経緯を書面にしておくことができます。
■3. 保険会社に連絡して、必要なら交渉事をまかせて進めてもらいます
こうした手続きを経る中でも、私が勧めたいのが、法律的アプローチよりは、臨床心理学的アプローチを取り入れることです。堅い法律用語で書かれた書類よりは、わかりやすい普段の言葉遣いで書かれたもののほうが、対立構造も薄れ、早く解決の糸口を見つけることができるからです。その時、コミュニケーションのプロとして心理学的素養を備えた弁護士や法律分野やカウンセラーなどに相談し、その書面を確認してもらってから相手に郵送することをおすすめします。
出典:『RETRIEVER』 vol.122/「犬が咬んだ時、咬まれた時、さぁどうする!? 咬み犬110番!」
*1 イラスト=meeg監修=渡邉正昭 わたなべ まさあき。弁護士。渡邉アーク総合法律事務所所長。東京弁護士会所属。一般の刑事・民事事件を扱う傍ら、ペット弁護士の先駆けとして30年以上にわたりペット問題に取り組む。咬傷事故や獣医療、ペット関連事業など、ペット問題全般を扱う。日本介助犬協会の役員として、身体障害者補助犬法の成立・普及にも尽力。 https://watanabe-ark.gr.jp/