柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、飼い主念願のグランピングでも雨男パワーを発揮しつつ、初めてのグランピングをマイペースに満喫する柴犬さんの様子をお届けします。

夢のグランピングに挑戦だ！

我が家に犬を迎え入れようと考えていた頃、みていた夢があります。それは、犬と一緒にキャンプへ行くこと！　けれども、はじめての旅行の時に、その夢はあっさりと打ち砕かれました。うちの子は、知らない場所で眠れない、客室外の音が気になって落ち着かない、自然の中では野生動物の気配で番犬モードがスイッチオン。そう、我が家の柴犬さんは、キャンプには不向きな要素満載のタイプだったのです。

けれども、コツコツと旅行の練習を続けた結果、条件を整えてあげれば旅行を楽しんでくれるようになりました。そうなると、欲が出るのが飼い主というもの。やっぱり、一緒にキャンプに行ってみたい！　そんな時に見かけたのが、グランピングの文字。整備されたエリアなので野生動物の心配もなく、グランピングテントなら外の音もそれほど気にならないはず。これなら、行ける！
というわけで、念願のうちの子とキャンプ（グランピング）に挑戦です。

当日はまさかの土砂降りに

けれども、そうは簡単に行かないのが、我が家らしいところ。旅行当日の天気は、まさかの大雨！そういえば、数年前までは、うちの子はここぞという時に必ず雨を降らせる男でした。最近は雨男を卒業していたはずが、まさかのこのタイミングで復活とは。キャンプなら中止一択の天候ですが、グランピングの場合、快適な宿泊テントが用意されているため、天候によるキャンセルは適応されません。これっていいのか、悪いのか。
微妙な気持ちのまま、まるで分厚いウィンターカーテンのような土砂降りの中を出発です。

道中、夕食のBBQの食材を購入するために道の駅に寄りましたが、車と店舗を往復するだけで、傘をさしていてもびしょ濡れになるほどの雨。とてもじゃないけれど、ドライブ休憩にお散歩なんてできません。ひたすら雨のドライブを楽しみつつ（？）、ようやくグランピングテントに到着しました。
ありがたいことに、この頃には、だいぶ雨足は弱まってきました。我が家の柴犬さんはどこにも立ち寄らず車の中で過ごしたこともあり、庭を走り回ってテンションあげあげ。

あまりにも楽しそうなうちの子の様子と、自然たっぷりの開放感に、「どうせ濡れるんだから、このままでいっか」と、飼い主も雨の中へ飛び出しました。なんといっても、今日はグランピング。そうだ、自然に帰ろう。レインコートや傘なんて、文明の力はいらないぜ！

雨の中で遊んだ後は、シャンプータオル＆タオルドライで綺麗にして、テントの中へ。長毛の犬種と違い、柴犬は体をブルブルとするだけで濡れた体の９割は乾くのがありがたいですね。飼い主は、濡れた体のままグランピングの客室温泉へ直行。グランピング、素晴らしい！

BBQよりテントが好き？！

「お肉が焼けたよ」と声をかけても、しらんぷり。いや、むしろ「雨の中でなにやってんの？」とでも言うように、テントの窓から冷たい視線で飼い主を見ています。何度か声をかけているうちに、窓辺で舌をペロペロしはじめるうちの子。「いいから、はよ、こっちに持ってこい」という心の声が聞こえるようです……。
結局、飼い主が雨の中で焼いたお肉を、テントの中まで運んであげることに。その日のBBQでは、最後までテントから出てこなかったうちの子です。

リベンジを誓った旅でした

はじめてのグランピング、残念な天気とはいえ、うちの子はそれなりに楽しんでくれたようです。とはいえ、やっぱりお天気の日にリベンジしたい……雨が降っていなければ、きっと一緒にBBQも楽しめるはず！ 帰宅後、早くも次回の旅の計画を立てはじめる飼い主なのでした。