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2020.05.21

犬の歩き方がおかしい?膝蓋骨脱臼(パテラ)に配慮したフード・オヤツとは

犬の歩き方がおかしい?膝蓋骨脱臼(パテラ)に配慮したフード・オヤツとは

犬は言葉を話すことができません。だからこそ私たち飼い主は犬たちの体に起きた異変に反応し、先回りする形で家庭でできる健康維持のための対策をできる限り怠らないようにしたいと考えてしまうのかもしれません。
たとえば子犬がやってきたとき、動物病院で健康診断を受けたら、「あれ、この子はちょっと膝のはまりが悪いかも」と言われてことはありませんか?
そんな時も言葉が話せないから痛みはないのかなど心配になります。今回は若いうちはとくに痛みを感じない犬が多いので見逃しやすいのですが、徐々に犬の歩き方に変化が見られることがある「膝蓋骨脱臼・パテラ」についてふだんの生活での気づきのポイントとケアについてご紹介します。

小型犬に多い?歩き方が変化する、膝蓋骨脱臼・パテラとは。

膝蓋骨脱臼は、パテラという名前でも知られています。
簡単に言うと、犬の膝にあたる部分には、人間同様に「皿」があるのですが、この皿の位置が左右に少しずれてしまうことで起きます。本来であれば、この皿は滑車溝というくぼみにはまっている状態なのですが、何かの拍子にズレてしまうことで起きるほか、そもそも滑車溝が浅かったりすることで体質的にズレやすい犬もいます。

初期段階では目立った行動の変化もなく、犬も痛がったりしないことで気づきにくいようです。
しかし関節から音がするようになるほか、ちょっとした段差を上り下りするのにも躊躇するようになることも。また犬が膝の関節に違和感を感じている場合、膝をかばったり、脱臼を自分で直そうと特徴的な歩行を見せることがあります。

膝蓋骨脱臼、パテラの犬の特徴的な歩き方


・特定の足だけ地面に付けずに歩く

・歩幅が非常に狭く動きがせわしない
・歩いたり走ったりしている時に、後ろ足を思いきり蹴り上げる
・足先が内側に向いてしまう

これらの歩き方の癖が見られる犬すべてが膝蓋骨脱臼だとは限りませんが、気になるところがあれば動物病院で相談した方が安心です。
小型犬に多い傾向と言われますが、中型犬~大型犬でもありますので注意が必要です。

膝蓋骨脱臼・パテラに痛みはないの?

膝蓋骨脱臼になった犬は、初期の段階であれば痛みはあまり感じていないケースが多いようです。しかし、脱臼した状態が続き、関節の軟骨に負担がかかったり、削れてしまうなどすると当然痛みが出るようになります。若い犬でも、ハイシニア犬の関節炎と同じような状態になるといわれています。
また、膝をかばったような歩き方を続けることで他の足や腰などに無理な力がかかってしまって痛みが出てしまうこともあるので、犬の歩き方や行動がなんかちょっと変だなと思ったら獣医さんへの相談時だと思います。

何度も脱臼を繰り返してしまったり、痛みが激しいようであれば手術が必要になるケースもあります。ただ、手術をすれば完全に治るというものではありませんので、継続して食事や体重管理、運動などに注意しつつケアを行っていく必要があります。

DOG's TALK

POCHIのペット栄養管理士

POCHIのペット栄養管理士

スタッフ犬の中にも、若いうちからパテラに悩んできた犬がいます。手術も行いましたが、変わらずとってもアクティブ!跳ね回って過ごしています。
幸いなことに痛みが出る前に対処ができたのですが、関節の負担をフォローするサプリメントや体重管理、運動量の維持などを継続して行っています。

犬の膝蓋骨脱臼・パテラ対策の食事・オヤツとは


では、動物病院で膝蓋骨脱臼・パテラと診断された犬の食事はどのようなことに気を付けるのが良いのでしょうか?

獣医さんに聞いてみたところ、まず膝の関節や体のほかの関節に負担がかかりすぎないように体重管理を行うことが大切とのこと。犬によって適正体重は異なりますが、理想体重、または、念のためそれより少なめを維持するように心がけてください。

また、膝関節は人と同じで一度削れてしまうと修復することは、ほぼできないといわれています。そのため、今ある膝軟骨をいかに守っていくかが大切になってきます。犬たちの膝関節を保護するために、軟骨の組織に働きかける成分や、関節の周囲を満たしている関節液の原材料となるコラーゲンペプチドなどを補う飼い主の方が多いです。

また筋力の維持は、関節への負担を減らすことにもつながるので、肉や魚、卵など動物性タンパク質をしっかりとった上で、適度な運動を継続することが大切です。痛みを感じていないうちは散歩などで適度な運動をし筋力をつけましょう。庇ったような歩き方であれば、運動は控えめにしておく方が賢明ですが、明らかに運動量を減らし過ぎてしまうのも良くありません。

■ 犬のパテラ、膝蓋骨脱臼のケア簡単まとめ

・膝の関節や体のほかの関節に負担がかかりすぎないように体重管理を行う
・関節の負担をフォローする成分(コンドロイチン、コラーゲンペプチド、MSMなど)を痛みが出ている間だけではなく継続する
・適度な運動量を維持し、筋力を衰えさせない
・手術の後も継続して健康管理を意識する

おわりに

小型犬に多いといわれている膝蓋骨脱臼(パテラ)は飼い主同士の会話の中でも出てくるワードかもしれません。
家庭でできるケアとしては、膝の関節に負担をかけないよう体重管理でサポートするというのが一番の心得だと思います。
カロリー控えめ、脂質控えめのフードを選んだり、関節の健康維持を助けるサプリメントを加えるなどの配慮はきっと犬に伝わると思いますし、以前より犬にとって質のいい生活になっていると思います。
犬のサプリメントの老舗である「ネイチャーベット」の代表格のロングランアイテム「アースリーアーマー」も関節サプリメント。それだけ世界中のたくさんの犬たちが関節トラブルになっているということです。パテラだからと必要以上に気を揉まずに体重コントロールをし、犬が違和感を見せだしたら獣医師さんと一緒に痛みを和らげるための対策を相談をしてみてください。

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