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2023.02.20

【#大きな犬と】雪遊び! スノーシューに大きな犬と挑戦

【#大きな犬と】雪遊び! スノーシューに大きな犬と挑戦

大きな犬と一緒に何かスノーアクティビティに挑戦してみたいなら、スノーシューがおすすめ! ふかふかの新雪の上をうれしそうに走り回る大きな犬と一緒に、スノーハイキングを楽しめます。大きな犬とスノーシューの始め方やその楽しみ、注意点などを紹介します。



今回のお役立ち情報犬連れスノーシュー

初めてでも気軽に挑戦できる、犬連れスノーシューの楽しみ方を紹介します。

新雪の上をサクサク歩けるスノーシュー

大きな犬とただ雪の上でたわむれるだけでなく、何かスノーアクティビティに挑戦してみたい。そんな人におすすめなのが、大きな犬とのスノーシューハイキングです。
ふかふかの雪の上をスノーブーツで歩こうとしても、ズボズボ沈んでしまってなかなか進めません。ところが、スノーシューを着ければ、新雪の上でも沈みにくく、サクサク歩くことができるので、大きな犬とパウダースノーを思い切り楽しめます。

雪面との接地面が広くなるため、沈みにくく、爪がついているので滑りにくい

雪面との接地面が広くなるため、沈みにくく、爪がついているので滑りにくい

スノーシューで雪原を歩くことの魅力の一つが、普段は立ち入れない場所を自由に歩けること。雪がない時期の山では、環境保護のために、遊歩道や登山道を外れないように歩くのがマナーです。ところが、雪が積もると登山道が埋まるため、雪の上をどこでも自由に歩くことができます。
大きな犬と一緒に、誰も歩いていない新雪を踏みしめて、足跡をつけながら歩く気分は最高!

遊歩道から離れているため、夏は来ることができない余笹川の源流。雪の季節なら川の上を歩くこともできます

遊歩道から離れているため、夏は来ることができない余笹川の源流。雪の季節なら川の上を歩くこともできます

ただし、登山道という目印が雪で埋まっているので、簡単に道に迷ってしまいます。特に悪天候でホワイトアウトすると、方角がまったくわからなくなることも……。
雪山ではちょっとしたトラブルが遭難事故につながりやすく、救助要請しても大きな犬は助けてもらえない可能性があります。雪山歩きの知識や技術がない人は、“犬連れスノーシューツアー”に参加するなど、ガイドや詳しい人と一緒に行動するようにしましょう。

木の根元は雪が溶けて穴になっているため、近づきすぎて落ちないよう注意

木の根元は雪が溶けて穴になっているため、近づきすぎて落ちないよう注意

スノーシューの着け方、歩き方をチェック!

犬連れスノーシューツアーに参加すれば、スノーシューは借りられることがほとんど。ほかに、スノーリゾートや宅配サービスによるスノーシューレンタルもあります。
スノーシューを着けるときは、スノーブーツなどの防水ハイカットブーツを履いて、バックルなどでブーツに固定します。片膝立ちをして、片足ずつ装着すると不安定になりません。

バックルの装着方法はものによって違います。足の位置を前にしすぎるとデッキを踏んでしまうので、気をつけましょう

バックルの装着方法はものによって違います。足の位置を前にしすぎるとデッキを踏んでしまうので、気をつけましょう

大きな犬とのスノーシューで気をつけたいのが、犬の足をスノーシューで踏まないこと。
また、自分のスノーシュー同士も踏まないように、足を左右に少し開き気味に歩くのがポイントです。歩幅は、普段歩くときと同じぐらいでOK。

犬の足を踏まないように。逆に、犬にスノーシューを踏まれて転ぶこともあるので要注意

犬の足を踏まないように。逆に、犬にスノーシューを踏まれて転ぶこともあるので要注意

スノーシューは、足のつま先側はブーツと固定されていますが、かかと側は固定されておらず、足を高く上げるとかかと側がパカッと下に下がります。これは、スノーシューが雪に沈んだときにスムーズに足が抜けるようにするための仕組みですが、歩くときに足を上げすぎると、雪に引っかけやすくなります。
歩くときは足を高く上げすぎず、すり足気味で歩くようにしましょう。

左:足を上げすぎると、スノーシューのかかと側が雪にひっかかりやすい。右:すり足気味に歩けばひっかかりません

左:足を上げすぎると、スノーシューのかかと側が雪にひっかかりやすい。右:すり足気味に歩けばひっかかりません

また、スノーシューは構造上、バックするとかかと側が雪に引っかかって転んでしまいます。特に写真を撮るのに夢中になっているときなど、無意識に後ろに下がらないように気をつけましょう。

スノーシューで歩いた先ではこんな遊び方も

スノーシューを履いて雪原を歩いていった先では、工夫次第でさまざまな遊び方ができます。大きな犬とどんな遊びをしたらおもしろいか、考えるのも楽しいですね!

■雪の滑り台

雪の急斜面におしりをつけて、滑り台のように滑り下りる遊びはスリル満点! 何度か滑って圧雪すると、さらにスピードが上がります。
大きな犬たちがどんなふうに下りてくるかも見もの。

意外に滑らないので、一見かなり急に見える斜面のほうが楽しい。犬たちも大興奮!

意外に滑らないので、一見かなり急に見える斜面のほうが楽しい。犬たちも大興奮!

■坂を駆け下りる

スノーシューを履くと、雪の上を歩くだけでなく、走ることもできます。
下り斜面を駆け下りると、まるで雲の上を走っているかのよう! 大きな犬たちと同じペースで走れます。
ただし、スノーシューは平地や緩斜面向きのものが多く、坂では滑って転びやすくなるのでご注意を。

つま先側に爪がついているスノーシューの場合、後傾になると滑り、前傾になると止まります。適度に滑りながら駆け下りられれば、スノーシューマスター!

つま先側に爪がついているスノーシューの場合、後傾になると滑り、前傾になると止まります。適度に滑りながら駆け下りられれば、スノーシューマスター!

■木から雪を落とす

常緑樹の葉の上に雪が降り積もっている様子は、まるでクリスマスツリー。木や枝を揺すって雪を落とせば、雪のシャワーになって、大きな犬たちもビックリ!? そんな写真を撮るのも楽しいでしょう。

人間は盛り上がって雪を落とすも、犬たちの反応は薄め……!?

人間は盛り上がって雪を落とすも、犬たちの反応は薄め……!?

■ソリやエアボード

ソリやエアボードなど、雪の上を滑るアイテムを持っていくのもおすすめ。犬たちと並走したり、引っ張ってもらって犬ゾリごっこをしたりするのも楽しいです。
滑り下りてもちゃんと止まれるか、木にぶつからないかなど、事前に安全確認をしてから滑りましょう。

エアボード(写真左)は、顔を前に向けて腹ばいで乗るので、スピードはゆっくりでも迫力を感じます。大きな犬たちに噛まれると、穴が空いて空気が抜けてしまうので注意!

エアボード(写真左)は、顔を前に向けて腹ばいで乗るので、スピードはゆっくりでも迫力を感じます。大きな犬たちに噛まれると、穴が空いて空気が抜けてしまうので注意!

大きな犬と人間の服装や、持っていくといいものは?

雪や寒さなどにさらされる雪山では、犬の体質や毛質、年齢などに合わせて、服を着せるなどの対策をしましょう。
全身を覆う防水カバーオールは、寒さ対策だけでなく、雪玉対策や雪がつくことによる濡れ予防にもなります。スヌード付きのものを選ぶか、別売りのスヌードを着用させることで、耳までカバーできます。
また、寒がりの犬やシニアの場合、カバーオールの下に、体に密着するアンダーウェアを着せることで、防寒性を高められます。

左:寒がりの子には、アンダーウェアに防水カバーオールを重ねると温かくておすすめ。右:スヌード付きだと耳に雪玉ができにくいものです

左:寒がりの子には、アンダーウェアに防水カバーオールを重ねると温かくておすすめ。右:スヌード付きだと耳に雪玉ができにくいものです

ゴールデン・レトリーバーやフラットコーテッド・レトリーバーのように、ウェービーヘアーの長毛種の場合は特に、雪玉対策も重要です。
雪玉とは、雪の中を歩くと犬の被毛にくっつく雪の塊のこと。特に足やお腹など雪に触れる部分にできやすいです。
そもそも雪玉ができないよう予防するには、ラバーブーツを履かせて、脱げないよう粘着性の伸縮包帯で留めてあげるのがおすすめです。

左:足に雪玉ができかけている。右:足の指の間に雪玉が。こうなると歩きづらそう

左:足に雪玉ができかけている。右:足の指の間に雪玉が。こうなると歩きづらそう

雪山ではあまり水を飲まないため、人間も犬も水分不足になりがち。魔法瓶に温かいヤギミルクなど味付きの水分を入れて持参し、途中で飲ませてあげるのもよいでしょう。

外ではあまり水を飲みたがらなくても、ヤギミルクなら喜んで飲む子も

外ではあまり水を飲みたがらなくても、ヤギミルクなら喜んで飲む子も

飼い主が先にギブアップしないよう、人間の服装も整えましょう。
アウターにはスキーウェアかレインウェアの上下を。着脱して体温調整がしやすいよう、中には分厚すぎないフリースやダウンなどを重ね着しましょう。下着は、汗をかいても冷えにくい化学繊維かウールのものがおすすめです。
小物類も忘れずに。耳まで覆うニット帽、防水グローブ(スキーグローブでOK)のほか、ネックウォーマーもあると便利です。
また、つい忘れがちですが、紫外線によって角膜の表面が傷つく「雪目」になる可能性があるので、サングラスかゴーグルを用意しましょう。

左:忘れがちなサングラスは、雪目対策の重要なアイテム。右:グローブも必須。寒いときはアンダーグローブの上から重ねてはめて

左:忘れがちなサングラスは、雪目対策の重要なアイテム。右:グローブも必須。寒いときはアンダーグローブの上から重ねてはめて

気軽に楽しめるスノーシューハイキング、ぜひ大きな犬と一緒に挑戦してみましょう!
ハマったら、スノーシューを購入していろんな雪原に出かけてみるのも楽しいですね。

ライター:山賀沙耶 写真:田尻光久
モデル:渡辺よしこさん&チェリー、シュガー

■ ツアー紹介

マウントジーンズ那須スノーシューツアー
那須のスキー場「マウントジーンズ那須」のゴンドラに大きな犬と一緒に乗り、山頂駅からスノーシューハイキングをスタート。フィールドを知り尽くしたガイドが、そのときもっともコンディションのよい場所を選んで案内してくれる。ゲレンデに近く、行動時間も短いので、初めての人でも安心。

開催期間:〜2023年3月12日(日)※予定
時間:午前の部10:00〜12:00、午後の部13:30~15:30
料金:大人7,000円、小学生6,000円、犬(1頭)2,500円 ※ゴンドラ往復料金、ガイド料・保険料・消費税・スノーシュー、ストックのレンタル料込み
申し込み:ネイチャー・プラネット 

■ スポット紹介

マウントジーンズ那須
車でアクセスしやすく、コンパクトなゲレンデながら最長2,000kmのロングランを楽しめる。山頂へ上がるゴンドラには犬も同乗でき、山頂にはドッグランや、犬連れで店内まで入れる「山頂カフェ」もある(ゲレンデ内は犬連れNG)。ベースロッジではスノーシューやスキーウェア、スノーシューズのレンタルもあり。

住所:栃木県那須郡那須町大字大島
電話:0287-77-2300
https://www.mtjeans.com/winter/



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