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2019.10.30

犬の食事にハーブを取り入れるなら、クランベリーがオススメ。[#犬と暮らしの知恵]

犬の食事にハーブを取り入れるなら、クランベリーがオススメ。[#犬と暮らしの知恵]

ポチへのお問い合わせやコンサルティングサービスへのご相談内容を見ていると、犬たちの手作り食やトッピングに挑戦する方が増えてきているように感じます。
手作り食や手作りトッピングは、自分の目で見て「これを使おう」と選んだ食材を使用できることで安心感があったり、私たちも犬たちも同じ食材でクッキングをするという楽しみも魅力ですよね。
また、犬たちの体調に合わせて使用する食材や使い方、量を調整できることもポイントです。季節に合わせた食材を取り入れたり、健康の悩みに寄り添ったレシピを作ってみるという方も多いです。

そこで、本日は手作り食にちょこっと加えたり、ドライフードのトッピングやオヤツの具材としても使われているオススメのハーブの1種、クランベリーについてご紹介します。

秋~冬にはクランベリーがオススメ!

徐々に秋が深まり、肌寒いような気候だった朝晩には冬の寒さも一足早く感じられるようになってきます。寒くなってくると、犬たちの運動量も落ちてしまい、飲水量が低下することでオシッコトラブルが起きやすくなると言われています。
また、シニア期の犬たちは1日の内でも寒暖差の大きい環境に体がストレスを感じ、免疫力が低下することで膀胱内の雑菌の繁殖が起きやすくなるために、おさまっていた膀胱炎などがぶり返すケースも。

クランベリーは、膀胱の中に溜まったオシッコを酸性にするという働きを持っています。それだけではなく、膀胱内で細菌が尿路壁に付着するのを予防し、尿路感染症を予防してくれます。
また、抗酸化作用を持つビタミンCやポリフェノールも含んでおり、夏の間に溜まった疲労などにも働きかけるので、これから寒くなっていく冬の間の健康管理にも、冬に向けての体調を整えるのにもぴったりの食材といえますね。

クランベリーを犬たちに使用するなら。

日本よりも緯度の高い北米や北ヨーロッパなどの気候がクランベリーの栽培に適していて、日本では標高の高い場所や北海道などで栽培されているものに限られているため、国内ではあまりクランベリーが生の状態で販売されているのを見かけません。
北海道などでは庭に植えたりすることもあるようなので、ご自宅にクランベリーの木がある、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
生のクランベリーであれば、犬たちにオヤツ感覚で食べてもらうのが良さそうです。生のままでも喜んで食べるようであれば、ドライフードにトッピングすれば見た目にも可愛らしいですね。
犬たちの手作り食に取り入れるのであれば、クランベリーや他のフルーツを煮詰めてソースを作ってみるのも良いですね。砂糖を使用しなくても、クランベリーが持っているペクチンという成分が自然なとろみをつけてくれます。

日本で手に入りやすいのは、ドライフルーツなどに加工されたクランベリーですが、ドライフルーツは砂糖などを使用して乾燥させているものが多いです。砂糖自体に害があるものではありませんが、気にされる方は砂糖を使用していないドライフルーツを選んで活用してみてください。犬用のオヤツに練りこんでクッキーとして与えるのがオススメです。

DOG's TALK

クランベリーはドッグフードなどにも使用されることが多いハーブで、お馴染みの食材です。主にオシッコトラブルの予防やビタミンCの補給源として使用されているようですが、栄養面ではもちろん、もしかしたら「犬たちがよろこんで食べる」から採用されているのかもしれませんね。というのも、野生のオオカミたちを追跡調査している研究者によると、犬たちの仲間であるオオカミも動物の肉などの他にもベリー類の実を自発的に食べていることが分かったのだそうです。野生動物にとっても大切な天然のサプリメントであるクランベリー、ぜひ秋から冬の体調管理にお役立てください。