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2026.06.24
導き上手な飼い主になろう!〜観察上手 編〜《RETRIEVER + POCHI archive068》
写真=野口祐一
構成・文=RETRIEVER編集部
「RETRIEVER」は、ゴールデン、ラブラドール、フラットコーテッドを中心とした、レトリーバー種の専門誌。
陽気で明るい性格は家族に笑いをもたらし、豊かな表情は言葉が通じなくてもコミュニケーションを可能にしています。
何と言っても、人間に対する愛情がとても深い。そんな犬種との暮らしを紹介する「RETRIEVER」さんの素敵な記事をピックアップしてPOCHIバージョンでご紹介。
犬種が違っても読めばきっと皆さんのドッグライフがより充実したものになるはずです。(POCHI編集チーム)
■ 固定観念にとらわれず、自分の犬をよく観察することが大切
犬を上手に導ける飼い主になれるかどうかは、飼い主の「観察力」にかかっているといっても過言ではありません。特に大型犬はボディランゲージがわかりやすく、表情やしぐさも豊かなため、気持ちを読み取りやすい犬種です。ただし、ボディランゲージは性格やクセによっても異なるため、固定観念にとらわれず、自分の犬をよく観察することが大切です。とはいえ、犬も緊張してしまうため、さりげなく自然に観察するよう心がけましょう。
POINT1:ボディランゲージは秒で変わる
人間がある程度長いスパンで感情を抱くのに対し、犬の感情は秒単位で変化していきます。それに伴い、ボディランゲージも細かく変わるため、丁寧に観察することが大切です。例えば、興味を持って近づいたものの怖くなって離れ、また近づくといったように、犬は複雑な感情をしぐさで表現することがあります。一つの行動だけで気持ちを決めつけてしまうと見誤ることもあるため、犬の変化を観察し続けることが大切です。
POINT2:部分だけでなく全身を見る
「シッポを振っている=うれしい」と考えがちですが、シッポを振る行動は、単に気持ちが高ぶっている状態を表しており、うれしくて興奮している場合もあれば、緊張している場合もあります。そのため、シッポだけでなく、耳や目線、体の動きなど全身のサインや、そのときの状況も含めて総合的に気持ちを読み取ることが重要です。
POINT3:前後の状況も含めて考える
大型犬が口を開けていると、人間のように笑っているように見えることがあります。しかし、犬が口を開けるしぐさにはさまざまな意味があります。リラックスしている場合もあれば、ハアハアと呼吸している時はストレスサインであることもあります。また、単に暑さで体温を下げようとしている場合もあります。犬の気持ちは、ボディランゲージだけで100%理解できるわけではありません。だからこそ、その場の状況や前後の流れも含めながら、犬の気持ちを想像して読み取ることが大切です。
実践!しぐさからどんなことが読み取れる?
以下の4枚の写真に写った犬のボディランゲージから どんな感情が読み取れるか、じっくり見てみよう。
★ANSWER
A=全身に力が入り、耳と耳の間が狭くなっていることから、気持ちが高ぶっているようすがわかります。ただ、「遊ぼう」と誘う時のように腰を丸め、口角も短く上がっているため、ネガティブな緊張ではなく、ポジティブな興奮状態で喜んでいると読み取ることができます。
B=舌を出して口のまわりをなめたり、片方の前足を上げたりしてるのは、犬が不安や緊張を和らげるために行う「カーミングシグナル」。全身が緊張し、シッポのつけ根を見ると下がり気味で、弱気になっていると判断できます。
C=全身の力が抜け、耳と耳の間が広く、口元が緩んでリラックスしているようすです。重心は前にかかっていて自信があり、好奇心を持ってポジティブな気持ちで目の前のオモチャに近づこうとしているのがわかります。
D=地面のにおいを嗅ぐのも、周囲のようすをうかがうのも、自分や相手の緊張を落ち着かせるためのサイン「カーミングシグナル」の一種です。耳と耳の間は狭めで力が入っており、警戒心を抱いている可能性もあります。
出典:『RETRIEVER』 vol.122/犬の「好き」を増やせるかはあなた次第 導き上手な飼い主になろう!〜観察上手 編〜
*1 監修=和田美帆(わだみほ)。獣医師。日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)卒業。2003年に「ファミリー動物病院」(現・千葉どうぶつ総合病院)を開業し、現在副院長、動物行動診療科医長。2011年に「犬と猫の学校 amie」設立、2015年に獣医行動診療科認定医取得。


