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2025.12.15

世間のイメージの逆を行く?! 柴犬は本当は猫なんじゃないか説〜大いなる疑惑編~

世間のイメージの逆を行く?!  柴犬は本当は猫なんじゃないか説〜大いなる疑惑編~

柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、柴犬さんって"実は猫なんじゃないか説"について検証する様子をお届けします。

柴犬飼いの間で囁かれる大いなる疑惑

日本犬らしさ滲み出る、THE 柴犬の佇まい。まさか、この中に猫が入っているとは……!

日本犬らしさ滲み出る、THE 柴犬の佇まい。まさか、この中に猫が入っているとは……!

柴犬といえば、飼い主に従順で忠誠心がある……そんなイメージを抱かれがちです。しかし、実際に暮らしてみると、たびたびこう思うのです。

「うちの柴犬、本当は猫なんじゃない?」

柴飼い界隈では、「柴の中身は猫」という話はもはや定番。柴犬の背中には被毛に隠れてファスナーがあって、中に猫が入っているという都市伝説まであるとか、ないとか。

今回は、その大いなる疑惑を徹底的に検証していきます。


柴=猫の証拠その1:ツンデレ気質

「おいで」「来てますよ」絶妙に届かない場所で、ドヤる柴犬さん。

「おいで」「来てますよ」絶妙に届かない場所で、ドヤる柴犬さん。


名前を呼んでも来ない。来たと思ったら、飼い主相手でも柴的距離をキープする。声をかけても、耳だけクルンと飼い主に向けてスルー。
それなのに、飼い主が諦めるとしれっと寄ってきたり、スリスリしてきたり、体をぺたっとくっつけて甘えたり。気を良くした飼い主が手を伸ばすと、スッとその手をすり抜けて遠くへ行ってしまうのですから、飼い主の切なさ倍増です。
日常にあふれるツンとデレの絶妙なマリアージュ。やっぱり柴犬って猫なのでは……?


柴=猫の証拠その2:ナデナデは許可制

この笑顔で誘ってきて、手を伸ばすと避けて去っていくのって、あまりに切ない罠じゃないですか……。

この笑顔で誘ってきて、手を伸ばすと避けて去っていくのって、あまりに切ない罠じゃないですか……。

うちの子はナデナデが大好き、ただしそれは、自分がなでて欲しい時だけ。飼い主はいつも、「今、よろしいですか?」とお伺いするように、そっとひと撫で。
タイミングが合わないと、 「え、今じゃないんだけど?」 と言わんばかりに、飼い主を一瞥して、スッと離れていきます。
かと思えば、気分がのっているとエンドレス・ナデナデを要求。自分から誘ったくせに、エンドレスで撫でていると、突然「しつこいなぁ」とため息をついて去っていく……。
愛するうちの子をナデナデできるか、それは常に柴犬次第。


柴=猫の証拠その3:こだわりが強い

どんなにお腹が空いてても、気に入らないごはんは断固拒否。お皿が変わっただけで、食べなくなってしまうこともあるほど、強いこだわり。
取ってこい遊びは取りに来い遊びのくせに、気に入ったおもちゃは絶対に死守。 頑固さと繊細さの絶妙なバランスが、猫疑惑を加速させます。

不安定な場所でもおもちゃを死守する様子

不安定な場所でもおもちゃを死守する様子

柴=猫の証拠その4:自我が強い

拒否柴からの不動柴を経て、飼い主を枕に散歩寝タイム。頑固と甘えのフルコースです。

拒否柴からの不動柴を経て、飼い主を枕に散歩寝タイム。頑固と甘えのフルコースです。

散歩のコースは自分で決める、それが拒否柴誕生の理由。それどころか、歩くかどうかも、自分で決める。「散歩が歩くものだなんて、誰が決めた?」と言わんばかりの不動柴。

「お手」も「おすわり」でできるけれど、「今、それをするか」を決めるのは柴犬自身。「できにゃいのではない、やらないのにゃ〜」そんな声が聞こえて来る気がするのです。


柴=猫の証拠その5:仕草がどう見ても猫

お顔を洗いながらの寝落ち。肉球チラ見せがかわいい!

お顔を洗いながらの寝落ち。肉球チラ見せがかわいい!

寝起きには、伸び〜っとしてから、前足で上手に顔を洗う。くつろぎタイムでは、前足を上手にしまって香箱座り。
高い場所が好きな柴犬も多く、SNSではキャットタワーの上でくつろぐ姿を見かけることも。うちの子も若い頃には、ソファの背もたれの上に登って満足げにくつろいでいましたっけ。


柴=猫の証拠その6:女王様気質

男の子でも女の子でも、基本どの柴犬も女王様気質。ごはんも散歩も遊びもナデナデも、すべて自分のタイミングで決める。 飼い主はあくまでサポート役と言う名のしもべ。
そんな女王様が、気分が乗ると添い寝してくれたり、ニコニコと顔を見上げて並んで歩いてくれたり、 お腹を見せてウネウネしたりするのですから、柴犬にハマってしまうのも無理がありませんよね。


強めの猫成分こそ柴犬のあかし

犬と猫のいいとこ取り、ハイブリッドなパートナー、それが柴犬。 ツンデレで自由で飼い主をちょっと寂しくさせつつ、時には思い切り甘えてくる。その絶妙な距離感がクセになります。
結局、犬とか猫とかどうでもよくなるくらい、愛おしさが勝ってしまう飼い主なのです。