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2019.09.18

シニア犬の歯周病が怖い理由 ~ペット栄養管理士のアドバイス #11 ~

シニア犬の歯周病が怖い理由 ~ペット栄養管理士のアドバイス #11 ~

犬たちの毎日の暮らしを少しベターにするTipsを、POCHIのコンサル担当のスタッフたちがお届けします。

~シニア犬の歯周病が怖い理由~

<とあるご相談内容>

今は持病がない老犬ですが、デンタルケアに注意するように言われています。今まで歯磨きをしてこなかったのですが、シニア犬のデンタルケアで気をつけることはありますか?

DOG's TALK

ペット栄養管理士 O

犬ぞりやフリスビーなど、犬とできるアクティビティが好き。大型犬を見るとテンションが上がります。

犬たちの健康で気をつけるべきポイントとしてよく上げられるのがデンタルケアです。現在は特に持病などの症状がなく、元気なシニアライフを過ごしているとのことですね。
まずは、なぜシニア犬のデンタルケアが大切なのかについてご紹介します。

犬たちの口の中に起きるトラブルの多くは歯周病で、口の中で繁殖した菌が、歯肉や骨などの組織を破壊してしまうことで進行していきます。歯の根はとても深いので、歯周や歯槽だけではなく鼻の奥や血管、神経などにまで細菌の影響が及ぶケースもあります。歯周病と心臓病には相関関係があると言われていて、これは歯や歯肉の周囲で繁殖した菌が血管を通って全身にめぐり、心臓病のリスクへと結びつくことがあるためだと考えられています。
そのほかにも、腎臓・肝臓などにこの菌が入って行ってしまうケースもあり、この雑菌が悪さをして臓器の機能を低下させてしまう可能性もあるので、体力の低下したシニア犬には大きなリスクとなります。

シニアになった犬たちは若い頃と比べると歯石の原因となる歯垢が溜まりやすくなると言われています。
また、加齢により口の中の細菌のバランスが崩れやすくなり、歯垢や口臭の原因となる菌が繁殖する、ということもあります。

また、シニアになると全身麻酔を使用しての歯周病の治療には大きなリスクが伴うようになります。麻酔を使用せずに犬たちの歯石を取り除いたり歯周病の治療を行うことは、犬たちにとって大きな負担で、じっとしていられる犬は稀です。もしもいるとしたら大変我慢強い犬で、非常に少ないと思います。だから麻酔なしでは歯周ポケットの奥までのクリーニングはできません。
口の中から始まる病気の連鎖を未然に防ぐために、シニア犬たちの口の中の状態はできるだけチェックできるようにしておきたいですね。ハミガキをする際は、良く見える手前側だけではなく犬たちの奥歯の状態までしっかり見るようにしてください。
早期発見できるかどうかがどんな病気でも治療の方針や計画に大きくかかわります。犬たちの異変に少しでも早く気付けるように、普段から口の中の健康維持を意識していきましょう。
ハミガキや口の状態チェック中に犬が嫌がったら無理をさせず、ストレスを与えすぎないようにしてくださいね。

シニアになってから新しく歯磨きの習慣をつけるのは難しいかもしれませんが、比較的簡単に始められる口内の細菌バランスを整えるアイテムも増えてきています。たとえば、サプリを溶かした水を吸い込ませた布で歯を拭く、口の中に直接スプレーする、飲み水にくわえるなど、犬たちの状態に合わせて使い分けながら健康管理をしてみてください。

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