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2026.03.16

最適な相棒が素早く見つかる!保護犬と飼い主を結ぶマッチングアプリとは?~南半球のDog's letter~

最適な相棒が素早く見つかる!保護犬と飼い主を結ぶマッチングアプリとは?~南半球のDog's letter~

世界の様々な地域に順応して暮らしている犬たち。
ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。日本とはちょっと違う?!共通してるかも?!と思える目新しいドッグライフ情報。今回はNZの保護犬と飼い主を結ぶマッチングアプリについてご紹介します。

DOG's TALK

この記事を書いた人:グルービー美子

この記事を書いた人:グルービー美子

ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。

NZ全国に300以上の動物保護施設が存在

ニュージーランドのペットショップでは基本的に犬や猫の生体販売は行われておらず、犬を飼う際は①ブリーダーから直接買う、②SPCAなどの保護施設から引き取る(有料)の2択が一般的です。アニマルシェルターと呼ばれる保護施設は自治体が管理しているもから個人運営のところまであり、非営利団体コンパニオンアニマルズ・ニュージーランドの2022年の調査によると全国に300以上のアニマルシェルターが存在するそうです。

保護犬が新しい飼い主を見つけるのは素晴らしいことですが、すべてがうまくいくわけではありません。トライアル期間が設けられている場合もあるものの、引き取られた保護犬のうち5頭に1頭がアニマルシェルターに戻されるというデータもあるほど。犬の気質と飼い主のライフスタイルが合わないことが主な理由のようです。

今回は、そんなミスマッチを防ぎ、スムーズな譲渡につながるように開発された「ペットと飼い主のマッチングアプリ」をご紹介。一体どのようなものなのか調査しました。

質問に答えるだけで合うペットが見つかる

ニュージーランドでペットのためのTinder(世界最大級の出会い系アプリ)と称されるマッチングアプリが「MyHooman」です。無料で利用できるブラウザ専用アプリで、2020年10月にローンチされました。

使い方はとても簡単。犬・猫どちらを希望するかを選び、犬の場合は①1日に可能な散歩時間(30分、1時間、2時間など)、②散歩のタイミング(毎日同じ時間に散歩に行けるか、平日と休日では散歩のタイミングが異なるか、など)、③毎日犬とどれくらい一緒にいられるか、④住環境(一戸建て、集合住宅など)、⑤どれくらいの頻度でしつけができるか、⑥これまでの犬飼育歴、⑦家族に子供や高齢者はいるか、⑧ほかのペットの有無などの質問に答えるとマッチングした犬のリストが表示されます。マッチングした犬のプロフィールをチェックして気に入れば譲渡申込みへ進むという流れ。気になる犬が複数いる場合は「お気に入り」に登録して候補に入れることもできます。

MyHoomanにアカウントを作ってペットを迎えた場合、動物病院で利用できるバウチャーなど特典が付いてくるのも嬉しいポイントです。

アプリの画面

アプリの画面

アニマルシェルターからも好評

アニマルシェルターが常に多数の保護動物を抱えて飽和状態かつ人手も資金も不足気味なのはニュージーランドも同じです。そんなアニマルシェルターの関係者たちからもMyHoomanアプリは「ゲームチェンジャー(Game changer、困難な状況を劇的に変えてよくしてくれるもの)」と喜ばれているそう。アニマルシェルターが譲渡可能な犬や猫のプロフィールをアプリに登録すると自動的にSNSでも拡散される仕組みになっており、よりたくさんの人の目に留まりやすいのもメリットといえます。

MyHoomanのサービスがスタートすると、初週のうちにこの国にあるアニマルシェルターの半数以上が参加。最初の数週間だけで590頭の保護犬・猫を対象に、3万以上のインプレッションが見られたといいます。

ひと昔前まではアニマルシェルターに足を運び、いろいろな犬を見て引き取りたい犬を選ぶという方法が行われていました。こうした従来のやり方は今も有効ですが、MyHoomanアプリでは犬も飼い主が選べるのが良い点です。オンラインでつながることが普通になり、さまざまなことがデジタルで完結できる現代社会。マッチングアプリは保護犬・飼い主の幸せな出会いにつながる効率的な手段として定着しつつあります。