• コラム
  • スタッフコラム

2020.06.01

犬の健康診断は年に1回は受けるのがオススメ。その理由

犬の健康診断は年に1回は受けるのがオススメ。その理由

家族の一員として育てた犬はいつまでも元気で、長生きしてもらいたいもの。そのためには病気の早期発見・早期治療が非常に重要です。かかりつけの動物病院で定期的に健康診断を受けて、今の健康状態をしっかりと把握しましょう。
犬の健康診断は年に1度以上の受診がオススメです。その理由についてご紹介します。

犬の病気の早期発見・早期治療が長生きの秘訣

人間の社会では、年に1度、健康診断を受けるのが一般的です。理由は診察や各種の検査で健康状態を評価することで、健康の維持や病気の予防、早期発見に役立つから。健康の維持や病気の予防が大切なのは、当然、犬も同じです。とくに体の不調や違和感を言葉で訴えることができない犬にとって、健康診断は健康状態を知るうえでとても大切な機会といえます。

犬の慢性疾患やがんなどは、初期の間は無症状で進行するため、顕著な症状が現れたときには、残念ながら病気が進行してしまっているケースも少なくありません。健康診断ですべてがわかるわけではありませんがわかることもありますし、かかりつけの獣医師さんへ検査結果を踏まえて日ごろから気になっていることを相談するきっかけにもつながります。できる限り後悔しないためにも保護者として定期的に犬の健康診断を受けましょう。

必要な検査項目は犬によってさまざま


犬の健康診断は動物病院で受けることができますが、健康診断は予約制の病院がほとんど。検査を受けたいと思ったら、まずはかかりつけの動物病院に電話をかけ、健康診断を受ける日時を決めます。必要な検査項目は、年齢や犬種、目的、悩みによって変わるため、獣医師と相談のうえ、項目を選びましょう。

尿検査や糞便検査を受ける場合、尿や便を事前に採取して持参する病院と、病院で採取する病院があるため、事前にしっかり確認を。

【主な検査項目】

●触診
目や口、耳など体のすみずみを触診。歯石が溜まっていないか、脇や首のリンパが腫れていないかなど、手で丁寧に確認します。

●聴診
胸やお腹に聴診器を当てて音を確認。心音、呼吸音、心拍数に異常がないかをチェックします。音で腸の異常が分かることも。

●検温
肛門に体温計を入れて直腸温を計測。犬の平熱は人間より少々高めで、小型犬では39.0℃でも平熱の範囲です。老犬だと少し低くなるのが一般的。

●尿検査・糞便検査
尿からは腎疾患や膀胱炎、糖尿病の有無が、便からは消化器官の寄生虫の有無、消化管内の出血などが調べられます。

●体脂肪チェック
動物用の体脂肪計で体脂肪を計測。犬種によって適性体重や体脂肪率が異なるため、ダイエットの必要性を飼い主が判断するのは禁物です。

●心電図検査
体の4か所に電極をつけて心臓の動きを見ることで、不整脈の有無を確認。暴れる、または動き回る犬の場合、検査ができないことも。

●超音波検査
診察台であお向けになり、エコー(超音波)を当てて、腹部の臓器や消化器、泌尿器をチェック。腫瘍がないか確認します。

●血液検査
腎臓や肝臓の数値、血糖値など、見た目では分からない数値は採血で確認します。採った血液は専門機関で検査されるため、結果が出るのは後日。

どの検査も短いもので3分、長いものでも10分以内とそれほど時間はかかりません。しかし犬の健康診断は、犬に負担をかけないよう休憩をはさみながら行うため、全体の所要時間は約1時間をみておきましょう。

検査後は、結果を見ながら獣医師から説明を受けます。大きな病気が見つからなくても、肥満や骨の変形など、今後、日々の暮らしの中で注意すべきポイントが見つかることも。何に気を付ければいいのかしっかりと聞き、そして実践し、健康診断を今後の健康維持に役立てましょう。

7歳を超えたら年に2回の健康診断がオススメ

犬の健康診断の費用は病院によって幅がありますが、標準的な検査をセットにした基本コースの相場は2万円前後。より詳しく診るための検査を追加すると、オプション料金がかかる場合があります。健康診断は継続することが何より大切。病気を見逃さず、かつ費用を抑えるにはどういう検査が良いのか、かかりつけの獣医師と相談しながら、適切にプランを立てることをおすすめします。

ちなみに健康診断は年齢や犬種に関わらずどの犬も受けることができます。基本的には年に1回で問題ありませんが、シニア期にあたる7歳を超えたら、健康を維持する力が低下しがちです。7歳以降は健康診断を年に2回受けて、よりきめ細かく犬の健康をサポートしていきたいですね。

おわりに

健康診断で得た結果は、健康を長く保つうえで、重要な判断材料になります。定期的に行うことでデータが蓄積されていき、異変に気付きやすいというメリットがあるため、なるべくなら同じ動物病院で継続して受けるのがおすすめです。またもらった診断結果を取っておく、獣医師からのアドバイスはメモをしておくなど、忘れないよう工夫をして、日々しっかりと実践を。まずはワクチン接種やフィラリアの検査など、かかりつけの動物病院を訪れたタイミングで、「健康診断を受けたい」と気軽に獣医師に相談するところからはじめてみましょう。