WYSONG ワイソン（ワイソング）

大国アメリカの数あるプレミアムブランドの中でも、特異なコンセプトをもった『ワイソン WYSONG』。プレミアムブランドとしての歴史は古く、1979年から約40年間も熱狂的なファンに支持され続けています。
創立者である獣医師ドクターワイソン Dr.Wysong は、動物の薬と解剖学、生物学に精通しており、このフードつくるときも、「動物の寿命（＝遺伝的限界）に至るまでの、行動力、健康、活力、完全な潜在能力を維持することとは？」からスタート、《健康に良い遺伝的ルーツを提供者として利用者に戻す手伝いをすること》を目標に掲げました。
あとにご紹介する商品名からも察せるように、研究者の中でもかなり難解な考え方をするドクターですが、他のブランドと違うとても特異な点は、わたしたち飼い主に向けて『あなたが出来る最善のこと』と記し、『A～I』までランク付けした食品の選択表をつくり、その中でドクター自身のブランドであるワイソンドライフードをなんと『 E 』ランクに位置づけました。それでも、熱狂的なファンが離れないこの《ワイソン》というドッグフードが一体どんなものなのか、ここで解体したいと思います。

あなたができる最善のこと

気になる『食品の選択』は、以下の通りです。
これまで日本で３０年もの間、販売されてきているのにもかかわらず、伝えきれていないワイソン Wysongの素晴らしさを、ここに第一弾として本国カタログに掲載されている「Do The Best You Can （Wysongが提案する我々ができる最善の行い）」を抜粋して記載します。
犬の食事においての食品の選択は、どれが良いとか悪いとか、この食品が黒とか白とかいうような簡単な問題ではありません。まず、何が理想的であるかを理解することによって、理想的な健康状態に近づけるための知的な判断をすることが可能になるとDr.Wysongは言っています。実際には、私たちの暮らしでは不可能に近いAランクに近づくための食品を、できる限り選択しよう、ということのようです。

■食品の選択

A	食用に狩られた生の餌（野生の状態）（現代では実用的ではありません）
B	新鮮な生肉、臓器と骨、少量の新鮮な野菜と果物（オーガニックであれば最高）1をサプリメント2で栄養バランスを整えた食事
C	Bを製品化した、フリーズドライフードArchetqype™（残念ながら日本への輸入不可）あるいはエピゲン Epigen™を与える食事
D	Bの新鮮な食材を加熱調理した食品や人間の「食べ残し」に置き換え、Biotics™（プロバイオティクス、消化酵素のサプリメント）を追加した食事
E	Wysongフード3（最善）、あるいは他のプレミアムフード（セカンドベスト）、もしくは一般的なフードにサプリメント2（Biotics™など）とBで使ったようなの新鮮な生食を加えて与える食事
F	Eの新鮮な生食を加熱調理した食品に置き換えた食事
G	ドッグフードにサプリメントのみ加えた食事
H	ドッグフードのみ
I	食事を与えられない状態

＊注
*1. 食事として与える割合：肉＝約62%、臓器＝約11%、骨＝約2%、野菜＝25%
*2. Pet Inoculant（プロバイオティクス発酵生成物と免疫グロブリン配合サプリメント）と、E.F.A.（必須脂肪酸サプリメント）は規定量、毎日与えてください。病気やストレスが見られるときは必ず使用してください。
*3. Wysongフードは、できる限り自然な食事に近くなるように調合され、加工され、包装されています。プレミアムフードは、肉類を主成分として脂肪分とタンパク質が多くなっています。一般的フードは、低価格で穀類をベースに肉などを少量含んでいます。価格も広告も価値を決めるために信頼することはできません。プレミアムフードでさえ、栄養的には一般的フードと変わらないものも見受けられます。原材料や会社のポリシーなどを慎重に調べることが結果につながります。

上記は、ワイソンのカタログ半ページに書かれているコラムですが、とても深い内容です。とくに注目していただきたいところは、《D》と《E》。普通フードメーカーは自社製品の販売量を増やしたいために、「ドライフードと水だけで育てるのが犬の健康上一番良い、トッピング、まして人間の食べ物などは絶対に与えてはいけません!!」と主張するものです。ですが、Dr.Wysongはさらりと、自社フードでさえ人間の食べ残しより劣ると宣言しています。さらにドッグフードのみ与えられて犬は食事を与えられない状態のひとつ上のランク（実質最低ランクの食事）ということになりますが、きっと Dr.Wysongが本当のことを多少アグレッシブに教えてくれている、と理解することにしました。

Wyson ワイソンの製造工場と品質

ワイソン工場

1979年に設立したワイソン社は、米国ミシガン州にある本社、及び、ウィスコンシン州にある自社工場にて一貫して商品企画～製造管理を行っています。

【Wysong の品質管理】
・USDA、FDA、及び、HACCPの安全性コンプライアンスに基づいています。
・原材料はできるだけ新鮮な状態を保ち、必要に応じて冷蔵または冷凍します。
・栄養素の分解や病原体の発生を遅らせるのに役立つ天然性分が使用されています。
・肉は、栄養の完全性を維持し、病原体を抑制するために冷蔵庫で保存されます。
・製品の各工程は、水分、水分活性などの最適な条件が満たされていることを確認するために、最初から最後まで厳密に監視されます。
・バリアパッケージは、封止前に不活化ガスを流して最大限の保存を行い、酸化及びフリーラジカルの形成を防ぐのに役立ちます。
・病原体活性、マイコトキシン、および酸化についてスクリーニングされ、クリアした製品だけをお届けします。
・最大の栄養価を保証するために可能な限りバッチ生産されています。
・Wysong は、信頼できる品質の原料のサプライヤーと協力しており、その多くは何十年にもわたって取り組んできました。

Wysong製品の特長

製品の特長

●肉が第一原料
１．必須アミノ酸に優れたたんぱく質源
犬の祖先オオカミは、もともと肉食動物です。そのため、動物性タンパク質を体内で上手に消化し、アミノ酸へと分解することが得意です。
動物性タンパク質は、犬に必要な必須アミノ酸をバランスよく含み、筋肉や臓器、皮膚、被毛などを形成する重要な栄養です。

２．嗜好性、歯、腸の違い
動物性タンパク質は、犬の嗜好性にも大きな影響を与えます。
また、歯の数を比較すると犬は前臼歯が多く42本、人は32本、馬は40/42本です。
腸の長さと体長を比較すると、犬は体長の5倍、人は6倍、馬は9倍だといわれています。これは穀物の方が消化をするのに時間がかかるからです。犬にとっておいしくお腹にもやさしい肉を主原料に使用するのにはこのような理由があります。
「肉第一主義」的な最新フードが目指しているレシピは、どこが最初にいいだしたのか？は誰も答えてくれませんが、40年前からあったというこのコンセプトはヒントになりそうです。

●シンバイオティクス　Synbiotics
シンバイオティクスとは、プロバイオティクスとプレバイオティクスを一緒に摂取することです。近年プレミアムフードでは常識になりつつありますが、Wysongは当初より一緒に摂ることが大事だと考え取り入れていました。

●消化酵素
Wysongは、肉食動物が自然下で獲物から摂取しているであろう消化酵素を配合しています。

●独自のニュートリ・パック
肉食動物は日々狩りをし、新鮮な獲物を食べています。
同じようにたとえ加工されたペットフードであったとしても、できる限り酸化していない新鮮な状態で食べることが理想的だとワイソンは考えています。そこでワイソンは、酸化する原因となる酸素と光を通さない素材を使用した独自のニュートリパック*を開発しました。さらに不活化ガスを封入することで開封するまで新鮮な状態でお届けします。(*2.27kg製品パッケージのみ、500gサイズはアルミ蒸着フィルムを使用)
また、このパッケージは、自然環境に優しく、廃棄の際に有毒なガスを発生しない素材で作られており、さらに、できる限り薄くすることでゴミとしてかさばらないような工夫がされています。

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【取り扱いにあたっての、＃ポチの小話】
バイヤー《ワイソン Wysong》は40年前に発売開始され、30年ぐらい前にはすでに日本にも輸入販売されたと記憶しています。
当時、アメリカの最新のフードが輸入されてくるとのセンセーショナルな噂は専門店の間に広がりました。さっそく、パンフレット等取り寄せフードのスペックを見ると、これがすごくいいのです。さっそく、輸入元へ興奮気味に連絡しフードについての詳しいお話を聞くと、まったくもって本当にすばらしい！と唸ったのを覚えています。
しかし残念なことに、発売元である大手問屋は、ドラックストアも販売ルートに組み込み大々的に広めていくとの話で、専門店商材にはならなかったようなので、取り扱いをあきらめました。（断念１回目）

約10年後である20年前、POCHIを立ち上げることとなり、通販カタログに掲載するフードブランドの選択にも、もちろん《ワイソン Wysong》はリストアップされました。当時、POCHIのフード取り扱いに関する独自基準は、たったの３項目【化学的保存料無添加】、【可能な限り人間用食材使用】、【酸化を防ぐパッケージ】の３点。今から考えると驚きですがこの３項目をクリアできるフードは、当時は本当に少なく、とくにパッケージに気を使っているフードはなかなか見当たりませんでした。そんな中、《ワイソン Wysong》は発売開始時より『ガスバリアパッケージ＆不活化ガス充填』、加えて燃やしてもダイオキシンの発生しないパッケージを使用した、環境にも気を使ったかなり先進的な商品で、他項目もオーガニック原材料を使用したりと、完璧にクリアできていました。
が、しかし！　当時新創刊のPOCHIで取り扱うフードはPOCHIでメジャーデビューさせたいと考えていたこともあり、すでに日本発売10年の《ワイソン Wysong》は、良いフードとは知っていながら取り扱いを見送りました。（断念２回目）

取扱いこそなかったものの、《ワイソン Wysong》は常に私たちのお手本・教科書的なブランドであったため、年に数回は本国サイトをチェックし、新製品を見つけるたびに『ワイソン先生ったら、こんなもん作っちゃたんだ！』と尊敬の念をこめ、驚愕していました。今回、日本における輸入元の変更に伴い、縁あってようやくPOCHIでも取扱いできることになりました。これまで３０年もの間販売されてきているのにもかかわらず、まだ伝えきれていない《ワイソン Wysong》の素晴らしさを輸入元（Fanimal社）と協力して、少しずつ皆さまにお伝えできればと考えています。

バライエティは5種類から選べます

ワイソンの種類

アダルト・・・鶏肉／タンパク質 28%以上／脂質 14%以上
鶏肉、臓器、タンパク質、脂肪とプロバイオティクス、酵素、オメガ3、抗酸化物質などの栄養素または栄養補助食品を含んでいます。また、果物や野菜も草食動物の内臓内にある状態をできる限り再現し主要ビタミン、ミネラル、抗酸化物質とその他の栄養素も提供します。

シニア・・・ターキー肉／タンパク質　25%以上／脂質 14%以上
ターキー肉と臓器、タンパク質、脂肪とプロバイオティクス、酵素、オメガ3、抗酸化物質などの栄養素または栄養補助食品を含んでいます。また、果物や野菜も草食動物の内臓内にある状態をできる限り再現し主要ビタミン、ミネラル、抗酸化物質とその他の栄養素も提供します。「シニア」はシニア犬の消化機能、生理機能、免疫機能をサポートする栄養素を提供します。

ソイノゴン・・・鶏肉とフィッシュミール／タンパク質 27%以上／脂質 13%以上
「ソイノゴン」にはチキンと米がバランスよく配合されています。肉、臓器、タンパク質、脂肪とプロバイオティクス、酵素、オメガ3、抗酸化物質などの栄養素または栄養補助食品を含んでいます。また、果物や野菜も草食動物の内臓内にある状態をできる限り再現し主要ビタミン、ミネラル、抗酸化物質とその他の栄養素も提供します。

アナジェン・・・ラムミール／タンパク質 28%以上／脂質 12%以上
「アナジェン」は食物アレルギーにお悩みの犬のために代替タンパク質としてラム肉を主原料にした食事です。「アナジェン」はタンパク質と脂肪、プロバイオティクス、酵素、オメガ3、抗酸化物質などの栄養素または栄養補助食品を含んでいます。また果物や野菜も草食動物の内臓内にある状態をできる限り再現し主要ビタミン、ミネラル、抗酸化物質とその他の栄養素も提供します。

エピゲン・・・オーガニックチキン、ターキーミール／タンパク質 60%以上／脂質 15%以上
「エピゲン」は初めてエクストルーダー製法でのStarch Free™を実現したドライフード（特許出願中）です。オーガニック原材料と多くの肉類を含み、犬たちが本当に望む味を実現しました。そしてプロバイオティクス、プレバイオティクス、消化酵素、植物栄養素、栄養補助食品、自然由来の酸化防止剤、ビタミン、ミネラルなど、ペットフードに必要な栄養がバランスよく含まれています。オメガ3-脂肪酸が豊富に含まれ、「エピゲン」は犬と猫、両方に適した栄養設計になっています。

また、猫用も５種類用意がございます。

「エピゲン」以外は、とても珍しい原材料「カニミール」がはいっていて、全種類にココナッツオイル、ヨーグルト（乳清、乳固形分、ヨーグルトカルチャー）、ペッパーなどの凝った原材料を選び、嗜好性と機能性を同時に高めています。