• コラム
  • スタッフコラム

2020.12.02

犬にピーナッツ(落花生)を与えてはいけないって本当?食べてしまったらどうする?

犬にピーナッツ(落花生)を与えてはいけないって本当?食べてしまったらどうする?

小腹が減った時や、お父さんの晩酌のお供にと気軽につまめるピーナッツ。オヤツやお菓子、料理にも使われていて、とても身近な存在です。日本では落花生という名前でも呼ばれていますね。

ポリポリとした食感と、自然な甘さが美味しいピーナッツですが、ナッツ系はあまり犬に良くない、と聞いたことはありませんか?
私たちが食べこぼしたピーナッツを犬がパクッと食べてしまったり、少し目を離した隙に食べてしまった時には、注意が必要なのでしょうか?

身近だからこそ、少し気になるピーナッツ。本日はそんなピーナッツについて少し詳しくご紹介します。

ピーナッツってどんなもの?正しく知ろう

ピーナッツは、マメ亜科ラッカセイ属の一年草です。種子の部分を食べますが、この種子は少し硬い殻にくるまれていて、地中で育ちます。収穫の際には地面を掘り起こす必要があります。花が地面に落ちて、その地中で豆が育つことから「落花生」と呼ばれるようになったと言われています。

■ピーナッツはナッツではない

ピーナッツは、「ナッツ」とついていますがナッツ類ではなく、エンドウ豆や大豆と同じ豆の一種です。
本来は豆のピーナッツが、ナッツ類と混同されるようになったのは、ナッツ類の特長のひとつである固い殻を持っていることのほかにも、他のナッツ類と同じように濃厚な風味を持っていて、一緒に食べられる機会が多いために混同されることが多くなったようです。

■ピーナッツの栄養について

ピーナッツは畑の肉とも呼ばれる大豆と同じ豆の仲間です。しかし、大豆やエンドウ豆との大きな違いのひとつに脂肪分が高いことがあります。脂肪の内訳は飽和脂肪酸が約20%、残りの約80%が不飽和脂肪酸。不飽和脂肪酸のうち、オメガ6と呼ばれるリノール酸が約30%、オメガ9と呼ばれるオレイン酸が約50%という構成になっています。ピーナッツを絞った油は、酸化に強いオレイン酸が豊富で、アジア圏では加熱調理によく使われます。ビタミンEも豊富でオレイン酸とともに安定性を高めています。
乾燥した痩せた土地などでも丈夫に育ち優れたエネルギー源となるピーナッツは、農業が上手く行かない時も人々の栄養補給に活用されてきました。
それだけに、現代の私たちや犬にとっては、ピーナッツを食べ過ぎてしまうことで、簡単に肥満に繋がりやすくなるので注意が必要です。

犬がピーナッツを食べてしまった、体調への変化は?

予期せぬ形で犬がピーナッツを食べてしまった時、体調にはどんな変化が起こる可能性があるのでしょうか?
犬にピーナッツを与えてはいけない、と紹介されることもあるので、どうして「与えてはいけない」と言われるようになったのか?予測されることを大きく分けて3つをご紹介します。

 

■ピーナッツを食べるとアレルギーになるって本当?

ピーナッツを食べさせることが、食品アレルギーに繋がるという意見も見られます。これは人間の食品アレルギーで、ピーナッツがアレルゲンになる人にとても重いアレルギー反応が見られることから、ピーナッツ=アレルギーという印象を持っている人が多いためのようです。

実際犬もピーナッツを食べると激しいアレルギー反応が見られるのでしょうか?
犬の場合は、人間のような激しいアレルギー性ショックの症状が見られたという報告はほとんどないようです。犬の食物アレルギーの主な症状は皮膚のかゆみや赤み、脱毛などのほか、下痢や軟便といわれています。

血液検査などで犬のアレルゲンとしてピーナッツの項目が該当したからといって、ピーナッツを食べると死に至るということはありませんが、犬のアレルギーはQOL(Quality Of Life)に影響するものですので、過去にピーナッツを含む食品を与えて、かゆみや脱毛などが見られた場合には、避ける方が多いようです。

 

■ アレルギー検査について

犬のアレルギー検査として血液検査を行う方も多いですが、アレルギーの血液検査は実際にアレルギー症状が見られる食品以外にも反応してしまうケースが多いといわれています。

これまでもアレルギー症状が疑われたことがあれば、原因となる食品を絞り込む助けとしては活用できますが、検査で陽性になった段階では、食品全てを避ける必要はありません。

食品アレルギーの確定には、獣医師の指導の下、除去食と呼ばれるアレルゲンとなりうる食物を含まない食事を管理して与える除去食試験などを行い、根気強く調べる必要があります。

■ピーナッツを食べると肥満になるって本当?

ピーナッツには脂質や炭水化物(デンプン)が豊富に含まれています。これらは速やかにエネルギーに変わる性質を持っている栄養ですが、犬がドッグフードなどで十分に栄養を摂取できているのにも関わらず、ピーナッツを食べ過ぎてしまうともちろん肥満の原因となります。ですが、これはピーナッツに限ったことではありません。
犬にピーナッツを食べさせるのであれば、数粒程度を食べさせるくらいにしておきたいですね。

 

■ピーナッツは消化に悪いって本当?

ピーナッツは豆類の仲間ですが、ほかの豆類と同様、生のまま食べさせると犬は消化することが出来ず、下痢や軟便になるほか、ウンチにそのまま出てきてしまうことがあります。

私たち人間が食べるピーナッツは、殻付きであっても基本的に炒ったり茹でたり加熱調理してあるものが大半ですが、犬に食べさせるのであればこちらも加熱調理してあるものを、すり潰してペースト状にしたものが理想的です。
それでも、ピーナッツの量が多い場合は、ピーナッツ自体の脂質などのためにウンチが柔らかくなったり、下痢になる場合もあるようです。
きちんとウンチとして排出されているかどうかを確認しましょう。

 

おわりに

ピーナッツはクルミやアーモンドのようなナッツ類ではなく、豆の仲間です。ピーナッツ自体は他の豆類と同様に、適量を適した形で食べさせれば問題ありません。ただ、食べ過ぎてしまうと肥満につながりやすいので、注意が必要です。

また、予期せぬ形で犬がピーナッツを食べてしまっても、慌てず体調に変化が見られないかを観察しましょう。ピーナッツの食物アレルギーの場合、比較的強いかゆみを伴うと言われていますので、なんか変だなと思ったら動物病院で相談し、適切な処置を受けるようにしてください。