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2025.07.16

運動不足解消エクササイズ~マッサージ編~《RETRIEVER + POCHI archive024》

運動不足解消エクササイズ~マッサージ編~《RETRIEVER + POCHI archive024》

撮影=樋口勇一郎
構成・文=RETRIEVER編集部

「RETRIEVER」は、ゴールデン、ラブラドール、フラットコーテッドを中心とした、レトリーバー種の専門誌。
陽気で明るい性格は家族に笑いをもたらし、豊かな表情は言葉が通じなくてもコミュニケーションを可能にしています。
何と言っても、人間に対する愛情がとても深い。そんな犬種との暮らしを紹介する「RETRIEVER」さんの素敵な記事をピックアップしてPOCHIバージョンでご紹介。
犬種が違っても読めばきっと皆さんのドッグライフがより充実したものになるはずです。(POCHI編集チーム)

エクササイズを行った後は、マッサージやストレッチで刺激した筋肉をフラットに整えます。アフターケアを習慣にすれば、犬の健やかな体の維持に役立ちます。犬の気持ちよさそうな表情に、こちらまでに幸せな気分になれるでしょう。

首・肩・肩甲骨・ヒジまわり

犬は上半身に6割ほどの体重がかかっているため、肩や首が特に凝りやすいです。そのため、まずは首からヒジまわりまでを重点的にもみほぐしてあげましょう。手のひら全体を犬の体(部位)に密着させ、優しくなでるように行うのがコツです。




首まわり
両耳の後ろあたりに親指を当て、 そのまま首筋に向かってマッサージをします。上から下に、こわばった筋肉をほぐすイメージ。




肩・肩甲骨
前脚のつけ根にある大きな骨が肩甲骨です。この骨を起点に左右の筋肉をもみほぐします。円を描いたり、縦方向・横方向に優しくマッサージします。




肩からヒジまわり
ヒジに手を添えて軽く固定し、肩からヒジ、足先まで優しくマッサージします。肩、ヒジまわりは重点的に行いましょう。

背骨~シッポ・太モモ~ヒザまわり

下半身にも疲労がたまるので、丁寧にもみほぐしてあげましょう。マッサージ中、脚のつけ根やヒザ関節などが柔軟に動くかなどもチェックします。犬が抵抗する場合は、痛みを感じている可能性があるので少し様子を見て、嫌がり方が強いようなたら病院で診てもらいましょう。




背骨
犬の肩付近に両手を添え、背骨に沿って上から下になで下ろしていきます。繰り返すうちに犬の体がポカポカしてくるのがわかります。




シッポ
片方の手でそっと犬の体を支え、もう片方の手でシッポのつけ根から先まで、大きく円を描くように優しくマッサージをします。数回繰り返します。




太モモ〜ヒザまわり
床に寝かせ、太モモを軽く持ち上げます。脚のつけ根からヒザまわり、足先に向かって円を描くように、ゆっくり優しくマッサージしましょう。

覚えておくと便利!スペシャルケアのツボマッサージ

POINTマッサージ後のアイシングとホットパックのケアで効果倍増

マッサージだけでも体のこわばりはある程度解消されますが、その途中やマッサージ後にアイシングやホットパックでケアしてあげると、より効果が上がります。それぞれの効能ややり方を頭に入れておきましょう。

■アイシング

運動直後にアイシングすることで、上昇した筋肉の温度をクールダウンさせ、疲労回復を促します。マッサージ前に行うのが効果的。

■ホットパック

ホットパックで血流促進、 筋肉のコリが解消されます。 アイシングで冷やした後に行うと、マッサージ効果が倍増します(市販のレンチンタイプでOK)。

出典:『RETEIEVER』Vol.108/「夏の運動不足解消エクササイズ」

*1 監修=うえだゆたか。『麻生獣医科医院』院長。北里大学獣医学部卒業後、専門学校の講師などを務めつつ、茅ヶ崎にある動物病院で8年ほど勤務し臨床経験を積む。1994年に『麻生獣医科医院』を開院。2000年に新百合ヶ丘に移りリニューアル、現在に至る。西洋医学と中医学(東洋医学)を融合した中西結合による体のケアを進めている。 http://asao.vc/

*2 協力=ホリスティックケア・カウンセラー養成講座 食事やマッサージ、ハーブなど、愛犬の心と体の健康のためのさまざまなケアを学ぶ通信講座。 https: //www.hcced.jp/