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2025.08.29

犬がため息をつく理由|呆れ・リラックスなど犬の本音について解説【獣医師監修】

犬がため息をつく理由|呆れ・リラックスなど犬の本音について解説【獣医師監修】

ふとした瞬間に聞こえてくる、「フゥー」とか「ハァー」という犬のため息。人間と同じように呆れているの?何かがストレスなの?と、理由がわからずもやもやしてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。実は、犬のため息にはさまざまな理由があるのです。

今回は、犬がため息をつく心理や注意が必要なため息などの見分け方について解説します。

DOG's TALK

獣医師 菱沼 篤子

獣医師 菱沼 篤子

犬の栄養指導や犬の健康に関する専門知識を持つコンサル担当スタッフとして、さまざまな飼い主のお悩みを聞いている。

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獣医師 森 亜耶

獣医師 森 亜耶

獣医師として日々診療するなかでフードの大切さに気付き、ポチの商品開発担当スタッフ。現在は柴犬とサイベリアンと暮らしている。

飼い主に呆れてため息をついている?

飼い主のべったりな愛情表現にため息をつかれ、「もしかして呆れてる…?」と思うこともあるかもしれません。しかし、実際は呆れる気持ちよりほかの理由があるかもしれません。

犬がため息をつく理由と心理

■リラックスしている
伏せた姿勢で尻尾が緩んでいたり、眠そうな顔やうっとりした顔だったりという状態でため息をつく場合は、リラックスや満足していることの現れだといわれています。ブラッシング中やごはんのあとなど、落ち着いたタイミングに多くみられます。

■疲労や体調不良のサイン
動きが鈍い、元気がない、という場合は、疲労や体調不良のサインの可能性もあります。遊んだり、散歩に行ったりと疲れた理由が明確な状況であれば問題ないものの、そうでない場合は少し注意して体調を見守ると良いかもしれません。




■不満・共感の気持ちはあり得る
犬も、散歩や遊びなどの要求が通らない、などの不満を感じてため息をつくことはありますが、呆れてため息をつくことはあまりないといわれています。また、中にはその場の空気を読んで同調の気持ちを表現している場合も。犬は飼い主の感情の変化に敏感だからこそ、飼い主の雰囲気に反応してため息をつくこともあるようです。
自分と犬のため息のタイミングがちょうど一緒だった!という場面は、実は犬なりに空気を読んで、偶然ではなく共感してため息をついてくれているのかもしれません。

犬のため息への対処法と注意点

一口にため息といっても、原因は犬によってもさまざま。環境の変化や生活リズムの乱れでストレスになっていたり、コミュニケーションの時間が少なく満足感や安心感が少なかったりなども要因になり得ます。まずは、犬と接する時間や犬の生活環境を見直してみることで、それらの犬の不安要素を取り除くことから始めてみるのもよいかもしれません。

また、人間と同じような「フゥー」というため息ではなく、「ゼーゼー」「ガーガー」やいびきのような呼吸音のほか、苦しそうな呼吸やその他の症状がある場合は、注意しつつ様子をみたいところです。

まとめ

今回は、気になる「犬のため息」についてご紹介しました。人間と全く同じではないものの共通の部分もあり、犬の感情の変化の繊細さを改めて感じますね。
なにか不満を感じているのかもと思ったら、3回に1度くらいは大好きなオヤツオモチャでコミュニケーションをとってみるのはいかがでしょうか。

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