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2022.09.28

【#大きな犬と】便利でおしゃれなキャンプ道具を選ぶコツ

【#大きな犬と】便利でおしゃれなキャンプ道具を選ぶコツ

大きな犬とのキャンプを続けていると、ハマりがちな“道具沼”。安全・快適であることに加えて、自分たちらしいお気に入りのキャンプ道具でそろえるには、どうすればいいのでしょうか? キャンプ歴9年の大竹博子さん・浩史さん&ラブラドールレトリーバーのぽっけ(1歳)が実際に使っているキャンプ道具を見せてもらいながら、道具選びのコツを探りました!



今回のお役立ち情報犬連れキャンプの道具選び

大きな犬とのキャンプを、安全・快適に、かつ自分たちらしいスタイルで楽しむための、道具選びのアイデアや工夫を紹介します。

もともと犬用、キャンプ用ではないものを活用

大きな犬用のキャンプ道具は既製品の種類が少なく、あっても高価だったり、思っているものと少し違ったり……。
そういうときは、視野を広げて、犬用やキャンプ用以外のものからも探してみましょう。

例えば、大竹さんがぽっけの居場所として選んだのは、『ゴーコット』のキッズ用コット。
「犬用のコットも使ってみたことはあるんですが、小さく畳めなくて持ち運びに不便だったんですよね。キッズ用は大きい犬にちょうどいいサイズで、ラブラドールなら2頭乗ることもできますよ。毛がつくので、上にブランケットをかけています」

コットの上を自分の居場所と認識してくつろぐぽっけ

コットの上を自分の居場所と認識してくつろぐぽっけ

食器スタンドとして使っているのは、なんと、実家で養蚕(ようさん)をしていたときの糸巻き。この糸巻きに合うサイズの器を探して、パキスタンのホーローの食器を合わせて使っています。
大竹さんならではのアイデアで、これなら人とかぶることはありません。

折り畳みのフードボウルもいいけれど、こういうところにオリジナリティを出すのも楽しい

折り畳みのフードボウルもいいけれど、こういうところにオリジナリティを出すのも楽しい

生活感が出るものはハンドメイドのカバーでおしゃれに

大きな犬とのキャンプでよく使う、ウェットティッシュやティッシュペーパー、トイレットペーパーなどの日用品。すぐ手の届くところに置いておきたいけれど、そのままだと生活感が出てしまいますよね。
そこで大竹さんは、好みのケースやカバーを、ハンドメイドマーケットで探してつけています。
「雑貨店などではなかなか好みのものが見つかりにくいですが、一般の人がハンドメイド作品を販売できる『creema』などのオンラインショップを探すと、いろんなデザインのものが出ていますよ」

他のキャンプ道具ともマッチする、花柄のウェットティッシュケース。ウェットティッシュは使った食器を拭くときにも重宝します

他のキャンプ道具ともマッチする、花柄のウェットティッシュケース。ウェットティッシュは使った食器を拭くときにも重宝します

ジャストサイズのものはSNSからオーダー

キャンプのテーブル&チェアは、食事がしやすい高めのハイスタイルか、リラックスできる低めのロースタイルのどちらかに分けられます。
そんな中で、大竹さんが選んだ『キャンプオンパレード』のコンダクターズチェアは、食事もしやすくリラックスもできる、中間とも言える高さのもの。
そうなると、このチェアにちょうど合う高さのテーブルが必要になります。
「インスタグラムで、高さや天板のサイズを選べるテーブルを作っている方を見つけて。テーブルは、このチェアの高さに合わせて、好みのサイズをオーダーしました」

大きすぎず小さすぎない木のテーブルは、高さもサイズ感もジャスト

大きすぎず小さすぎない木のテーブルは、高さもサイズ感もジャスト

ぽっけがしている花柄の首輪も、インスタグラムからオーダーしたもの。テイストや色が、ほかのキャンプ道具ともぴったりです。

ペットグッズショップでは選択肢の少ない大きな犬の首輪も、インスタグラムやハンドメイドマーケットで探せば意外と見つかります

ペットグッズショップでは選択肢の少ない大きな犬の首輪も、インスタグラムやハンドメイドマーケットで探せば意外と見つかります

ワンバーナーのガス缶のカバーは、インスタグラムで見つけた藤の作品を作っている人に、なんとオリジナルでオーダーしたもの。
大竹さんのアイデアとセンスと行動力で、一点もののカバーが完成しました。

好みの色を選べないガス缶も、藤のカバーをすることで他の道具とマッチ。

好みの色を選べないガス缶も、藤のカバーをすることで他の道具とマッチ。

欲しいけれど探せない。そんなときは手作り!

機能性は抜群の道具でも、デザインのテイストが合わないこともあるでしょう。
大竹さんが気に入って、ダイニングでもテントでも使っている、使い勝手のいい『ルーメナー』のLEDランタンがまさにそう。軽量コンパクトながら、最大光量1300ルーメンと明るく、光の色を3種類から、明るさを4段階から選べるところが便利です。
けれども、そのまま吊るすと味気ないので、大竹さんはサイズの合うシェードに着ける布カバーを自作しました。これで、味気ないLEDランタンが、雰囲気のいい照明に大変身!

iPhoneを3.5回充電できる、モバイルバッテリーとしての機能も兼ね備えている、ルーメナーのLEDランタン

iPhoneを3.5回充電できる、モバイルバッテリーとしての機能も兼ね備えている、ルーメナーのLEDランタン

シェードと同じ生地を使って、ぽっけの帽子も自作。
キャンプ先では、ぽっけに帽子をかぶらせて記念写真を撮るのも、大竹さんの楽しみのひとつです。

「ぽっけは帽子があんまり似合わないんです」と言いながらも、撮影する姿は楽しそう

「ぽっけは帽子があんまり似合わないんです」と言いながらも、撮影する姿は楽しそう

個性派テントを、ヴィンテージテント専門店で購入

有名アウトドアブランドで購入すると、周りの人とデザインかぶりやすいのがテント。
そんななかで、大竹さんのレトロなロッジテントはひときわ目を引きます。
今回大竹さんが使用したのは、フランスの老舗テントメーカーの『キャバノン』のEVELYN2。海外のヴィンテージテントから好みのものを見つけて、日本のヴィンテージテント専門店に探してもらったそうです。

コンパクトながら高さがあるので、中に入ると見た目よりも広く感じます。寝るときはインナーテントの中へ

コンパクトながら高さがあるので、中に入ると見た目よりも広く感じます。寝るときはインナーテントの中へ

「サイズ感がちょうどよくて、高さがあるので中で立つこともできて楽です。冬には中にストーブを置いて、鍋をしたりもしますよ。格子の窓も気に入っていて、カーテンとして好きな布をかけて、開け閉めできるようにしています」と、大竹さん。

外の様子を見たいときは、テントのジッパーを開けなくてもカーテンを開ければOK!

外の様子を見たいときは、テントのジッパーを開けなくてもカーテンを開ければOK!

道具の多くはオークションでゲット

レトロで味のあるものが好きな大竹さんのキャンプ道具は、ヴィンテージや中古がほとんど。それらは、ネットオークションで探すことが多いそうです。
お気に入りの道具を探して出会うまでの過程も、キャンプの楽しみと言えるでしょう。



■ネットオークションで購入したキャンプ道具



■ ヴィンテージのマガジンラック

ゴミ箱として使っているのは、ヴィンテージのマガジンラック。「容量が小さいので、ゴミを減らそうと意識するようになります」

■ ウォータージャグとクーラーボックス

昭和レトロなウォータージャグは『ミクニ』サリーボトル。『Therm・a・Chest』のクーラーボックスは海外のネットオークションで購入

■ ふいご

焚き火の火を起こすために風を送る「ふいご」もネットオークションで見つけたもの

ちなみに、買ったけれど使わなくなったものは……?

今でこそお気に入りのキャンプ道具でそろえている大竹さんですが、先代犬ニコとキャンプを始めたばかりのときは、今とはまったく違う道具を使っていたそう。
「私たちの場合、急にキャンプに行きたいと思い立って始めたので、最初は全部コールマンのリーズナブルな道具でそろえました。キャンプを続けるうちに、全部買い替えることになったんですが……。
これから犬連れキャンプを始められる方は、いきなり全部を買い揃えないで、まずは経験者と一緒に行ってみたりするのをおすすめします」

大自然をダイナミックに満喫できるのが大きな犬とのキャンプの醍醐味

大自然をダイナミックに満喫できるのが大きな犬とのキャンプの醍醐味

大竹さんが大きな犬とのキャンプに持っていく道具は、一時期はとても多くなったものの、徐々に厳選されてきて、現在は必要なものと気に入っているものだけのコンパクトなキャンプに落ち着いています。
「寝室とリビングダイニングが一体になったツールームテントを使ったこともあるんですが、大きくて重いし、設営が大変で、使わなくなりました。日差しの弱い冬は、タープも持っていかないことが多いです。
ツーバーナーも買いましたが、キャンプ場で手の込んだ料理はしないので、今は使っていません。炭や薪は燃やし切るので、火消し壺も使わなくなりましたね」

大きな犬とのキャンプを楽しむために、何を重視するか考えよう

大きな犬とキャンプを始めて、便利な道具をいろいろ知ると、ついあれもこれも持って行きたくなります。
けれども、キャンプ道具が多いと車の中がパンパンになるだけでなく、出かける前後の準備や後片付け、現地での設営や撤収も大変。
また、サイトが散らかっていると、大きな犬がいたずらをしたり、誤飲してしまったりといったリスクも上がります。

道具は自分たちのキャンプスタイルにマッチするものをそろえて快適に

道具は自分たちのキャンプスタイルにマッチするものをそろえて快適に

軽量コンパクト化する部分と、多少かさばってもこだわりたい部分のメリハリをつけて、自分たちらしいスタイルで、大きな犬とのキャンプを最大限に満喫しましょう!

ライター:山賀沙耶

*1 撮影協力:五光牧場 http://goko-autocamp.p2.weblife.me/



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