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2025.07.31

夏こそ朝活!人生が豊かになる朝活のススメ《RETRIEVER + POCHI archive026》

夏こそ朝活!人生が豊かになる朝活のススメ《RETRIEVER + POCHI archive026》

イラスト=ミヤジュンコ
構成・文=RETRIEVER編集部

「RETRIEVER」は、ゴールデン、ラブラドール、フラットコーテッドを中心とした、レトリーバー種の専門誌。
陽気で明るい性格は家族に笑いをもたらし、豊かな表情は言葉が通じなくてもコミュニケーションを可能にしています。
何と言っても、人間に対する愛情がとても深い。そんな犬種との暮らしを紹介する「RETRIEVER」さんの素敵な記事をピックアップしてPOCHIバージョンでご紹介。
犬種が違っても読めばきっと皆さんのドッグライフがより充実したものになるはずです。(POCHI編集チーム)

人生が豊かになる朝活のススメ

気温が高く、照りつける日差しによってアスファルトが60度を超えることもある日本の夏。「犬の散歩は早朝となり、生活が自然と朝型へとなっていくものですが、改めて“朝活”として捉えて朝時間と向き合うと、ずっと生活が豊かになっていくのを実感します」。そう話すのは、『朝6時』代表取締役の池田千恵さん。池田さんによると、朝活には、自分を後回しにすることなく、自分自身を幸せにするという大切な意味もあるといいます。飼い主の多幸感は犬の幸せへと直結するので、朝活で幸せのループを強めていきましょう。

朝活はいいことだらけ!

メリット1精神が安定する

電話など邪魔が入らない朝時間は物理的に静かで落ち着いています。また、早く起きて日の光を浴びるほど、セロトニン(通称、幸せホルモン)という神経伝達物質が分泌され、しみじみとした幸せを感じられるようになります。

メリット2段取り力が身につく

なかなか終了時間を決めにくい夜に対して、朝は目覚めてから出発までの間に小さな締め切りが多くあります。するべきことをクリアするには逆算が必要で、おのずと段取り力が身についていきます。段取り力は仕事や学業にも生かされ、効率的にタスクを終えられるようになります。

メリット3自分を大切にできるようになる

朝活で大事なのは、自分が好きなことをすることです。時間ができたらやろう、余った時間にやろうという思考は、すなわち自分の好きなことや時間を大切にできていないともいえます。ささいなことでもいいので自分がしたいことを取り入れ、それをクリアできると、充実感を持って一日をスタートでき、自己肯定感アップにもつながります。

メリット4体調が整う

地球の自転(1日)は24時間なのに対し、人の体内時間は約25時間と少し長く、 体内周期はこのズレを、光を浴びることなどで合わせています。夜更かしなどで外界の周期とのズレを修正できないまま生活を送ると、眠気や頭痛・倦怠感などの身体的な不調が現れ、睡眠障害になることもあります。朝活は体調を整えてもくれるのです。

メリット5家族の会話が増える

出勤や登校に向けあわただしい朝の会話は、「早く食べて!」「ゆっくりしてないで」といったものに終始しがち。それが朝活によって時間の余裕が持てるようになると、ゆったりと家族で話す機会が生まれます。早朝の犬の散歩は分担制という家庭も多いかもしれませんが、そこはあえて朝活として、家族全員で会話を楽しみながら散歩に出てみるのもオススメです。

時間のやりくりはどうする?その1

まずは1時間を目安にスタート

朝活に当てる時間の理想は1時間。つまり今より1時間早起きするということです。いきなり1時間は難しいと感じる場合は、30分から始めてもOKです。クリアしていくことで自己肯定感にもつながる朝活は、あくまで人生を豊かにするためのものです。起きられなかった...など挫折感や自責の念を味わうことがないよう、無理のない範囲から始めましょう。

「Have toの朝活」と 「Wantの朝活」

池田さんが推奨する朝1時間(ないし30分)だけ早起きするモーニングルーティンは、「Have toの朝活」と「Wantの朝活」で構成します。1時間の朝活であれば、最初の30分は緊急性や重要度が高い、その日にしなければならないタスクを書き出す時間とします(Have toの朝活)。後半30分は緊急でも重要でもない、それでも人生にとって大切な、したいこと・好きなことをする時間に当てます(Wantの朝活)。時間が足りないというストレスから解放され、なりたい自分や家族の形をつくれるモーニングルーティンは、朝活の大きなポイントです。

優先したいのは自分にとって必要な睡眠時間

専門家によっては毎朝同じ時間に起きることを推奨することもありますが、池田さんは「自分とって必要な睡眠時間の確保を優先してほしい」と話します。そもそも早起きは目的ではなく手段であり、また睡眠時間をしっかり取れていないと眠気やダルさなどが残り、日中の活動に支障をきたしてしまうからです。帰宅が遅くなった日の翌朝の朝活は休みにするなど、臨機応変に対応していきましょう。また、朝活は必ずしも毎日しなければいけないわけでもありません。「平日はこれまで通りに生活し、土曜日はたっぷり寝て英気を養い、日曜日だけ早起きするといった週末朝活でも十分いいと思います。朝活は、気持ちよさを体験することが大切です。大変な思いをしてまでやることではないと思います」。

時間のやりくりはどうする?その2

家族全員で散歩に行く

日本に比べ欧米では、犬の散歩が家族のコミュニケーションを深める時間としてより定着しています。コミュニケーションとは、会話を通して考えや気持ちを伝え、お互いの存在を認め合うものです。親や子ども、妻や夫に認められることで 自己肯定感が生まれたり、それによって情緒が安定したり、コミュニケーション能力を身につけられたりするため、家族のコミュニケーションはとても大切です。子どもが思春期に入り会話が減っているような家庭でも、たとえ前日の夜にケンカをしたとしても、犬が潤滑材となって、素敵な家族時間をつくり出してくれるでしょう。

上級者は就業前登山に挑戦 !?

熱中症の危険から日中の活動が難しく、犬も運動不足やストレスがたまりやすい夏こそ、朝活のプランとして就業前登山を取り入れてみてはどうでしょう。日の出とともに出発し、自宅から車で1時間圏内にあり、2時間程度で下山できる低山を楽しむ朝活プランです。往復2時間、登山に2時間。日の出時間である4時ごろに出発すれば8時には帰宅できます。フレックス勤務やテレワークの人であれば、その後ゆっくり朝食をとっても始業に十分間に合うでしょう。日常が一気にスペシャルに! 少々ハードルは高いですが、充実した夏なること請け合いです。

出典:『RETRIEVER』Vol.112/「夏を前向きに乗り切るヒント集」

*1 監修=池田千恵。いけだちえ。『朝6時』代表取締役/早起きトレーナー/キャリアコンサルタント。外食ベンチャー、外資系戦略コンサルティング会社を経て創業。朝活で人生100年時代のキャリアを考えるコミュニティ「朝キャリ」を通じて、働き方・ライフスタイル・目的に応じた朝活の形を提案している。『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)など著書多数。