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2021.03.31

グルテンってどんなもの?アレルギーとの関係や犬の体調への影響について

グルテンってどんなもの?アレルギーとの関係や犬の体調への影響について

犬の健康にいいものを調べていると、「これってどういう意味だっけ?」「なんとなく知っているけど、もっと詳しく知りたいな」と感じる情報を見かけることがあります。
今回は、そんな情報の中から「グルテン」について改めてご紹介します。

ドッグフードの特長としてたびたび見かける、グレインフリーとよく似た名前のグルテンフリー。グレインフリーと同様にグルテンが入っていないドッグフードということは分かっても、グルテンとはどんなものなのか、どんな特徴があるのかなど、もう少し詳しく知りたい情報についてまとめてみました。

グルテンって一体なに?

グルテンとはどんなものなのでしょうか?
小麦、大麦、ライ麦などのタンパク質の一部(グルテニンとグリアジン)が水と結びついてこねられると網目状のグルテンとなり、うどんやパン生地などの弾力や柔軟性を生み出しています。グルテンはうどんのコシやパンをふっくらと膨らませるために必要不可欠の存在なのです。

 

■犬とグルテンの関わりについて

犬とグルテンのかかわりを考える時、真っ先に思い浮かぶのはドライフードです。ドライフードの中には、小麦、大麦、ライ麦などのグルテンを含む原材料を使用しているものがあります。
ドッグフードの製造工程において、グルテンの粘り気や柔軟性を利用して、複数の原材料を混ぜるための「つなぎ」として使用しているものもあります。

 

犬にとってグルテンは悪いものなの?

グルテン自体は犬にとって特別な毒性を持っているものではありませんし、避けるべき食材というわけではないのですが、アレルゲンになりやすいと言われています。
グルテンにアレルギーがないのであれば、適切に加熱調理を行えば犬も十分に消化吸収して、エネルギーに変えることができます。また、グルテンは体を作るための植物性タンパク質として優秀な働きをしてくれます。

犬はグルテンでアレルギーになるの?

グルテンを含む食品を食べさせると皮膚が赤くなり、かゆがる素振りを見せたり、ウンチが柔らかくなったり、下痢をしてしまうなどの症状が何度も続くようであれば、グルテンアレルギーが疑われます。
ただ、グルテンに限らずすべての食物アレルギーの有無は、血液検査だけで判断することは難しいので、食事から疑わしい食物を取り除いて体調の変化を観察する除去食検査も実施される場合があります。

グルテンは全ての犬が避けるべき成分ということはありません。ただ、疑わしいと感じたのであれば、グルテンフリーを選んでみて、飼い主目線で体調の変化を観察しながらチェックしてみてください。
もちろん、グルテンだけが悪者ではなく、他の成分や食材が悪さをしていることもよくありますので、判断に迷った時はかかりつけの獣医師さんと協力しながら、犬に合っている食事やスタイルを模索していきたいですね。

アレルギー以外にグルテンが影響する犬の病気について

では、どのような犬がグルテンに注意する必要があるのでしょうか?注意したいポイントとして、遺伝的な要因があります。アイリッシュセッターなどの一部の犬種では、グルテンを摂取することで免疫系の誤作動が起こってしまい、消化器系のさまざまなトラブルにつながる遺伝的な病気を持っていることが分かっています。
この遺伝的な病気の対策として、グルテンを極力避けた食事を心がけることです。

この病気と同じような症状は、人間ではセリアック病と呼ばれていて、こちらも有効な対策はグルテンを避けることといわれています。犬よりも小麦を多く食べている人間(とくにパン文化が根付いている欧米)で増えていることから、グルテンフリーの食事への関心が高まっているといわれています。

おわりに

グルテンは、小麦などの穀類に含まれているタンパク質が複数結びついた分子です。タンパク質同士が結びついたものなので、食物アレルギーに繋がることもありますが、気になった人は「一度グルテンを一切含まない生活」を送らせてみるのも一つの方法です。

グルテンに関しては、代用となる食品も多くありますし、ドッグフードでもグルテンフリーのものが多く登場しているので、比較的除去しやすい成分です。ちょっと苦手かな、と感じたらグルテンを除いた食事を試してみるのも、犬の食事の得意/不得意を知るためのひとつのきっかけになります。

ちょっとブレイク ポチっとクイズ

DOG's TALK

問題:ドッグフードの"グルテンフリー"の"グルテン"は犬が消化できない成分である。〇と×、どっち?  

正解:正解は、×です。ただし、適切な方法で加熱処理されていることが前提です。