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2025.09.17

哲学派? 忍者派? コレクター派? ちょっと変わった犬との暮らし〜柴犬の飼い主あるある編~

哲学派? 忍者派? コレクター派? ちょっと変わった犬との暮らし〜柴犬の飼い主あるある編~

柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、柴犬の"飼い主さんあるある"の様子をお届けします。

「散歩」にある「歩」の文字が解せない

柴犬の散歩風景といえば、飼い主が誘う方へは絶対に進まない拒否柴や、テコでも動かない不動柴。柴犬の飼い主としては、なぜ「散歩」に「歩」の文字が入っているのか、理由がまったくわかりません。だって、全然歩かないじゃん!
そんな毎日ですから、当の柴犬はたまにスタスタと歩くだけで、飼い主に驚かれたり褒められたり。散歩で歩いただけなのに、ドヤ顔です。

「ここからは動かぬ!」強い意思を感じる散歩風景。さん「歩」とは?!

「ここからは動かぬ!」強い意思を感じる散歩風景。さん「歩」とは?!

犬の散歩といえば、よく見るご近所犬とのご挨拶。柴犬の飼い主的には、しばしば鬼門となるシーンです。なんといっても、心は武士。知らない犬に出会ったならば、ジリジリと間合いを計りながら歩を進めます。
飼い主としては、いつ「ガウ!」と気合いとともに踏み込むかと思うと、ハラハラドキドキ。ガウらないように距離をとっても、そこは柴犬。なにかのスイッチでガウガウ合戦になることも。
そんなちょっと緊迫してみえる状況も、柴犬飼い主の反応はちょっと不思議。「あら〜」となぜか、満面の笑みです。通常ならば怖い顔のガウガウ吠えも、柴犬飼い主にとっては日常の愛しい光景。かわいさ満開。

もちろん、毎回ガウガウ合戦になるわけではありません。飼い主としては、すれ違いざまに火花が散らないよう、犬を見かければ道を変えるのが常。ところが、そんな回避のタイミングで発動する拒否柴。「お願い、歩いて〜」
柴犬との散歩は、今日もやっぱり難しい!

気配を消すのが上達する

かわいい寝顔を撮影しようと気配を消して近づくも……見つかった!

かわいい寝顔を撮影しようと気配を消して近づくも……見つかった!

犬と暮らす中で、イチャイチャタイムは最高のひとときです。けれども、相手が柴犬の場合、これがなかなかハードルが高い!
なんたって、気分がのらないと撫で撫ですらさせてくれない謎のマイルール。添い寝しようとそっと近づく飼い主に気づくと、迷惑そうに離れていくのは毎度のこと。抱っこしようと腕を伸ばせば、華麗に避けて絶対に手の届かない場所まで移動してしまいます。

切ない。とにかく切ない。それでも諦めきれない飼い主は、気配を消す技術を身につけます。忍者のごとく気配を消して、柴犬の寝顔を眺めてはニヤニヤ。起こさぬようにそっと手を伸ばし、空気と被毛の境目のあたりをそっと撫で撫で。気づかれたら最後、深いため息と共に去っていく柴犬。それでもまた挑んでしまう。他では使い道のない気配を消す技術を、日々磨きまくる飼い主です。

謎のコレクションがある

集めたモフモフ抜け毛で髪型チェンジ!

集めたモフモフ抜け毛で髪型チェンジ!

柴犬の飼い主は、謎のコレクターが多いといいます。
まずは、換毛期に集めた柴犬の抜け毛。ブラッシングをしていても、浮き出た被毛を抜いた時も、なぜか捨てずに集めてしまうのです。しかたありません、これは柴飼いの宿命なのです。
そして、想像を超える量の抜け毛を見て、「ありえない〜。多すぎる!」と大げさにびっくりするまでがお約束。集めた毛玉のぶんだけ、愛情も積もっているのかも。

「これを持って帰れ」と飼い主に指示を出す松ぼっくりコレクター。

「これを持って帰れ」と飼い主に指示を出す松ぼっくりコレクター。

散歩で拾ったものを持って帰るタイプの柴犬もいます。彼らはなぜか、持ってかえった後は見向きもしません。そのため、家には謎のコレクションがたまっていきます。これ、いつ捨てればいいの?
その一方、飼い主が買ってあげたものが、溜まってゆくことも。せっかく買ったのにスルーされたオモチャが新品のまま……。
「きっとそのうち遊ぶはず」と思いつつ、飼い主は気づいているのです。きっと一生遊ばないんだろうな、と。それでもなぜか捨てられず、気づけば部屋の隅が「柴犬アウトレット」状態に。
こうして柴犬と暮らす家は、愛と謎のコレクションであふれていくのです。

哲学・忍者・コレクター。結局はみんな「柴犬派」

歩かない、イチャイチャさせてくれない、そして謎コレクションが増えてゆく。一筋縄ではいかない毎日だからこそ、なんだかクセになる柴犬との暮らし。

一味違った愛しい毎日に、幸せを感じる柴犬飼い主なのです。