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2026.03.04
ドイツの街角から~日照時間の短い冬の散歩風景~
*1 pochinski: スペインで保護された犬と暮らす、ドイツ在住の旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。
私がドイツに暮らし始めてから、この冬ほど太陽を恋しく思ったことはありません。ドイツの冬は全般的に天気が悪いのですが、それにしても今年の冬はとにかく曇天や雨が多く、グレーで憂うつな日々が続きました。わが家の飼い犬のタビィも故郷、スペインの太陽を懐かしく思っていたことでしょう。
公園内のドッグランも雨でぬかるんでいます。
ドイツの冬がグレーだと感じるのは、日照時間の短さにも寄るかもしれません。例えば、1年で最も日が短くなる冬至前後の日の出は午前8時半、日の入りは午後4時半。これほど日の出が遅く、日の入りが早いと、犬の散歩も大変です。仕事で日中に散歩できないオーナーさんなどは朝晩とも暗がりの中を歩かなければならないのですから。
そんな朝晩の散歩には散歩用ライトや光るハーネスの着用は必須です。市街地はまだしも、住宅街や公園内には街灯がなく、見通しが悪い場所があります。暗闇の中からライトをつけない犬が突然現れたりしたら、通行人や自転車に乗っている人をびっくりさせてしまいます。
1月初旬の朝。西の空にはまだ月が出ていました。
私たちが暮らすケルンでは、氷点下を大きく下回るような寒い日が少なかった点もこの冬の特徴でした。年によっては人工池や水路が全面凍結し、氷上でスケートを楽しむ人々が出るほど寒くなるのですが、この冬はわずかに薄く氷が張った程度。雪もあまり降りませんでした。肉球トラブルの元にもなる雪が少なかったのは犬にとっては幸いです。
旅行で訪れたブリュッセルで雪に見舞われました。この後、タビィの耳にしもやけの症状が現れてしまいました。
今年の冬に活躍したタビィの寒さ対策グッズ。コートやセーター、ワセリン、クリーム、散歩用ライトです。
ところで、ドイツでは歩道の凍結防止策として融雪剤を散布することが一般的だったのですが、最近では環境保護の観点から融雪剤を使用禁止する自治体が増え、砂やおがくずなどが代用されています。塩化カルシウムなどの融雪剤の使用禁止は、靴を履かない犬にとってもありがたい限りです。
こうしたドイツの冬を乗り越えるため、コートやセーターを着せたり、ワセリンで肉球を保護したりしてタビィの寒さ対策は完璧!と思っていたら、1つ落とし穴がありました。耳の先端です。片耳の先端にしもやけのような症状が現れたのです。慌ててキズにも効くという万能クリームをつけたところ、数日で完治しましたが、これからはもっと気を配らなければと反省しました。
2月末、急にポカポカ陽気となり、朝の散歩にライトも必要ないほど明るくなりました。春はそこまで来ているようです。
ひと気がない週末の朝。朝のイルミネーションには夜とは違う趣が。


