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2025.10.08
秋のNZで犬と一緒に楽しむ紅葉狩り&オータム・フェスティバル~南半球のDog's letter~
世界の様々な地域に順応して暮らしている犬たち。
ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。日本とはちょっと違う?!共通してるかも?!と思える目新しいドッグライフ情報を、自然豊かな南半球に位置するニュージーランドからお届けします。日本でももうすぐやってくる"紅葉シーズン"について、NZの様子をご紹介します。


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この記事を書いた人:グルービー美子
ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドこの記事を書いた人:グルービー美子ブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。
4~5月は紅葉シーズン
南半球に位置するニュージーランドでは3~5月が秋に当たります。3月は残暑が続くものの、4月半ばを過ぎるとグッと秋めいてきます。筆者が暮らす北島オークランドは温暖で常緑樹が多く、あまり紅葉は楽しめませんが、南島南部のオタゴ地方は紅葉・黄葉の名所として有名。秋色に染まった町を犬と一緒に歩くのは幸せなひとときです。今回は南島クイーンズタウンとそのお隣アロータウンの秋の風景と、アロータウンで開催されたオータム・フェスティバルの模様をご紹介します。
紅葉の名所、クイーンズタウンとアロータウン
クイーンズタウンは女王が暮らすのにふさわしいほど美しいことからその名が付いたといわれる風光明媚な山岳リゾート。夏はトレッキングやマウンテンバイク、冬はスノースポーツに親しむ人々で賑わい、活気があります。また、国内3番目の大きさを誇るワカティプ湖畔には見上げるほど大きなポプラやプラタナスが並び、秋になると葉が一斉に黄金に輝き、圧巻です。
左:クイーンズタウンのワカティプ湖畔/右:アロータウンの秋の風景
アロータウンはそのクイーンズタウンから車で約20分のところにあるノスタルジックなスモールタウン。19世紀にゴールドラッシュで栄えた歴史を持ち、当時の町並みがいまも保存されています。町を流れるアロー川沿いやメインストリートにヨーロッパから持ち込まれたカエデやポプラ、オークなどが林立し、4月に入ると町全体が黄色や赤で彩られます。
アロータウン周辺には気軽に歩けるハイキングトレイルが整備されており、犬と散歩するにもぴったり。ふかふかの落ち葉の上を歩いたり、秋の柔らかな日差しを浴びたりと、秋の散歩道では犬もうれしそうです。
秋祭りでは犬のイベントも開催
撮影:Colin Walkington
秋の美景を求めて大勢の観光客が訪れるアロータウンでは、毎年4月にオータム・フェスティバルが開催されます。
こちらは1985年にスタートした歴史ある秋祭りで、2025年は4月24~27日に行われました。4日間の期間中はジャグリング、パレード、アートのワークショップ、野外コンサート、屋外映画上映会などさまざまなイベントが目白押し。フードやビールの屋台も登場し、紅葉を愛でながらピクニックもできます。
そしてこうした地域の催しで大抵犬イベントが行われるのはニュージーランドならでは。オータム・フェスティバルでも地元の動物病院「レマーカブル・ヴェッツ(Remarkable Vets)」が主催する「ファン・ドッグ・ショー(Fun Dog Show)」が開かれました。
撮影:Colin Walkington ※右下のみ:Elena Quinteiro
毎年恒例のこちらの犬イベントにはドレスアップを競うファンシードレス部門と技を披露するベストトリック&しつけ部門の2つのカテゴリを用意。サイズや犬種は混合ですが、それぞれ7歳以下、8~12歳、13歳以上と、年齢別に分かれてコンペティションが行われました。
イベント会場はスポーツの試合などに利用される中心部近くの緑地。15人の人間と15頭の犬たちが参加し、大勢の観客が集まって大盛況となりました。とりわけ友人同士だという2組の犬と飼い主が見事にシンクロしたトリックを見せると会場は大盛り上がり。秋の1日、犬にとっても飼い主にとってもよい思い出となったようです。
撮影:左、中央:Colin Walkington/右:Elena Quinteiro
*1 取材協力:Arrowtown Autumn Festival、Remarkable Vets https://arrowtownautumnfestival.co.nz/
*2 写真提供:Colin Walkington、Elena Quinteiro


