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2020.07.15

重曹で犬の皮膚と日用品ケア。犬の入浴剤、消臭スプレーの作り方

重曹で犬の皮膚と日用品ケア。犬の入浴剤、消臭スプレーの作り方

暑くなり、湿度も上がる夏は犬の皮膚トラブルやべたつきが増える時期でもあります。また急な夕立などで泥汚れがついてしまうことも。ニオイも気になりますし、シャンプーしたいと感じるタイミングも増えてきます。

とはいっても、しっかりドライヤーまで考えると家で頻繁にシャンプーするのはなかなか大変。そんなとき、本格的なシャンプーのような仕上がりとはいきませんが皮膚を清潔に保つ方法として重曹を使ったお手入れがあります。
日本の昔からの知恵である重曹を使ったケアについてご紹介します。

重曹を使ったお掃除についてはこちらもチェック

*1  犬たちにも安全な重曹・クエン酸を正しく使って賢く優しいお掃除を。

皮脂汚れには重曹を使ったケアがオススメ

お掃除アイテムとしてもお馴染みの重曹。重曹は水に溶かすとアルカリ性を示します。このアルカリの働きは、余分な皮脂など酸性の汚れを中和してふやかし落としやすくする特長があります。

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ちなみに、酸性の性質をもつものとしてお酢に入っているクエン酸があります。クエン酸はアルカリ性を示す石鹸シャンプーのあと中和させるリンスのような目的で利用されたりしていますが、アルカリ性の汚れである水垢を落とすのにも便利です。

重曹を犬の入浴剤に使ってみよう

時間に余裕がある時には犬のお風呂(または、体を拭くために温湯をいれた桶)に入れるだけでもケアになります。
とくに犬の皮脂汚れや脂っぽい被毛に悩んでいる犬に、こまめにお手入れをしたいときに重曹湯はオススメです。
重曹を入れたお湯に犬を浸からせて、指で被毛をとかして皮膚の汚れを落としたり、湯を染みこませたタオルで気になる場所を拭き取るなどの使い方ができます。

重曹湯に浸かることで、湯に溶けたアルカリ成分が皮脂汚れや被毛の奥に入り込んだ汚れを溶かして落としてくれます。十分浸かった後はしっかりとシャワーで汚れを洗い流すだけでOK。市販のシャンプーのように泡がでないので洗い流す時間も少し省けますね。

重曹を溶かす量について厳密に決まっていませんが、多すぎると濃度が高くなりすすぎ残しがあると粉っぽくなることもあるので、目安は人間が入る重曹湯はお湯の量(200リットル)に対し、重曹を大さじ1〜3杯ほどなので、それと照らし合わせて量を調整してください。

重曹スプレーで、もっと手軽にニオイケア。

犬の体臭対策には皮膚と被毛を清潔に保つシャンプーが基本ですが、夏はドライヤーが大変ですし時間がない時などには、スプレーがオススメ。ちょっとした汚れ、ニオイが気になったら重曹を溶かした水をスプレー容器に入れて、犬の体にシュッと吹きかけます。
とくに脂が気になる箇所やニオイが気になる部分に吹きかけて、タオルなどでふき取るだけでも応急処置的なケアができます。

■ 犬の皮膚ケアだけではないこんな使い方も

犬の体をさっぱり洗ったその湯船がそんなに汚れていなければ、油脂汚れが気になる犬の服やベッドなどを漬けておくと汚れが落ちやすくなります。犬のおもちゃなどニオイが気になってきた布製品などもこの時に一緒につけておくのがオススメです。
完全に汚れやニオイを取り除くことは難しいかもしれませんが、ちょっとしたお手入れとして重曹を活用して犬の日用品もきれいにリフレッシュできます。

おわりに

基本的に重曹は食品にも使われるものですので、犬が万が一舐めてしまっても問題はありません。

犬によってそれぞれ違う皮膚の状態にあわせて、皮脂が落ち過ぎてしまい皮膚が乾燥していないか、被毛がパサついていないかなど様子を見ながら重曹湯ケアの間隔を決めていきましょう。また、皮膚が弱い犬は湯から出たあとは忘れずにシャワーで洗い流すようにしてくださいね。すでに皮膚トラブルを起こしている犬は落ちつくまでは避けたほうが良い場合もあります。

今回は犬にも使える入浴剤としてさっぱり重曹湯や重曹スプレーを作って手軽なニオイ対策などについてご紹介しました。重曹湯は過剰な皮脂や酸化汚れなどをアルカリ成分の働きによって落としてくれます。手軽に始められるので、犬の皮膚や被毛のべたつきやニオイが気になったときに挑戦してくださいね。