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2020.02.20

犬の手作りごはん初心者講座 続けるためのコツと心得。

犬の手作りごはん初心者講座 続けるためのコツと心得。

●アスパラとトマトの鶏肉スープ

*1 【材料】 ・鶏の胸肉 ・乾燥昆布のだし汁 ・アスパラガス ・トマト ・舞茸

最近では時間に余裕があると、犬に手作り食を作って楽しむ飼い主が増えてきました。犬が何かしらの病気を抱えていたり、加齢により食欲が低下していたりと、「手作り食を始めてみようかな」と思うきっかけは様々だと思います。
やはり、手作り食の一番のメリットは「飼い主自身が調理を楽しみながら、犬が好きな材料を選んで作ることが出来る」ことです。
今回は、犬の食事に関心がある飼い主が犬の手作り食に挑戦する際のポイントについてご紹介致しますので、チャレンジの際の参考にしてみてください。

今回は、手作り食を始めるときに注意したいポイントをご紹介していきます。

初めての犬の手作りごはんのポイント

■与える量はどのくらい?

「ある程度の給与量が決まっているドッグフードと違って、手作り食の場合は量の調節が難しいのでは?」と考えがちですが、実はドッグフードも手作り食も与える量は犬の状態や運動量によって異なり、同じ食材であっても食材の種類によっても異なるということは同じです。
初めからきっちりとカロリーを計算して作る、というのもありですが、たまの手作りだと割り切って、まず大体の目安に合わせて作りながら、日々の犬のウンチの状態を見て決めていきましょう。

犬の手作りごはんに使用する食材の割合は?

食材の割合については専門家によっても考え方がさまざまで「肉や内臓が6に対して野菜が2、その他が2」や「肉1:野菜0.8~1」に加えて必要であれば「炭水化物やその他の食材0.5程度」を付け足す、「動物性タンパク質:野菜:炭水化物=3~5:3~5:1~3」など、色々な意見があります。また、ペットの栄養における研究者の論文では、手作り食を与えている飼い主へのアンケートで、半数の飼い主が、市販の手作りレシピ本を参考にしており、かつ、複数のレシピを用いている人が多かったそうです。基本は様々な食材を長いスパンで与える、という考え方になります。

もちろん、この比率は目安であり、犬の体質によっては食材の割合が合わずにウンチがゆるくなってしまうこともあります。いきなり正解は出せないので、少しずつ様子を見て調節したりドッグフードと併用しながら慣れさせていくのがいいと思います。

簡単レシピ:適度な水分を加えたスープご飯

犬の手作り食は水分量が調節できるというメリットがあります。初めての手作り食はスープご飯がオススメです。

スープご飯は、食事と一緒に適度な水分を摂ることで栄養素が体に消化吸収しやすく、膀胱炎、ストルバイト結晶などの予防につながりますね。

乾燥椎茸や昆布の出汁、あさりを茹でた後の出汁は、うまみ成分があるので、野菜を利用する時に活躍してくれます。

■旬の食材を取り入れよう!

旬の食材は気候をはじめとして、食材自身に適した気候の中で育つので、非常に栄養価が高くぜひ犬の手作り食に取り入れたい食材です。
また旬の野菜は豊富な栄養素だけでなく、それぞれの季節ごとに必要な栄養素も豊富に含まれています。
例えばトマトやきゅうりなどの夏野菜の場合は、熱くなりやすい季節の犬の体を冷やしたりするなど旬の野菜を使うメリットはたくさんあります。ポチでも、季節の食材について紹介する記事を公開していますので、そちらもぜひご覧くださいね。

→ポチのコラム記事を読む

おわりに

今回は、犬たちの食事を作ってみよう、と思った時に手軽に始められる一歩としてまとめてご紹介しました。犬たちの健康維持のための選択肢として、本格的に手作り食を選ぶのであればやはり栄養の知識は必要になってきますが、それ以上に心に留めておきたいのは、犬たちは飼い主と楽しく過ごせる時間が一番大好きだということ。手作り食に凝りすぎてしまって、犬たちと過ごす時間が短くなってしまったり、頑張りすぎてしまうと犬たちは心配したり、ストレスを感じたりしてしまうかもしれません。
飼い主も犬たちも笑顔になれる、ちょっとしたお楽しみとして手作り食を活用していただければと思います。