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2020.03.11

人間に犬アレルギーがあるように、犬も人間アレルギーになる?[#今気になるトピックス]

2月ころから、そろそろ憂鬱な気分になる人も増えてくるかもしれません。ニュースでも花粉の飛散量を予測したコーナーが設けられたりして、「ああ、もうこの季節か…」とちょっぴりブルーになってしまう、花粉症の季節がやってきています。
私たち人間のアレルギー反応の代表ともいえるのが花粉によるアレルギー。

でも、犬と暮らしている私たちにとっては、あまり身近ではないかもしれませんが、犬にアレルギー反応が出てしまう、いわゆる犬アレルギーの人がいます。犬と暮らしたくても、泣く泣く諦めた、という話も聞いたことはあるかと思います。
犬たちと一緒に暮らしているうちに、被毛や皮膚などに触れることでアレルギー反応が出てしまうのが、いわゆる犬アレルギーですが、同じように犬にもさまざまなアレルギーがあるのですから、人間と一緒に暮らしている犬たちが「人間アレルギー」になることはあるのでしょうか?


結果を言ってしまうと、犬にとって「人間」がアレルゲンになる可能性もあるのだそうです。主にアレルゲンになる可能性があるのは、人間の皮膚から剥がれ落ちた角質細胞のかけら。他の動物の角質細胞のかけらや、ホコリなどにアレルギー反応を示さない犬でも、人間の角質細胞のタンパク質に反応してアレルギーが出るケースも実際にあるようです。
さらにこの角質細胞のかけらは、室内でダニの死がいなどと一緒にハウスダストになります。犬たちもハウスダストなどが原因で人間と同じように皮膚にかゆみが出たり、くしゃみをするようになったり、涙が止まらなくなってしまうこともありますが、研究機関で調べてみると「ダニやハウスダストに反応していると思ったら、人間のタンパク質がダメだった」というケースもアメリカなどであったようです。

ただ、犬が人間のタンパク質にアレルギー反応が出たからと言って、防ぎようがないということでは決してなく、ハウスダストなどによるアレルギーと同様に犬が過ごす環境を清潔に保ち、換気を良くすることで症状を抑えることができるようです。
慢性的なかゆみに悩む犬たちの皮膚や被毛の状態がなかなか改善されないときは、アレルゲンが分からない時でも、室内の換気を良くしたり、掃除の頻度を上げるなどの試みも同時に行っていくことが症状を軽くすることにつながっていきます。

犬の皮膚アレルギーの症状を抑えるためにも、こまめな掃除を心がけて、犬も飼い主も過ごしやすい環境を作っていきたいものですね。