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2023.02.08
犬にさくらんぼを食べさせても大丈夫?絶対ダメ?獣医さんの見解は。
甘くておいしいさくらんぼ。家族が食べているのを、犬がうらやましそうにしている…なんて姿を見たことがある方は多いのではないでしょうか。
犬には食べられるフルーツ、注意するべきフルーツがありますが「さくらんぼ」はどちらなのでしょうか?
食べさせるなら、何個まで?など気になることをポチの獣医さんに聞いてみました。
※本記事は公開された記事を2025年12月18日に再編集して公開しています。


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監修者:獣医師 菱沼 篤子
犬の栄養指導や犬の健康に関する専門知識を持つコンサル担当スタッフとして、さまざまな飼い主のお悩みを聞いている。
犬がさくらんぼを食べても基本的には大丈夫です。
さくらんぼの果肉には、犬にとって有害な物質は含まれていません。
少しだけ注意が必要なのがさくらんぼの種について。さくらんぼの種は硬い殻に覆われていますから、それをのどに詰まらせたり、消化不良を引き起こす原因になることがあります。
種は与えないように注意してあげてくださいね。
初夏のころになると、桜の木になっている実が落ちていることがありますが、直ちに命に影響するようなことはほとんどないとはいえ、犬が興味を持っても食べさせない方が安心です。
犬にさくらんぼを食べさせる時の適量は何個まで?
明確に定められているわけではないのですが、犬に食べさせるのなら、さくらんぼの果実のみをまずは2,3粒くらいにして、ウンチの状態を確認し、加減してみてください。
たくさん食べさせて何か体調に良い影響があるようなものでもありません。
眼を離した隙に大量に食べてしまった、種ごと丸呑みしてしまった、という場合はしばらく様子を見て体調を崩したようなら速やかに動物病院で相談するようにしてください。
犬がさくらんぼで中毒を起こすって本当?
さくらんぼだけではなく、バラ科の植物の葉や種子には、青酸中毒を引き起こす可能性があるアミグダリンが含まれているのは事実です。
ただ、このアミグダリン自体には毒性がなく、人間の消化器系で腸内細菌が持つ酵素などによって変質して毒性を持つ物質になるといわれていますが、犬の消化器でも人間と同じようにアミグダリンが毒性を持つのか、研究が進められていません。
また、人間でも毒性を持つようになるのは一定の量を一度に摂取した場合の話です。
犬がさくらんぼを食べ過ぎると下痢のリスクが。
中毒よりも注意したいのは、一度にある程度のさくらんぼを食べてしまうと、犬が下痢をするリスクが高くなること。
これはさくらんぼに限った話ではないのですが、果実に含まれる食物繊維は、腸内の動きを刺激する働きも持っていますから、一度にたくさん食べると軟便を起こしやすいです。
また、先ほどもご紹介した通り、種を丸呑みしてしまうことでも消化不良を起こす可能性があります。
おわりに
今回は、美味しいさくらんぼを犬に与えても問題ないのか、獣医師に相談してみました。
身近な食材でも、食べさせても良いのか、避けた方が良いのかはっきりとしていないものは意外と多くあります。今回の意見を参考にして、お役立ていただけると嬉しいです。
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