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2026.05.20
どうする?どうしてた?「引っ張り」「興奮」「吠え」の3大問題行動 〜「吠え」編〜《RETRIEVER + POCHI archive061》
写真=今井卓
構成・文=RETRIEVER編集部
「RETRIEVER」は、ゴールデン、ラブラドール、フラットコーテッドを中心とした、レトリーバー種の専門誌。
陽気で明るい性格は家族に笑いをもたらし、豊かな表情は言葉が通じなくてもコミュニケーションを可能にしています。
何と言っても、人間に対する愛情がとても深い。そんな犬種との暮らしを紹介する「RETRIEVER」さんの素敵な記事をピックアップしてPOCHIバージョンでご紹介。
犬種が違っても読めばきっと皆さんのドッグライフがより充実したものになるはずです。(POCHI編集チーム)
問題行動第3位 「吠え」STEP1 思考の整理
■吠えるのは、不安や警戒葛藤の気持ちがあるから
犬が吠える理由はさまざまです。要求による吠えや、救急車のサイレンに反応した遠吠えなどの伝達目的の吠えは、飼い主が反応すると強化されてしまうため、基本的には無視することが有効です。また、興奮による吠えについては、そもそも興奮させない環境づくりが大切です。さらに、他の犬や人に対する吠えは、不安や警戒心が原因であることが多く見られます。こうした場合は、適切な対処法を段階的に確認していくことが重要です。
問題行動第3位 「吠え」STEP2 気づき
■不安のサインを見逃さず 早めの対処が功を奏す
□ サインが出たら2秒で対応!
吠えへの対応は、実際に吠えてからでは遅いとされています。犬は不安や警戒を感じると耳が立つ、一点を見つめる、体がかたまるといったサインを見せます。特に2秒ほど姿勢がかたまった場合は注意が必要です。その段階で、すぐに名前を呼んだり、ごほうびを与えたりして、対象から意識をそらすことが大切です。吠える前に対応することで、問題行動の予防につながります。
□ 不安な状況を回避
犬に不安を抱かせないためには、飼い主が先手で行動することが大切です。例えば、散歩中に苦手な犬や人に出会った場合は、無理に近づかず、Uターンや道を変えるなどして回避しましょう。無理に慣れさせようとする行動は逆効果になることもあります。愛犬の苦手を受け入れ、安心できる環境を整えることが重要です。
□ 飼い主は落ち着いてかまえる
情動感染により、人の感情は犬にも伝わることがわかっています。飼い主が焦りや不安を感じていると、それが犬にも影響し、不安や吠えを助長する可能性があるため注意が必要です。また、「飼い主と一緒にいれば安心できる」と犬が感じられるような信頼関係が築けているか、日々の中で積み重ねられているかも見直しましょう。
POINT:普段からアテンションのトレーニングを積む
吠えへの最も効果的な対策は、不安や警戒心を抱かせないことです。そのためには、日ごろからさまざまな場所や状況で、名前を呼ばれたら飼い主に注意を向けるトレーニングを積んでおくことが大切です。犬に吠えにつながる不安のサインが見られたら、すぐに名前を呼んで意識をそらしましょう。さらに、好物のオヤツやオモチャを活用することで、不安を和らげるサポートにもなります。
出典:『RETRIEVER』 vol.120/「どうする? どうしてた? 「引っ張り」、「興奮」、「吠え」の3大問題行動」
*1 監修=野口ゆづる(のぐちゆづる)。『さきがおか動物病院』獣医師。日本獣医 動物行動学会獣医行動診療科認定医。JAHA認定家庭犬しつけインストラクター。


