- コラム
2025.09.01
もしもに備えて、柴犬的防災シミュレーション〜柴犬あるある・楽しく防災準備編〜
柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、危険察知アンテナが敏感な柴犬さんに気づかれぬように対策をする飼い主さんと、防災とは知らず楽しみながら対策する柴犬さんの様子をお届けします。
お出かけで「もしも」をシミュレーション
柴犬が危険を察知するアンテナ感度は、かなり高いと思います。けれども、それが仇になりがちなのが防災訓練。飼い主の緊張感が伝わるのか、「なにやら怪しい!」と身構えてしまい、拒否柴発動。避難コースには行きたくないし、飼い主の差し出すものは使いたくない。そこで、我が家の防災訓練は、「いかに、うちの子に気づかれずに行うか」が鍵になります。一番大切なのが、柴犬のやる気。なんとかバレずに、やる気を引き出したい!
色々なタイプのアイテムを試してみると、飼い主も安心できますね。
そこで、お出かけ大好きなうちの子には、『お出かけ&こっそり防災訓練』を日常的に実践中。避難用に用意してあるキャリーバッグを普段のお出かけで使うのも、そのひとつ。リュックタイプやショルダータイプ、ヒップシートタイプなど、さまざまなアイテムを使ってお出かけしています。
両手がフリーになるリュックタイプが災害時には一番便利ですが、常に手元に置いておけるわけではありません。時間との勝負になる場面では、日常使いのすぐに手に取れるキャリーバッグの方がいい場合もあるでしょう。
避難訓練とは気づかないまま、お出かけを楽しむカート大好きなうちの子。
ピクニックでテントを体験。慣れたテントでゆったり過ごせるようになりますように。
だからこそ、スムーズに動けるように、色々なパターンでお出かけへGO! おかげでうちの子はキャリーバッグを用意するだけで、ルンルンモード。早く入りたくて、大騒ぎです。
しめしめ、バレていないな。さすがの柴犬も、これが防災訓練になっているとは思うまい。この勝負、完全勝利!……そもそも、勝負していることも気づいてないと思うけど。
いざという時、どうしてもストレスはかかってきます。けれども、入り慣れたバッグの中で、少しは気持ちが落ち着くといいなと思うのです。
防災対策アイテムはご褒美とセットで
頑張って練習中。おやつ、おいし〜〜〜の顔。
以前の防災記事「我らが犬たちを守りきれ!〜柴犬あるある・悩み多き?防災準備編〜」でも書きましたが、柴犬のガウガウ問題は、多くの飼い主さんの不安のひとつ。もしも他の犬や人に怪我をさせてしまったら……そう思うと心配でなりません。
そんな不安を少しでも減らすために、練習をはじめたマズルガード。きっと苦手だろうと思い、おやつをマズルガードの中に入れ、ぺろぺろと美味しく食べているうちに、気づいたらつけちゃってたよ! 作戦でいくことにしました。
とはいえ、なんたって相手は柴犬。スムーズには行かないよね、と思いきや……まさかの、オヤツの圧勝です!
とはいえ、おやつがなくなると外したがるので、まだまだゴールは先になりそう。防災アイテムの練習も、おやつ食べ放題のラッキータイムだと思っているうちの子。無理なく、楽しく、気づかないまま練習中です。
非常食試食会は大盛り上がり!
我が家では、フードやおやつを多めにストックしておいて、使った分だけ買い足す「ローリングストック」を実践中です。それに加えて、食欲がない時でも食べてくれるように、普段は出さない“スペシャルおやつ”を常備しています。
年に1回、賞味期限をチェックして中身を入れ替える日。なぜか、大好きなおやつがどんどん出てくるものだから、我が家の柴犬にとってはちょっとしたお祭り状態。そのため、防災バッグを出すと、寝ていても飛び起きて、目がキラキラになるうちの子です。
突然のご馳走WEEKにご機嫌さん。
水分を多く含んだウェットタイプのフードやおやつは、水が不足する災害時の強い味方。常温で保存できる『トッピングフレンドリー』は、我が家のローリングストックの定番アイテムです。
災害時はストレスによって、食欲が落ちる子も多いと聞きます。できるだけ、好みの味を用意してあげたい。そこで、セール時にはいろんな種類をまとめ買いして、“うちの子が本当に好きな味”探しを決行!
突然の盆と正月が一緒に来たような、大盤振る舞いに、テンション爆上がりの我が家の柴犬。防災準備、しっかり満喫している様子です。
人間用の非常食でも、味のついていない白がゆや、ノンオイルのツナなど、一緒に食べられるものをいくつか用意します。ストレスでフードを受け付けなくても、飼い主と同じものなら食べてくれるといいなと願いながら。
ローリングストックについてはこちらの記事で!
できることからはじめよう! 柴犬と楽しむ防災準備
しっかり備えるのは、もちろん大事なこと。でも、うちの子にとっては、訓練もふだんの生活も区別なんてつかないんですよね。だからこそ、防災準備は、できるだけストレスなく、楽しくしたいと思っています。できれば、それを使う日が来ないことを願いつつ、今日もこつこつニコニコ準備する飼い主なのです。


