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2021.11.10

ドイツの街角から ~ポチンスキー、14歳の異変と誕生日~

*1 この記事を書いた人:pochinski スペインのマジョルカ島で保護され、家族になった犬と現在ドイツで暮らす旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。

10月のある日曜日の午後、わが家の飼い犬、ポチンスキーの様子がおかしいことに気づきました。ガタガタと小刻みに震え、立ち上ったり、歩いたりするときのふらつきがひどいのです。「これは大変!」と、緊急医を探してかけつけたところ、小さな心臓発作が起きた疑いがあるとのこと。注射など数本を打ってもらい、かかりつけの獣医で検査をしてもらうようアドバイスを受けました。

 

すると、翌日の検査では心臓には問題なく、老犬に起こりがちな「前庭疾患」であることがわかりました。前庭疾患が発症すると平衡感覚が乱れ、ふらついたり、首が傾いたり、同じ方向にぐるぐると歩き回ったりなどの症状が出るようで、まさにポチンスキーの状態に当てはまったのです。幸いなことに、症状の緩和や再発を予防する薬を処方してもらうと、首の傾き以外は症状もほぼ改善しました。フラフラしながらも食欲は衰えず、体力を維持できたことも良かったのかもしれません。

 

ご飯で作った誕生日ケーキでお祝い。

そんなポチンスキーは10月末で14歳になりました。そこで、誕生日プレゼントの1つとして、ハンブルクのフリーマーケットで購入した押し型を使っておやつを作ってみました。
全粒粉と人参、リンゴを使ったクッキー風のおやつです(レシピは文末)。出来上がったものを試しに食べてみると、ほんのりとしたオリーブオイルの風味とリンゴの甘さがあり、味はまずまず。
ここにレーズンやナッツを加えると、私のおやつにもなりそうです。食感は硬くなったパウンドケーキのようで改善の余地はありますが、とりあえずポチンスキーは喜んで食べています。

 

ポチンスキーは思いのほか、手作りおやつを気に入っているようです。

犬も年老いてくると、若いころには思いもよらなかった不調が心身に出るということを目の当たりにした10月の出来事。それだけに、今まで以上に日ごろの様子に気を配り、一緒に生活できる時間を大切にしなくてはならないなあと、改めて実感した月でもありました。

 

人参とリンゴのクッキー風おやつ(25~30個分)

【材料】
・全粒粉:130g
・人参:1本
・小さめのリンゴ:1個
・オリーブオイル:大さじ2

【作り方】
1.人参の皮をむき、すりおろす。
2.リンゴは芯を切り取り、皮ごとすりおろす
3.材料をすべて混ぜ合わせて、生地を作る
4.生地を薄さ3~5ミリに伸ばして、型を抜く
5.160度に温めたオーブンで25分前後焼いて、出来上がり