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2026.01.21

特発性前庭疾患になりました〜柴犬あるある・がんばるシニア柴編~

特発性前庭疾患になりました〜柴犬あるある・がんばるシニア柴編~

柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、特発性前庭疾患の体験談についてご紹介します。

シニア柴犬に多い? 特発性前庭疾患とは

それは本当に突然でした。我が家の柴犬さんが、散歩中に足がもつれたようになり、まっすぐ歩けなくなったのです。

帰宅後も、ご飯を食べずに寝てしまったうちの子。その後、目が覚めて立ち上がろうとしたものの、後ろ足に力が入らないようで尻餅をつき、そのまま転がってしまいました。
本犬も自分でびっくりしたのか、何度も立ち上がろうとしてはコロンと転がるを繰り返します。

「これは絶対、ただ事じゃない!」と、すぐに病院へ。飼い主はすでに半泣きです。

診断結果は、特発性前庭疾患。
前庭疾患とは、急に体のバランスが取れなくなり、まっすぐ歩けなくなったり、転んでしまったりする病気。原因は、内耳の炎症や脳のトラブルなど、いくつかの可能性が考えられるそうですが、うちの子は、シニア犬に多い「特発性前庭疾患」という原因がはっきりわからないタイプ。

適切にケアすれば回復することが多いと聞いて、気持ちは少し落ち着きました。

倒れてしばらくは、体が傾いた状態でした。

倒れてしばらくは、体が傾いた状態でした。

通れて1週間後。頭もしっかり上げて歩けるようになりました!

通れて1週間後。頭もしっかり上げて歩けるようになりました!

うちの子は、年齢にしては若い方だと思っていましたが、改めて「14歳ってシニアなんだなぁ」と実感。

同世代の柴犬友達にも、同じ症状を経験して回復した子がいたことを思い出し、「きっと大丈夫」と思えたことで、少し心が軽くなりました。

そして、発症から1ヶ月半。幸い軽症で、今では日常生活をほぼ問題なく過ごせるようになりました! 飼い主、嬉し泣きです。

シニア期の犬、とくに柴犬に多いとも言われる特発性前庭疾患。
今回、実際に経験して、「やっておいてよかった」「持っていて便利だった」と感じたものがあるので、今回はそれを紹介しようと思います!

これはよかった! と感じたこと・もの

■マナーベルト

自力で立ち上がれない状態だったため、おトイレ対策としてマナーベルトを使用しました。
普段からお出かけや宿泊施設で使っていたこともあり、体調が悪いときでも嫌がらずにつけてくれたのが、本当に助かりました!

■ペットカート

自力で歩けない状態だったため、通院時はペットカートを使用しました。
柴犬サイズを抱えて病院まで歩くのは、距離があるとやはり大変。受付や会計で両手が塞がってしまうのも、地味に困るポイントです。普段からお出かけで使っていたペットカートは、体調が悪いときでも落ち着いて乗ってくれて救われました。

■ペットサークル

立ち上がろうとしては、ふらっとしてコロンとなる場面が何度もあり、怪我防止のため、ペットサークルの中にベッドを入れて過ごすことにしました。
使ったのは、携帯用の折りたたみタイプのペットサークル。素材が柔らかく、体がぶつかっても痛くなさそうなのが安心ポイントです。

ベッドがジャストサイズ! 素材が柔らかくクッション性もあるので、倒れても安心です。/立ち上がって水を飲めるようになってからは、一箇所だけ開けて給水スポットに。

ベッドがジャストサイズ! 素材が柔らかくクッション性もあるので、倒れても安心です。/立ち上がって水を飲めるようになってからは、一箇所だけ開けて給水スポットに。

実はこれ、子犬時代に使っていた小さめサイズ。ベッドを入れるとちょうどいい広さになり、「残しておいてよかった〜!」と、しみじみ思いました。もし大きめサイズのサークルを使う場合は、周りにクッションや毛布を敷き詰めてあげれば安心だと思います。

■うちの子の好みを知っていたこと

うちの子の好みを知っていたことも、今回かなり助けられました。
処方された薬を差し出すと、まずは鼻で「ぐいっ!」。なんとかお口に入れても、見事にリリース。お肉に包んでも、お肉だけを器用に食べて、薬はきれいに吐き出す。
さすが柴犬、具合が悪くても抜かりありません。
そんなときに大活躍したのが、投薬用のおやつ。チーズやお肉、お魚などいろいろな味がありますが、「これならいける」という好みを把握していたのが、本当によかったです。

■抱っこや触られることに慣れていた

目が回った状態でしたが、抱っこすると安心して眠ってくれました。

目が回った状態でしたが、抱っこすると安心して眠ってくれました。

今回、これがいちばん「やっておいてよかった」と感じたことです。
立ち上がれない間は、マナーベルトの交換や食事のフォロー、移動のための抱っこ、気づけば一日中、何かしら体に触っていました。
立てるようになってからも、ふらつきがあるため、トイレの際は両サイドから体を支えて介助。

元気なときには、抱っこもマッサージも「その触り方じゃない」と言わんばかりに柴犬的こだわりを発動するうちの子。そんな柴犬様の対応に心折れずに、イチャイチャチャレンジを続けてきてよかった!
体に触れるって、本当に大事なことだと思いました!

無理せず、焦らず、ゆっくり一緒に楽しもう

元気になったとはいえ、実は今でも、ふらついたり、パタンと倒れてしまったりすることがあります。毎回、ドキッとしますが、これもシニア柴との暮らし。これからは、慌てすぎず、上手につきあっていこうと思います。

今回の経験を通して、「これから気をつけたいこと」と「それでも諦めたくないこと」が、はっきりしました。

以前と同じようにはいかなくても、「今のうちの子に合った楽しみ方」はたくさんある! それをわくわくと探すのも、これまた楽しい時間です。

体調に気をつけつつ、シニア柴との暮らしを、ますます楽しんでいこうと思う飼い主です。