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2025.12.03

おざなりになっていたら要注意!犬のしつけを見直してみない?《RETRIEVER + POCHI archive042》

おざなりになっていたら要注意!犬のしつけを見直してみない?《RETRIEVER + POCHI archive042》

写真=中島聡美
構成・文=RETRIEVER編集部

「RETRIEVER」は、ゴールデン、ラブラドール、フラットコーテッドを中心とした、レトリーバー種の専門誌。
陽気で明るい性格は家族に笑いをもたらし、豊かな表情は言葉が通じなくてもコミュニケーションを可能にしています。
何と言っても、人間に対する愛情がとても深い。そんな犬種との暮らしを紹介する「RETRIEVER」さんの素敵な記事をピックアップしてPOCHIバージョンでご紹介。
犬種が違っても読めばきっと皆さんのドッグライフがより充実したものになるはずです。(POCHI編集チーム)

「犬との暮らしで重要なのは守るべきルールのしつけやそれを維持することです。いい加減になりがちな生活習慣も基本から見直すことで、犬も変わります」と話すのは、家庭犬しつけインストラクターの金子真弓先生。長年の訓練や指導の経験から「しつけは飼い主と犬のコミュニケーション」、「犬よりも飼い主を指導」を基本に今回は“しつけの見直し”について教えてくれました。下記の基本を抑えながら暮らしに取り入れて、犬と上手に暮らしましょう。

“散歩の基本”を見直してみよう!

その1クンクン散歩

本来、犬にとって「クンクン」=クン活は大事な情報収集の行為です。きれいな場所なら、飼い主は一緒にゆったり歩きながら思う存分においを嗅がせてみましょう。また少し怖がりの犬には、新しい場所のにおい(情報)を収集することで、安心する効果もあります。



その2速足散歩

犬の散歩は適度な速さで「歩くこと」が基本ですが、メリハリも必要。なので、途中で「速足散歩」に切り替えて、リードが張らない程度に少し走ったりすると、犬も喜びます。そして広場などがあれば、ボール遊びや引っ張りっこといった遊びを行うことで、ストレス解消になります。1回の散歩でエネルギー発散がかないます。



その3アテンション

犬が飼い主に意識をしながら歩く練習をしてみましょう。歩きながら体の近くで犬の好きな食べ物を与えます。最初は頻繁に行い、徐々に犬から飼い主を意識してくれるようになります。使用する食べ物は外でも犬が喜ぶものを。

“ごはん”を見直してみよう!

その1手から

飼い主が後ろに下がりつつ、カラダの近くで少量のフードを手から与えます。これで飼い主の近くは“いい場所 ”という条件づけができ、散歩で近くを歩く練習や、呼び戻しの基本になります。



その2ハンドタッチ

散歩の途中で相性の悪い犬に遭遇しそうになるなど、犬の気をそらしたい時にこのワザを使うといいです。オヤツを入れた手を握り犬の鼻先へ。タッチしたらオヤツをあげます。



その3スピン

散歩中に飼い主への集中力を上げるために、普段から簡単なトリックを練習しましょう。オヤツで誘導可能なスピンは犬が大好きになり集中できる動きの一つ。



しつけ直しの三つのポイント

犬には必要最低限を与えた上で、トレーニング

どんな年齢の犬でも、基本は十分な食事、散歩など適度な運動、そして刺激を与えることです。



犬の本能的欲求を察知し、それに直球で応える

散歩で吠えたり、引っ張ったりするのは、運動不足が原因かもしれません。何でも噛むのは、噛みたい欲求が満たされていないから。それをダイレクトに埋め合わせる対策を講じればOKです。



犬に問題がある時は、飼い主の問題を考えてみる

トレーニング(しつけ)のポイントは、実は犬に対してではなく、「飼い主の管理の仕方」が80%です。犬の年齢や活動レベルを考え、犬に寄り添った生活環境の改善と管理を考えてみましょう。

出典:『RETRIEVER』vol.114/「シニアオーナーと愛犬のこれから」

*1 監修=金子真弓。かねこまゆみ。家庭犬しつけインストラクター、AADT(英国&米国ドッグトレーニング)などの国際的協会の公認トレーナー、優良家庭犬協会常任理事 + 認定試験公認ジャッジ。神奈川県藤沢市にてしつけ教室『パップスフレンズ』を主宰。 https://www.pupsfriends.com/