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2018.08.29

夏の疲れ、犬の夏バテと肝臓の関わりを知ろう。

記録的な暑さが訪れた今年の夏。
日々の暮らしの中でも「あ~……なんか疲れたなぁ…」と感じた方も多かったのではないでしょうか。

ふと見ると、犬たちもどこかお疲れ顔。夏バテかも?なんて思ったことはないでしょうか。
いつもは元気いっぱいなのに、寝ていることが多くなったり、食欲が落ち込んでしまっていたり。
そのほかにも、さまざまな形で現れる疲労を、注意深い飼い主さまは見ているかもしれませんね。

その症状は、実は肝臓と深い関係があるのかもしれません。
そこで、本日は「犬の夏の疲れ、夏バテと肝臓」の関係性についてまとめてみました。

肝臓の働きについて

体の中で最も大きい臓器と言われている肝臓。
それだけではなく、肝臓の一部が傷ついたり、十分に機能しなくなってしまっても、ほかの部位や細胞が活性化し、働きを補ったり再生することができるとも言われているほど、強い臓器です。

その働きは、食物を消化し、体内に取り込んだ栄養素を「酵素」などを使って、体内で使用しやすい形に作り変えるというもの。つまり、せっかく栄養のある食べ物を食べても、肝臓がきちんと働いていないと、その栄養を体の中で使うことができないのです。
この機能が、いわゆる「代謝機能」と呼ばれ、大きく言ってしまうと、最初に体の中でエネルギーを作る臓器が「肝臓」ということになります。

夏は気温の変化の波が大きいだけでなくエアコンによる冷えすぎなど、体温を一定に保つために体は多くのエネルギーを必要とします。そのため、エネルギーを生成する肝臓は常に働き続けることになり、疲れが肝臓に溜まりやすい時期ということができるのです。

また、一度分解した栄養素を一時的に貯蔵する働きも持っています。
肝臓に貯蔵された栄養は、すでに分解されているため、速やかに体の各部位へと運ばれ、使用することが出来る状態になっています。

それから、食べ物などに含まれる脂肪を分解するために必要な「胆汁」を生成するほか、体内に入ったさまざまな有害物質を分解する「解毒」の機能を持っています。

肝臓は、体のさまざまな機能を十分に働かせ、健康的に生活するために必要不可欠な臓器なのです。

肝臓が十分に機能しなくなると……?

肝臓の機能が低下すると、食物から取り込んだ栄養を十分に体に行き渡らせる事が難しくなり、活力が落ちてしまいます。また、犬たちにとって必要不可欠な「タンパク質代謝」が十分に出来なくなってしまいます。
さらに、肝臓で十分に分解された栄養が全身にいきわたらない状態が続くと、体は筋肉から栄養を得ようとするため、全身の筋力が落ちてしまい、運動などにも障害が出る場合があります。この状態が夏バテや夏の疲れとして出ている可能性があります。

そのほかにも、解毒機能が働かなくなってしまうことにより、全身に毒素がいきわたってしまい様々な疾患を引き起こすことも。

また、肝臓の不調が長く続くと、白目の部分や口の中の粘膜が黄色くなっていくなどの黄疸の症状がでることがあります。

肝臓の機能を高めてくれる食材を活用しよう!

夏バテや疲れが溜まってしまっている状態の肝臓は、本来の働きが低下してしまいます。そこで役に立つのが、肝臓の機能を促進してくれる効果がある食材たちです。

代表的なものとしては、ウコンという和名でも知られるターメリック。この食材は、肝臓の低下した機能を促進して本来の働きに近づけてくれる効果があるといわれています。

また、抗酸化作用があるβ-カロテンやリコピンといった栄養素も、解毒効果がある酵素の分泌を促進してくれるため、肝臓の機能を補助してくれます。

本来、肝臓は非常に再生能力が高い臓器なので、他の補助的な役割を持つ食材を加え、代謝や消化、解毒などを助けることが肝臓の健康維持に繋がっていきます。夏バテかな?と感じた時には肝臓をサポートするアイテムをプラスすることで症状が改善されることがあります。

夏の疲れた肝臓と体に。オススメアイテム

おわりに