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2019.04.17

春の土用の戌(いぬ)の日、なに食べる?犬も食べられるオススメ食材・食べ物ご紹介

春の土用の戌(いぬ)の日、なに食べる?犬も食べられるオススメ食材・食べ物ご紹介

土用の丑の日にうなぎを食べる、という風習はすっかりメジャーなものとなっていますが、この「土用」は春夏秋冬の季節それぞれにあることはあまり知られていません。
実は春の土用は「戌の日(いぬのひ)」にあたります。ということで、今回はうなぎとはまた別のオススメされている食べ物があるのでは…?と、探ってみたお話です。

土用って一体なんなの?いつごろなの?

「土用のいぬの日」は、日本などで使われてきた暦の規則を知ることで分かりやすくなります。

もともと、日本でも広く活用されてきた考え方に陰陽五行説というものがあります。陰陽師などが活躍する映画や小説などを読んだ方ならご存知だと思いますが、世界のありとあらゆるものに木・火・土・金(鉱物)・水の五行と呼ばれる要素を当てはめて、そのサイクルの中で人々は暮らし、生活に関連するさまざまな物事を決めてきました。分かりやすいもので言えば、方角や色、食材の味なども五行で分類していました。

この五行は、春夏秋冬の季節にも当てはめられ、春は木、夏は火、秋を金(鉱物)、冬が水、そして「土」はそれぞれの季節の変わり目の時期に該当してこの期間を土用と呼びます。季節の変わり目ごとに毎年4回あります。

今の時期であれば、旧暦では春から夏に変わるタイミング。2019年は、4月の17日~5月の5日が土用に該当します。

春の土用のいぬの日には何を食べると良いと言われているの?

土用の「いぬの日」の部分ですが、これは十二支という暦の数え方に由来します。今では生まれ年を表すことで使われることが多い十二支ですが、1日単位でも十二支は定められています。もちろん、子(ねずみ)から丑(うし)寅(とら)……と進んでいくのですが、このサイクルの中で「戌(いぬ)」と春の土用が重なるその日が「春の土用の戌の日」になるわけです。

夏の土用の丑(うし)の日には、"う"のつく"うなぎ"を食べると良い、という風習が現代にも残っていますが、実はこれは江戸時代の発明家兼コピーライター(のようなもの)だった平賀源内がうなぎを売り出すために考案した、キャッチコピーが元になっているとも言われています。
当時の人々にとって、土用も丑の日もとっても身近な暦の呼び名だったため、うしの"う"がついた食材を食べる、というのも納得のいくものだったのでしょう。

さて、史料では「春の土用には白い食べものが良い」という話がちらほら出てくるのですが、平賀源内流の理屈でいけば「春の土用の戌(いぬ)の日」には"い"がつく食べ物を食べると良い、ということになりますね。

ちなみに、今年の春の土用の犬の日は4月19日の金曜日です。

オススメの白い食べもの

オススメ"い"のつく食材をピックアップ!

おわりに

本日は知るとちょっとうれしくなる「土用のいぬの日」についてご紹介しました。4月19日に、犬たちと一緒に"い"のつく食材を楽しんで、ぜひとも「春の土用のいぬの日」を有名にしたいものです。
土用の時期は、ちょうど季節の変わり目にもあたり、体調の変化が起きやすい時期だとも言われています。そんな時期にしっかりと栄養のあるものを食べると良い、というのは現代の私たちでも納得できるものなのではないでしょうか。
犬たちに「今日は土用のいぬの日だから、いわし!トッピングしたよ」と犬に話しかけたり、犬友たちとの会話の種にしていただけると嬉しいです。