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2020.08.03

犬の脂漏症とは?皮膚の健康維持に役立つ食事、サプリメントについて

犬の脂漏症とは?皮膚の健康維持に役立つ食事、サプリメントについて

夏になると、犬の皮膚トラブルは増える傾向になるといわれています。その中でも、よく知られているもののひとつが脂漏症と呼ばれるものです。高温多湿の日本の、とくに夏に起こりやすいトラブルといわれています。
さまざまな要因によって皮膚や被毛のべたつきがおこることが知られていますが、梅雨から夏に注意したい脂漏症について、そして気になる脂漏症にともなうニオイの対策についてご紹介します。

犬の脂漏症っていったい何?

脂漏症は、犬の皮膚にみられるトラブルのひとつで、皮膚や被毛が脂っぽく、べたつき始めたり、逆にフケが多く出てカサつくこともあるなどなかなか判断が難しいトラブルです。
しかしこれらのトラブルの原因は共通して、皮膚のバリア機能の低下といわれていて、この皮膚のバリア機能が落ち込むことで起きるさまざまな症状を「脂漏症」と呼ぶことが多いようです。

犬の皮膚は、細胞が常に古い細胞と入れ替わる新陳代謝によって維持されています。本来であれば、皮膚にトラブルが起きても細胞単位で入れ替わることで健康的な状態を維持できるようになっています。
また、皮膚の表面を保護しているセラミドと呼ばれるコラーゲンの一種や皮脂によって保湿能力を維持することで、皮膚の細胞は健康的に新陳代謝を繰り返しています。

その皮膚の新陳代謝が、何らかしらの原因で異常に速くなって全身の皮脂腺の分泌が過剰になったり、皮膚の角質化が異常に加速した状態を「脂漏症」といいます。

「脂漏症」になると、犬の皮膚がべたついたり、フケが異常に多くなったり、皮膚の色味が黒ずんでしまったりするほか、犬の体臭が強くなる症状があります。これは皮膚のバリア機能が低下することで、ニオイを発生させる菌が繁殖してしまい、ニオイを発生させるためと考えられます。

犬の脂漏症の原因


犬の脂漏症がみられる背景には、遺伝的なものから、菌や寄生虫による感染、アレルギー、内分泌、代謝、免疫によるもの、栄養の偏りなど、さまざまな要因から二次的に出てしまったり、さらに空気の乾燥や紫外線などの刺激などがきっかけとなり、かゆみが慢性的に続くことで皮膚のトラブルから脂漏症につながるケースもあるようです。

細胞の再合成の力が徐々に落ちていくシニア期になってから、脂漏症が起きるケースもあり、シーズーやプードル系の犬、レトリバー系の犬、柴犬などは体質的に脂漏症が起きやすいともいわれています。

脂漏症の犬のケア 食事・サプリメント


脂漏症の状態になっている犬の根本的な解決としては、やはり動物病院での治療がメインとなります。専門的な治療と合わせて、家庭では犬の皮膚のニオイやベタつきのケアをして過ごしやすいようにしていきましょう。

皮膚のべたつきも強いニオイも、どちらも皮脂やフケなどの分泌物が過剰になっていることが原因です。脂漏症傾向の犬の場合は、皮脂が酸化し、固まりになってしまうこともあります。この皮脂を栄養として菌が繁殖してしまうことで、ニオイなどが引き起こされます。

動物病院で処方された薬があればそれをきちんと継続して与え、もし手作り食などの場合は栄養が偏らないように注意しましょう。皮膚を清潔に保つためのシャンプーが家庭のケアのポイントになります。

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犬の皮膚の健康維持に役立つサプリメント

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皮膚の健康維持のためのサプリメントなら皮膚や被毛の代謝に役立つ亜鉛やEPA、免疫機能からと考えている方には、ハーブなどもおすすめです。

(皮膚トラブルに取り入れるのにオススメのサプリメントはこちら)

とくに犬の皮膚表面のバリア機能である皮脂やセラミドを補うために、保湿力のあるコンディショナーなどを合わせて使うことが大切です。

脂漏症など皮脂が過剰に出ている状態の犬のケアでは、犬の皮脂をしっかり落とす必要もあるので、皮膚への刺激を抑えつつ、脂を落とす洗浄力があるシャンプーを選ぶのがオススメです。もちろん、動物病院で指定されたシャンプーがあればそちらを中心に使っていくことになります。

脂漏症の犬に療法食はあるの?

脂漏症の犬のための療法食、というものは現在とくに見られませんが、皮膚のバリア機能を維持していくためにドッグフードに含まれるオススメの栄養があります。

・亜鉛…健康的な皮膚と被毛の細胞の新陳代謝をサポートします
・オメガ3脂肪酸…炎症やかゆみを抑え、健康的な皮脂の分泌を維持します。
・良質のタンパク質…皮膚細胞の生まれ変わりに必須となります。犬の体調に合わせたタンパク質量を意識してください。


脂漏症の犬の治療の基本は、動物病院で処方される薬やシャンプーがメインになりますので、それと合わせてこれらの栄養を適度に盛り込んでみるのがオススメです。

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おわりに

犬の脂漏症の原因は様々で確定するのは難しい症状の一つです。また、脂漏症の状態がみられる背景にはさまざまな要因が考えられるだけではなく、アレルギーと混同されやすいともいわれています。
皮膚のべたつきや強いニオイが長引くなど、「もしかして脂漏症?」と思ったら、皮膚科の専門獣医師に原因を確定してもらい適切な治療を行ってください。
家庭では刺激が少なく、良質でしかも洗浄力の強いシャンプーで過剰な皮脂をしっかりと落としたうえで、抗菌、保湿のためのスキンケア製品でしっかりとケアしてあげましょう。
その際に皮膚や免疫の健康維持にうれしい成分を取り入れた食事やサプリメントを活用することで、サポートすることもできます。

日本の梅雨~夏にかけては湿度も気温も高く、菌が増えやすい環境になります。
今は脂漏症など皮膚トラブルがなくても、サラふわ被毛を保つために、毎日洗っても刺激が少ないシャンプーや皮膚ケアにつながる成分・サプリメントを活用してみてはいかがでしょうか。