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2020.03.26

ターメリック(ウコン)に注目。犬の認知症予防の研究が進行中。

現在、ターメリックが注目を集めています。少し前には、ターメリック・ラテというドリンクも登場していましたが、医療の分野でもさまざまな効果を期待して検証が続けられているのだとか。

ターメリックに含まれるクルクミンは、ポリフェノールの化合物で強い抗酸化や肝臓に役立つということはよく知られていますよね。
ただ、さまざまな抗酸化成分とクルクミンの違いは、犬や人間の脳へとつながる血液脳関門を通過できる成分なのだそうです。
一般的に、食べ物から取り入れられたさまざまな栄養素は血管を通ってそれぞれの器官へ運ばれていきます。その中でも、最も機能性成分を届けるのが難しいといわれている器官が脳です。脳に至るまでの間に、多くの機能性成分は血液脳関門と呼ばれるフィルターのようなものに"ろ過"されてしまい、脳の中へと直接届くことは難しいといわれているからです。ところが、クルクミンは脳へと直接届くことができ、そこで抗酸化作用を発揮することが出来るのではないか…と期待されているようです。脳の酸化と言えば、犬の加齢によるものをすぐに思い浮かびますが、これらの脳の酸化にクルクミンがどのように働きかけるのか、注目されています。

現段階ではまだ、犬たちにとってどれだけの量が必要なのか、そしてどれくらい継続する必要があるのか、どんな形で与えるのが良いのか、など分かっていないことも、まだまだたくさんあります。しかし、今後はターメリックを使ったサプリメントやドッグフードが、高齢犬たちにとってのトレンドとなっていく……かもしれませんね。

DOG's TALK

肝臓をサポートしてくれる食材や成分として、今までもターメリックは使われてきましたが、さらにさまざまな機能が分かってきたということですね。まだ分かっていないことも多いので、今後の研究の進捗を見守りたいですね。