• コラム
  • 大きな犬と

2023.11.22

【#大きな犬と】ドッグダンスが熱い!注目度ナンバーワンのドッグスポーツの魅力とは?

【#大きな犬と】ドッグダンスが熱い!注目度ナンバーワンのドッグスポーツの魅力とは?

同じ犬でも小型犬と大型犬では、育て方や食事など気をつけたいポイントがちょっと違います。でも世の中にある知りたい情報は小型犬向けが多いのが少々残念…。そんな飼い主さんのために、大きな犬にフォーカスした、健康や食事や遊びといった暮らしの情報を集めて紹介します。(POCHI編集チーム・大きい犬班)



今回のお役立ち情報ドッグダンス

2023年にはジャパンケネルクラブ主催で第1回目の競技会が開催されるなど、注目度が高まっているドッグダンス。ハンドラーと犬との信頼関係の深さが織りなす、華やかな演技は見る者を魅了します。
今回は、ドッグダンスの講師を務める真壁律江ドッグトレーナーと、ドッグダンスを始めて4年というゴールデン・レトリーバーの飼い主さんにドッグダンスの魅力を教えていただきます!

歴史は浅くても、人気急上昇のドッグスポーツとは!?

音楽に合わせて犬と人が華麗な演技を披露する、ドッグダンス。見ている人々を魅了するこの競技の注目度は、日本でも高まっています。

「ドッグダンスは日本に入ってきてからまだ20年ほどの新しい競技で、日本での競技人口は200名くらいと推測されています」
そう語るのは、ドッグダンス歴18年で、2020年にJODC(ジャパン オープン ドッグダンス コンペティション)を立ち上げてドッグダンス競技会も行っている、真壁律江さん。

第1回2023ドッグダンス競技大会(JKC主催)での真壁さんの演技(PHOTO by kubohiro_Pets_photo)

第1回2023ドッグダンス競技大会(JKC主催)での真壁さんの演技(PHOTO by kubohiro_Pets_photo)

真壁さんは、JKC(ジャパンケネルクラブ)主催の「第1回2023ドッグダンス競技大会」にも出場し、2024年にハンガリーで開催される「ドッグダンス ワールド チャンピオンシップ」への日本代表としての派遣も決まっています。
「ドッグダンスには、ヒール・ワーク・トゥ・ミュージックとフリースタイルの2競技があり、私が出場するのは、前者の部門です。
JKCが加盟するFCI(国際畜犬連盟)でも、ドッグダンスがドッグスポーツとして認められてから10年も経っていません。歴史が浅いドッグスポーツですが、衣装や小道具も凝っていて観客を飽きさせないですし、今後もさらに人気は高まっていくでしょう」

JODCの審査員で、 英国Crufts International Freestyleで6位入賞の実績を持つ伊藤哲朗さん。デモンストレーション演目では、ボーダー・コリーのサニーが後足を伊藤さんの足の甲に載せて回転!

JODCの審査員で、 英国Crufts International Freestyleで6位入賞の実績を持つ伊藤哲朗さん。デモンストレーション演目では、ボーダー・コリーのサニーが後足を伊藤さんの足の甲に載せて回転!

ドッグダンス発表会で踊るゴールデンに観客も拍手喝采

POCHI編集チーム・大きい犬班は、2023年10月21日に彩の森入間公園(埼玉県入間市)で開かれた“彩 Sainomori Park Market”でのドッグダンス発表会&デモンストレーション(真壁さんが代表のPet Studio Hocci主催)を見学しました。

発表会のトップバッターは、タカラヅカの男役スターのような衣装でさっそうと現れた鵜野洋子さんと、ゴールデン・レトリーバーのケイティちゃん(6歳)。
ケイティちゃんは洋子さんとの息もぴったりに、ミュージックに合わせて走ったりジャンプしたり、洋子さんから遠ざかりながらバックしたり、洋子さんの脚の間をくぐったり……。次から次へと、ダイナミックに技を決めながら踊っていきます。
最後、お互いが背を向けたポーズを決めると同時に、観客からの拍手もどっと沸き起こりました。

洋子さんとケイティちゃん。最後のポーズまで観客も大盛り上がり

洋子さんとケイティちゃん。最後のポーズまで観客も大盛り上がり

2番目はビーグル、3番目はマルチーズの演目が続き、4番目には再び洋子さんが登場。今度のパートナーは、11歳のアンディくんです。
ビールのCMでおなじみの音楽にベストマッチな衣装に身を包んだ洋子さんとアンディくんとの演技は、まさに一心同体。
洋子さんの脚にアンディくんも前肢をかけてピタッと止まったり、洋子さんと同じ角度で前肢を大きく上げながら歩いたりするたび、観客からも「おおぉ」という感嘆の声が漏れます。
アンディくんが終始ニコニコと楽しそうな笑顔で踊っているのも、印象的でした。

楽しそうに演技をするアンディくんと洋子さん

楽しそうに演技をするアンディくんと洋子さん

ドッグダンスの魅力は難易度の高さ!?

鵜野さん夫妻は2頭のゴールデンと、ドッグダンスだけでなくディスク、ガンドッグ、犬ぞり、アジリティ、フライボール、ドッグサーフィン、ウォーターワーク、ドッグサップ、バイクジョアリング、カニクロス、スプラッシュ、ノーズワークなど、ありとあらゆるドッグスポーツを楽しんできました。
「いろいろなドッグスポーツの中で、ドッグダンスの難易度は一番と言えるほど高いですね。その分、演じきったあとの達成感もすごく高い! あ、逆にうまくできなかったときの心の折れ方も半端ないですが(笑)」と、洋子さん。
ドッグダンスは、最長4分間、主な競技会ではおやつなどのご褒美なしに次から次へと技をこなしていく必要があります。ハンドラーは、犬の集中力が途切れないようにコントロールしなければなりません。
「この、集中しつつ一緒に楽しみながら演技をする時間が、とても好きなんですよ」とも、ドッグダンス歴4年の洋子さんは言います。

大きな犬はどんな動きをしても目を引きます

大きな犬はどんな動きをしても目を引きます

同じゴールデン・レトリーバーでも、ケイティちゃんのほうがアンディくんよりもドッグダンスに向いていたとか。

「最初は、ママ大好きっ子のアンディのほうが、私の動きや指示をよく見てくれるから向いていると思っていたんです。でも、だからこそ、人と犬が離れて演技するパートや遠隔でアンディを動かすことが難しくて。

ドッグダンスの先生からも、身体が柔らかくて動きも良いケイティのほうがドッグダンス向きだと言われました。ケイティは、シャナシャナとポーズを取るところがチャームポイントです(笑)」

そう語る洋子さんとケイティちゃんのペアは、「第1回2023ドッグダンス競技大会」(JKC主催)のノービスクラスで1位を獲得しました。

「今後は、ノービスより上のクラスのインターミディエイト、最上位のアドバンスドに上がれるのを目標に、ケイティと頑張っていきたいです。ドッグダンスは奥が深くて、すっかり虜になっています」

スピーディーさも兼ね備え、さまざまな動きで演じるケイティちゃん

スピーディーさも兼ね備え、さまざまな動きで演じるケイティちゃん

2頭で踊る“3ダンス”とは?

真壁さんはこれまで、初代はイタリアン・グレーハウンドのルーチェくん、2代目は黒ラブミックスのラーラちゃん、そして現在はボーダー・コリーの6歳のレイナちゃんと9ヵ月齢のリムルくんをパートナーに、ドッグダンスに力を注いできました。
「4頭それぞれ性格が違うので、同じように教えるというわけにもいかず……。ドッグトレーナーとして、トレーニングスキルを総動員して知恵を絞る日々です。そこが、ドッグダンスの最大のおもしろさでもあると感じています」

2014年、日本人ドッグトレーナー初の国際大会出場者となったOEC(ドイツ大会)HTM  & Freestyleでの、真壁さんとラーラちゃんの演技

2014年、日本人ドッグトレーナー初の国際大会出場者となったOEC(ドイツ大会)HTM & Freestyleでの、真壁さんとラーラちゃんの演技

真壁さんが“彩 Sainomori Park Market”でデモンストレーションを披露したのは、犬2頭がシンクロするように踊る“3ダンス”。もちろん、1頭よりも難易度はアップします。
途中、伏せるリムルくんの上をレイナちゃんが横跳びで越えて伏せ、直後にはリムルくんがレイナちゃんの上を同様に越えて……と、1頭ではできない技や、ボーダー・コリーならではのしなやかなで華麗な動きに、観客の視線も釘付けに。
まだドッグダンスを始めて数ヵ月しか経っていないリムルくんの、ご愛敬ともいえるしぐさにも、観客からあたたかい拍手が送られていました。

“3ダンス”(“ブレース”とも呼ばれる)を披露する真壁さんと2頭

“3ダンス”(“ブレース”とも呼ばれる)を披露する真壁さんと2頭

ドッグダンスの世界大会に向けて

真壁さんがレイナちゃんと一緒に出場する世界大会は、2024年の5月。
「レイナは反応が過敏なタイプで、振り付けをくわえ今までと少しでも違うと『そ、それなぁに?』とばかりにヒーヒーと声を出しがちなんです。競技会では、吠えると減点になります。なので、世界大会までに振り付けもきちんと決めて、レイナが混乱しないように完成度を上げていきたいですね。さらに、レイナが最大限に活気ある動きができるように、私もがんばって体力作りをしなければなりません。
ドッグダンスは、ハンドラーと犬との信頼関係がとても大切です。奥がとても深い競技ですね」

ドッグダンスは広い舞台を動きまわるので、ハンドラーの体力も重要です

ドッグダンスは広い舞台を動きまわるので、ハンドラーの体力も重要です

芸術性もあり、人と犬との深い信頼関係が織り成す技の数々に、見ている者に感動すら与えてくれるドッグダンス。きっと今後、さらにドッグダンスにチャレンジする飼い主さんや、ドッグダンスの発表会や競技会を見て楽しむ人も増えるに違いありません。





ライター:臼井京音

■ 取材協力:真壁律江さん

bigdog-dogdance2023_150.jpg

Pet Studio Hocci(https://www.hocci-pal.jp)代表、ドッグトレーナー(CPDT-KA)。
イタリアン・グレーハウンドのルーチェとドッグダンスを始め初出場の大会で優勝したのをきっかけにドッグダンス講師となり、ドッグダンスの普及に努めている。黒ラブミックスのラーラと2014年の世界大会にフリースタイルとHTMの2種目で出場した経験も持つ。
2020年に設立したJODCのHP:https://jodogdancecomp.wixsite.com/jodc





こちらもチェック私たちが作った大きい犬のためのフード

大きな犬のために作った私たちのフード