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2026.06.10
ライフステージ別「好き」の増やし方と生かし方〜0歳 前編〜《RETRIEVER + POCHI archive065》
写真=今井卓
構成・文=RETRIEVER編集部
「RETRIEVER」は、ゴールデン、ラブラドール、フラットコーテッドを中心とした、レトリーバー種の専門誌。
陽気で明るい性格は家族に笑いをもたらし、豊かな表情は言葉が通じなくてもコミュニケーションを可能にしています。
何と言っても、人間に対する愛情がとても深い。そんな犬種との暮らしを紹介する「RETRIEVER」さんの素敵な記事をピックアップしてPOCHIバージョンでご紹介。
犬種が違っても読めばきっと皆さんのドッグライフがより充実したものになるはずです。(POCHI編集チーム)
■ 日々を大切にしながら犬の「好き」を育てていくことが、幸せな関係づくりにつながる
0歳のころは、さまざまなことを吸収しやすく、しつけや習慣づけに最適な時期です。この時期から成犬期やシニア期を見すえて育てることで、生涯を通して快適に過ごしやすくなります。特に歯磨きや室内トイレ、クレートトレーニングなどは、子犬期に始めることで無理なく身につきやすくなります。あわただしい毎日も振り返ればあっという間。日々を大切にしながら、犬の「好き」を育てていくことが、幸せな関係づくりにつながります。
犬が生まれ持っている 「好き」と「苦手」を知る
この時期に飼い主さんがまず心がけたいのは、犬をよく観察し、そのコが生まれ持っている「好き」と「苦手」を理解してあげることです。たくさんの「好き」で満たしてあげながら、必要に応じてその「好き」を上手に活用し、苦手なことも楽しく克服していくことで、この時期は「好き」の数が驚くほど増えていきます。
POINT1:犬種の特性に合わせた遊び
大型犬は、人と一緒に遊んだり作業をしたりすることを好む犬種です。特にボール遊びや引っ張りっこは、犬が本来持つ「探す・追いかける・くわえる」といった狩猟本能を満たす遊びにもなります。こうした本能的な欲求を満たせる遊びを日常に取り入れることが大切です。中でも引っ張りっこは、「ハナシテ」でオモチャを離し、オスワリやフセをしてから再開するなど、興奮と落ち着きを切り替える練習にもなります。遊びを通して、犬は感情のコントロールを学んでいきます。
★オススメの遊び
❏ オンとオフを取り入れた引っ張りっこ
❏ 宝探しなど嗅覚を使う遊び
❏ 獲物を追いかけてつかまえる欲求を満たすボール投げ
❏ 段ボールをビリビリにする遊び
POINT2:言葉を教える
日常の中でかける言葉は、そのまま犬の行動の条件づけにつながっていきます。大切なのは、犬にとって楽しいことだけでなく、苦手なことにも一貫して言葉を添えることです。例えば爪切りを嫌がる犬に対して、気づかれないように別の言葉を使ったり、不意につかまえたりすると、不安を強めてしまうことがあります。特に神経質なコほど観察力が高く、飼い主の行動の変化にも敏感です。そのため、「爪切りするよ!」ときちんと伝えた上で向き合ったほうが、犬も心構えができ、お互いに安心して取り組みやすくなります。
★ポジティブにもネガティブにも、すべてに言葉を!
❏「散歩に行こう」
❏「病院に行こう」
❏「ボールで遊ぼう」
❏「足を拭くよ」
❏「薬を塗るよ」
❏「シャンプーしよう」
❏「ブラッシングするよ」
❏「爪切りするよ」
❏「耳掃除をしよう」
etc.
POINT3:フードで楽しくコマンドトレーニング
大型犬では1歳半〜2歳ごろになると性成熟を迎え、人間でいう思春期のような時期に入ります。それまでの子犬期は本能的に行動することが多く、やんちゃな行動が問題行動につながりやすい時期でもあります。さらに成熟すると、自分で考えて行動するようになり、盗み食いのように「やると得をする」と学習した行動が習慣化し、後々やっかいな問題行動へ発展してしまうこともあります。こうした予防に役立つのが、本能を満たしながら行うコマンドトレーニングです。飼い主と楽しくコミュニケーションを取りながら取り組むことで、犬の欲求を満たし、満足感を得られるだけでなく、問題行動の予防や信頼関係づくりにもつながっていきます。
★まずは基本のトレーニングから!
❏ オスワリ
❏ マテ
❏ モッテコイ
❏ フセ
❏ オイデ
❏ タッチ
❏ ゴロン
etc.
出典:『RETRIEVER』 vol.122/ライフステージ別「好き」の増やし方と生かし方〜0歳編〜
*1 監修=和田美帆(わだみほ)。獣医師。日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)卒業。2003年に「ファミリー動物病院」(現・千葉どうぶつ総合病院)を開業し、現在副院長、動物行動診療科医長。2011年に「犬と猫の学校 amie」設立、2015年に獣医行動診療科認定医取得。


