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2026.03.11
犬と飼い主にとって気持ちのいいドッグランの利用《RETRIEVER + POCHI archive052》
イラスト=マー関口
構成・文=RETRIEVER編集部
「RETRIEVER」は、ゴールデン、ラブラドール、フラットコーテッドを中心とした、レトリーバー種の専門誌。
陽気で明るい性格は家族に笑いをもたらし、豊かな表情は言葉が通じなくてもコミュニケーションを可能にしています。
何と言っても、人間に対する愛情がとても深い。そんな犬種との暮らしを紹介する「RETRIEVER」さんの素敵な記事をピックアップしてPOCHIバージョンでご紹介。
犬種が違っても読めばきっと皆さんのドッグライフがより充実したものになるはずです。(POCHI編集チーム)
ドッグランに行く?行かない?いかに気持ちよく利用するか
ドッグランは走ったり水遊びをしたり、犬が元気に遊べる場ですが、トラブルも多く、特に大型犬は意図せず相手の犬や飼い主をケガさせてしまう危険があります。
『RETRIEVER』が行った読者アンケートでも「犬を加害者にしたくないから行かない」という声が目立ち、ドッグランの普及とともにトラブルへの不安も高まっていることがわかります。そこで今回は、ドッグラン協会・弁護士・専門家など関係者に話を聞き、安心して利用するためのヒントをまとめました。
犬のタイプを知り、それにマッチした運動や遊びをドッグランで
昨年設立された「日本ドッグラン協会」は、国内で急増するドッグランに対し、運営の質向上と業界全体のルール整備を目的に発足しました。「ドッグランには犬の知識が不十分な管理者もいて、トラブル予防が難しい現状があります。そのため協会では「ドッグラン管理者資格」を設け、運営者の専門性向上を図っています。利用者が安心して楽しむためには、飼い主が犬の特性や性格を理解し、犬に合った遊び方を見つけることが大切です。ドッグランで見える新たな一面を踏まえて運動方法を工夫すれば、トラブル防止にもつながります。飼い主が学び、犬に最適な利用法を知ることが、快適なドッグラン利用の鍵です」(「ドッグラン協会」古川正男さん)。
[教えてくれた人]古川正男さん
*1 ふるかわまさお。『日本ドッグラン協会』代表理事、『犬と住まいる協会』理事、(株)『ドッグラン・ラボ』執行役員、『ミュトス』取締役。横浜を中心に『CocoA Trim ming&market』(トリミングサロン)の運営の他、ドッグイベントやドッグランの運営に携わる。
飼い主必修!ドッグランで安全・快適に過ごすために必要な3カ条
1.犬とドッグランを把握する
ドッグランは犬を安全に運動させる施設ですが、大型犬は広さや環境の見極めが必要です。犬の走り方や性格に合う場所を選び、無理に利用する必要はありません。頭数が多いとトラブルが増えるため、混雑時は利用を控えることも大切です。
2.密度によっては入らない
ドッグランでは飼い主が犬から目を離さないことが重要です。交流に夢中になるとトラブルに気づけず危険が増します。周囲に放任する飼い主がいる場合は利用を避け、状況を判断してエリアを出入りするなど、犬の安全を最優先に行動しましょう。
3.犬にとって適切か
ドッグランは飼い主がどう選ぶかが重要。トラブルは犬の苦手意識につながるため、犬に合った時間帯や貸切などを活用し、安心して走れる環境を選ぶことが大切です。賢い選択で犬も飼い主も気持ちよく利用できます。
[教えてくれた人]水越美奈さん
*1 みずこしみな。獣医師。日本獣医生命科学大学獣医学部獣医保健看護学科教授。『日本獣医動物行動学会』会長。7年間の動物病院勤務後、アメリカで獣医行動治療学を学ぶ。行動クリニック開業を経て、現職。監訳書『犬と人の絆:なぜ私たちは惹かれあうのか』(緑書房刊)他、著書や訳書多数。
加害者、被害者になったら、どうする?法律の専門家に聞く:「トラブルでは初動で謝ることが肝要」
「近年はドッグランでのトラブル相談が増え、多くは犬が他の犬や飼い主を噛んだり、小型犬と大型犬の接触によるケガなどが原因です。問題を大きくするのは、当事者がその場で謝らず、被害者側が納得しないまま弁護士に相談してしまうケースが多いことです。民事では損害賠償も高額になりにくく、費用対効果が合わない場合もあるといいます。また、噛み癖や無駄吠えがある犬をドッグランに連れて行くなど、飼い主の知識不足や管理不足も事故増加の要因です。飼い主が適切に管理し、初動で誠実に対応することがトラブル防止につながります」(弁護士・山本和也さん)。
[教えてくれた人]山本和也さん
*1 やまもとかずや。弁護士。『小川綜合法律事務所』所属。早稲田大学法学部卒業後、司法試験合格。最高裁判所司法研修所での研修を経て、弁護士登録、『東京弁護士会』所属とともに、現事務所入所。2012年以降、日本司法支援センター専門相談員や『日弁連リーガル・アクセス・センター』担当弁護士を歴任。http://yamamoto-ogawalaw. com
*1 出典:『RETRIEVER』vol.121/「大型犬と飼い主にとって もっと気持ちのいいドッグランの利用」


