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2026.04.23

どうする?どうしてた?「引っ張り」「興奮」「吠え」の3大問題行動 〜「興奮」編〜《RETRIEVER + POCHI archive058》

どうする?どうしてた?「引っ張り」「興奮」「吠え」の3大問題行動 〜「興奮」編〜《RETRIEVER + POCHI archive058》

写真=今井卓
構成・文=RETRIEVER編集部

「RETRIEVER」は、ゴールデン、ラブラドール、フラットコーテッドを中心とした、レトリーバー種の専門誌。
陽気で明るい性格は家族に笑いをもたらし、豊かな表情は言葉が通じなくてもコミュニケーションを可能にしています。
何と言っても、人間に対する愛情がとても深い。そんな犬種との暮らしを紹介する「RETRIEVER」さんの素敵な記事をピックアップしてPOCHIバージョンでご紹介。
犬種が違っても読めばきっと皆さんのドッグライフがより充実したものになるはずです。(POCHI編集チーム)

問題行動第2位 散歩時の「興奮」STEP1 思考の整理

■興奮はうれしい気持ちの表れ

大好きなお出かけや大好きな人や犬など、そうした「好き」の対象を前にした時に、「うれしい」という気持ちを全身で表現するのが興奮です。犬はフレンドリーで遊ぶことが大好きなため、「うれしい」「待ちきれない!」「早く早く!」という気持ちを爆発させがちです。とはいえ、犬はうれしいからといって自由にさせてしまうと他人や他の犬に危害を加えてしまうこともあり、飼い主も困ってしまいます。まずは安全のためにも、犬を興奮させないことが大切です。

問題行動第2位 散歩時の「興奮」STEP2 気づき

■“到達できてしまう”ことで 興奮は強化されていく

✔ うれしい気持ちだからこそ要注意
興奮は、うれしい気持ちからくるものです。だからこそ、興奮した状態のまま目的を達成できてしまうと、それは犬にとってこの上ないごほうびになってしまいます。例えば、公園の駐車場から大好きなドッグランまでグイグイと引っ張り、そのまま解き放たれるといった状況が、まさにそれに当たります。

✔ まずは飼い主との絆づくりから
興奮するとわかっていても、犬を喜ばせたいという思いから、犬の好きな場所に連れて行ったり、人に会わせたりすることはよくあります。しかし、犬が興奮しがちなら、それは時期尚早です。まずは、飼い主と愛犬とで落ち着いて楽しく過ごす経験を、十分に積み重ねていくことが大切です。

✔ しつけ用の首輪は使用しない
引っ張り対策として、犬を制御するためにチェーンチョークやスパイクチェーンチョークを用いるのはNGです。かえって犬を刺激してしまい、興奮を増長させてしまいます。混乱した犬の気持ちはますます散漫になり、飼い主の声もより届きにくくなってしまいます。

POINT:「うれしい刺激は少しずつ増やしていく」

興奮を強化しないためにも、まずは物理的に止めることが大切です。例えば、大好きな人に向かって突進しそうになった時は、かえって刺激となる首輪ではなく、ハーネスを使って体全体を制止させます。うれしい刺激に対するトレーニングは、我慢させるのではなく“先送り”の考え方です。「今はまだ私の隣にいてください」「ゆっくり歩いてくれたらあいさつできます」というように、達成までの過程を理解してもらうものです。実はこのプロセスは、犬にとってもとてもやりがいのあるトレーニングなのです。

出典:『RETRIEVER』 vol.120/「どうする? どうしてた? 「引っ張り」、「興奮」、「吠え」の3大問題行動」

*1 監修=野口ゆづる(のぐちゆづる)。『さきがおか動物病院』獣医師。日本獣医 動物行動学会獣医行動診療科認定医。JAHA認定家庭犬しつけインストラクター。