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2018.12.05

2018年を象徴する!HOTワードランキング大発表

戌年(犬年)としてスタートした2018年も残りわずかとなりました。
近年、技術面や研究などの進歩によって、どんどん新たな考え方や理念を持ったドッグフードが登場するようになっています。でも、それだけに全てを網羅的に知ることは非常に難しくなっているのではないでしょうか。そこで、POCHIで今年ご紹介した商品たちを再度振り返り、2018年のドッグフードのトレンドワードをランキング形式で大発表!

今年の締めくくりとして、ぜひご覧ください。

犬たちの食事に求める安全性・安心感のレベルが向上1位:ヒューマングレード

2018年を象徴するワードとして最も大きなものとしては「人と同等のグレードの食事を使用する=ヒューマングレード」のフードが増えたことがあります。
ペットフード業界独特の表現の一つでもある、「ヒューマングレード」は、原材料レベルで人間が食べても問題ない素材を使用しているということ。例えば、USDA(アメリカ農務省)や、米国食品医薬局(FDA)から認可された原材料であるなどです。工場単位で人間用の食品加工工場と同じ施設で作っている商品も見られるようになりました。
「ヒューマングレード」は、文字通り人間が食べても問題ないという食材。これを外れるような原材料、例えば犬のオヤツでおなじみのローハイドは「牛皮」なのでヒューマングレードではありませんが、犬にとっては昔ながらの王道オヤツで歯や歯茎の健康、ストレス解消にも貢献する犬らしいおやつになります(この場合、素材の取り扱われ方や製法に注意が必要)。
「ヒーマングレードではない」=「粗悪なもの」とは単純に言い切れないことも事実ですが、犬たちを家族として捉える感覚が広まったことはもちろん、やはり安全性や安心感、そして製品に対する信頼性を積極的に打ち出す方向になっていると改めて感じられた一年でした。

ヒューマングレードの注目アイテム!

手軽に美味しい手作りごはんが世界トレンド2位:手作りサポート・フリーズドライ

近年、ヨーロッパや北米で特に注目を集めているのが、手作り食を簡単に再現できるアイテムたち。お湯や水で戻すだけでできるベースフードや、そのままでも美味しいフリーズドライの肉・魚などの商品が非常に多く登場しています。
その背景には、生食に使う生・冷凍肉と比較して菌やバクテリアなどの増殖のリスクが低く、さらに常温での長期保存が可能であること、そして水やお湯で戻すことで、冷凍肉に遜色ないほどの品質まで戻すことが可能になったことがあると考えられます。
技術の進歩と、ニーズがぴったりと合致した結果、世界的なドッグフードのトレンドとなったようです。
また、簡単にトッピングなどを楽しむことができる点も人気の理由。日本でも人気が広がっていきそうな手作りサポートアイテムは、工夫一つでさまざまな使い方が可能なことも魅力です。
とはいえ、フリーズドライ製品は輸入することが大変困難で厳しいチェックもあるため、なかなか北米のようにたくさん種類がないのが残念ですね。

手作りサポート・フリーズドライの注目アイテム!

DHA・EPAがシニアの関節に効果。再度注目!3位:シニア向けアイテムに新情報

以前から、皮膚などの炎症やアレルギー症状の緩和などには効果があるとされていたDHA・EPAに代表されるオメガ-3脂肪酸。この栄養素が、近年シニア期の関節などにも非常に効果的であるとの情報が出たことにより再び注目され、商品という形となってポツポツ出てくるようになった印象があります。
シニア期の犬たちのさまざまなお悩みをカバーしてくれるオメガ-3脂肪酸は、効率的に摂取できるサプリメントなどで人気が集まりました。

シニア犬注目のオメガ-3脂肪酸が摂取できるアイテム!

ヨーロッパブランドが台風の目に4位:初登場ブランドとその傾向

2018年にポチが「おや?これは…」と気になったブランドや新商品の中では、ヨーロッパブランドが大きく数を増やしました。
元々、犬たちとの暮らしの歴史が長いヨーロッパの人々のライフスタイルは、主流だった北米などのライフスタイルとも異なり、作られているドッグフードも今までのものとはちょっぴり違いを感じさせてくれます。
犬との歴史に裏付けられたこだわりが光る商品たちは、ポチの理念とも近いものがあります。
犬の体作りのために基準以上に犬という動物の食性をブランド独自に科学的アプローチを試みながら追及し、丹念に作りこんでいる感じが伺えます。
また、希少性タンパク質を使用したアイテムも多く、アレルギーが気になる犬たちの選択肢がさらに広がりました。

注目の今年の新ブランド!

  • イギリスからやってきたブランド「アートゥー(AATU)」詳細を見る イギリスからやってきたブランド「アートゥー(AATU)」

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    フィンランド語で「ノーブルウルフ(高貴な狼)」を意味するアートゥー(AATU)は、 《効率の良い消化》、《栄養吸収》、《犬の満足》の3つをコンセプトに、 限定された動物性タンパク質、肉類80%、ノーグレイン・ノーグルテン、32種類以上の豊富な原材料に加え、機能性成分などなど、 昨今のフードを研究し良いところを取り入れて作られた、《今どき》ともいえるようなフードです。
  • ドイツで最も人気のドライフード「ウルフブラット」詳細を見る ドイツで最も人気のドライフード「ウルフブラット」

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    ウルフブラットは、ブリーダーをしていたHealthfood24 GmbHの社長フェリックス・ベッカー氏が、自然に戻った食事を作ることを理念に研究を重ね、誕生しました。 ほとんどインターネットや使用者の口コミだけでドイツNo,1まで上り詰めたこのブランドは、ようやく2017年にライプツィヒの展示会に参加してお披露目されました。
  • アメリカの歴史あるプレミアムフードブランド『ワイソン WYSONG』詳細を見る アメリカの歴史あるプレミアムフードブランド『ワイソン WYSONG』

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    大国アメリカの数あるプレミアムブランドの中でも、特異なコンセプトをもった『ワイソン WYSONG』。プレミアムブランドとしての歴史は古く、1979年から約40年間も熱狂的なファンに支持され続けています。創立者である獣医師ドクターワイソン Dr.Wysong は、動物の薬と解剖学、生物学に精通しており、このフードつくるときも、「動物の寿命(=遺伝的限界)に至るまでの、行動力、健康、活力、完全な潜在能力を維持することとは?」からスタート、《健康に良い遺伝的ルーツを提供者として利用者に戻す手伝いをすること》を目標に掲げています。
  • ドイツ・バイエルンのウェットフードに特化したブランド『テラカニス』詳細を見る ドイツ・バイエルンのウェットフードに特化したブランド『テラカニス』

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    ドイツのバイエルンから本物のお肉のおいしさをお届けするブランド、「Terra Canis(テラカニス)」。 本国ドイツでは、スーパープレミアムのウェットフード部門において、約7割のシェアを持つ、大人気のブランドです。

2018年、ドッグフードのトレンドまとめ

2018年、ポチでご紹介したアイテムの傾向としては、犬たちの体質やニーズなどに合わせる形で、より細かで、より人間的な特徴を備えたフードが登場したのではないでしょうか。
ヒューマングレードの商品や、フリーズドライ、手作りサポート、シニア犬向けアイテムなど、今後はさらに「犬たちの体質や好みに合ったフード、そしてますます安心を伴うプレミアムフード」が多くなる時代に入っていくのではないかと考えられます。

また、総合栄養食タイプのフードのほかにも、トッピングやオヤツの、手作りごはんなどを活用することで、「トータルの食事で健康をサポートする」という考え方がかなり増えてきているようです。
単純に「スペックが良い」というのは大前提として、「ウチの子に○○部分が合っている!」のような細やかな配慮があるかどうかが大切な指標となっていきそうです。

また、ヨーロッパ系のブランドが多く紹介された背景としては、ヨーロッパにもドライフードが定着したということが大きく関係しているようです。
元々、ヨーロッパでは犬たちは人々と同じ食材を使ったごはん(いわゆる手作りごはん)を食べることが一般的だったそうですが、少しずつライフスタイルなどの変化を通して、ドライフードの利便性から「ヨーロッパの食材でmade in ヨーロッパのドライフードを作ろう!」という試みがされるようになり、さまざまなフードが作られることになったと考えられます。

いずれにしても、世界の様々な地域でおいしい、安心のドッグフードがたくさん作られるようになると、「ウチのコ」が喜ぶフードの種類も増えて、たとえば、ある地域で異常気象などにより農産物、畜産物が不安定になっても、違う原産国のフードも好きなら安心です。
どれくらい先の未来かはわかりませんが、質のよい食料は有限ですから、あらゆるところでよいものをとりあう、なんてこともありえそうですね。