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2026.06.10

犬も飼い主も楽しいトレイルウォーク&ランイベント「Walk N' Wag」をリポート~南半球のDog's letter~

犬も飼い主も楽しいトレイルウォーク&ランイベント「Walk N' Wag」をリポート~南半球のDog's letter~

世界の様々な地域に順応して暮らしている犬たち。
ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。日本とはちょっと違う?!共通してるかも?!と思える目新しいドッグライフ情報。今回は、犬も飼い主も楽しいNZのトレイルウォーク&ランイベントをご紹介します。

DOG's TALK

この記事を書いた人:グルービー美子

この記事を書いた人:グルービー美子

ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。

気軽に参加できるトレイルラン

自然の中を歩く・走る文化が根付いているニュージーランド。ウォーク&ランイベントも多く、初心者向けから本格派まで年間400以上も行われています。

今回紹介する「Walk N’ Wag」は、毎年1回オークランドで開催されている犬と飼い主のトレイルウォーク&ランイベント。「Wag」とは「(犬が)尻尾を振る」という意味で、このレース名だけでも犬が喜んで走っている様子が目に浮かんできてほのぼのします。

こちらのレースは、ニュージーランド各地の風光明媚なコースを巡る「Aramex Kiwi Walk & Run Series」のひとつです。同シリーズは3月から11月にかけて全10レースありますが、どれも最短5kmから最長18kmまでの距離設定で、きつい上り坂はなし。トレイルランというとハードルが高く感じられますが、比較的平坦なコースでウォークも選べるため、誰もが気軽に参加可能。「体を動かすことが一番の薬」をモットーに、楽しく運動して心と体の健康に役立てることを目的としています。

イベントの様子

イベントの様子

海と森の美景が広がるコース

全10レースの「Aramex Kiwi Walk & Run Series」のうち、犬と一緒に参加できるのは「Walk N’ Wag」のみ。会場となるのはオークランド中心部から南東に40kmほど離れた自然保護区「オマナ・リージョナルパーク」内です。

ここは波の穏やかなビーチに面して緩やかな丘陵地帯と森が広がり、キャンプやBBQ、海水浴などが楽しめる市民の憩いの場。大会のカテゴリは1.5km、5.5km、9kmの3つで、コースの半分は森林、もう半分は海沿いなので、変化に富んだ景色を眺めながら走れることも魅力といえるでしょう。

犬の参加条件は「ワクチン接種を済ませていること」「ほかの犬や人に慣れていること」「レース中はリードをつけること」で、サイズや年齢の制限はありません。ただし、9カ月未満の子犬は骨や関節の発達が十分でない可能性があるためおすすめしないとのこと。人間は16歳以上の大人が同伴するなら5歳以下の子供でもOKで、犬を含む家族みんなで参加する人たちも少なくないようです。

秋の1日を犬と一緒に楽しむ

2026年の「Walk N’ Wag」は5月9日に開催され、およそ300組の犬と飼い主が集まって大盛況となりました。5月はニュージーランドでは秋にあたり、日中の気温は17~20℃、晴れ時々曇りという、ランニングイベントにはうってつけのコンディション。その恩恵もあってか、9kmランカテゴリの1位のタイムは48分38秒と、犬連れレースとしては好記録をたたき出しました。

一方、コース中に設けられた休憩所に寄りながら1時間30分~2時間程度かけてゆっくり走る人も多く、スピードを競うというよりは犬や家族とアウトドアを満喫する、ゆるいレースという印象。ゼッケン代わりの赤いバンダナをつけて走る犬たちの表情もイキイキしていて嬉しそうです。

飼い主は犬に犬用クッキーをあげ、自分は人間用のソーセージとパン(NZのイベントではソーセージシズルと呼ばれるホットドッグを食べるのが定番です)を持っています。

飼い主は犬に犬用クッキーをあげ、自分は人間用のソーセージとパン(NZのイベントではソーセージシズルと呼ばれるホットドッグを食べるのが定番です)を持っています。

フィニッシュ地点ではすべての犬に完走メダルが授与され、犬用ピーナッツバターのクッキーが振る舞われて、走り終えた犬たちもご満悦の様子。終了後のアンケートによると参加者全員が「このレースを他の人にも薦めたい」と回答。「素晴らしい1日になった」と答えて最高レートを付けた人は全体の97%に上ったそうです。

当日はDV被害者のペット専用の一時避難施設「Pet Refuge」への募金も実施され、チャリティイベントとしての役割も果たしていました。犬と飼い主がともに野外で過ごすかけがえのないひととき。来年のイベントが待ちきれません。